本日は6月議会の常任委員会開催日でした。
自分の所属する教育こども常任委員会についてもご報告したいのですが、先に総務常任委員会の案件から!
補正予算で上げられた項目のうち「内部経費適正化によるコスト削減支援業務」についてお伝えします。
この件、今回の6月議会で最も気になる話なんですよね…
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内容としては市役所の支出のうち、委託料・使用料及び賃借料・消耗品費などを見直そうというものです。
そのために、外部の事業者(イメージとしてはコンサルですね)の支援を受け、成果に応じて報酬を支払う。
初年度の固定費3,000万円+成果報酬の上限4億円ということで、今年~来年の2年間で最大4憶3,000万円を支払うための補正予算が上程されたのです。
4億3,000万円…(;゚Д゚)
コスト削減はもちろん必要ですし、行政改革は私の掲げる最重要政策の一つです。
でも…そんなに金額かけてコンサルにお願いする前に、市役所内部でコスト見直しをやるべきなんじゃない??
「自分たちの力ではこれ以上できません!」となって初めて、外部の力を借りるべきだと思うのです。
そう思う大きな理由は、私や所属会派を含めて、議会側からもこれまで様々な提案が行われているのに、取り組めていないものがたくさんあるからなんです。
公用車を減らそうよ、非公募の業者選定をやめようよ、封筒の発注方法変えようよ。
このように、私が一般質問しただけでもコスト削減策は複数あるし、委託の見直しなんて色んな議員が色んな分野に対して言い続けています。
こういうとこ、ちゃんとやってからにしましょうよ…
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成果に応じて報酬を決定するこの方式は、成果連動型民間委託契約方式(PFS)と呼ばれ、委託の効果を高める手法として私も注目してきました。
介護予防などの分野では、実際に導入を提案したこともあります。
しかし、当然ながら留意すべき点はあって、最も大きなポイントとなるのは「成果をどのように算出するか」です。
また、今回は削減効果(年間)の50%を報酬額に設定していますが、このパーセンテージの妥当性も検証しなければなりません。
さらに、公金を投入する以上、当然に効果を公表しなければなりませんが、コンサルにとってはある意味で「企業秘密」の内容を、どこまで具体的に発表できるのか、という課題もあります。
こうした大きな話でありながら、6月議会の補正予算で突如示されたという経緯にも疑問があります。
新規の大きな事業は通常、3月議会の当初予算で掲げられるのに、なぜこのタイミング。。。
コスト削減が自分自身の主張であるうえ、成果が出なければ委託費もあまりかからないわけですから、反対はしませんけども。。。
とてもモヤモヤする案件でした。
事前にヒアリングしたところでは、市役所の職員と委託先との打ち合わせに、コンサルの人が同席するようなイメージでして。
私が職員さんなら、かなり嫌です…真剣に業務改善へ取り組んでいればいるほど、「なんで外の人に言われなあかんねん、俺らがあかんってこと?」って感じると思うんですよ。
もちろん外部の視点は大事だけど、大きなハレーションを起こす可能性があるからこそ、丁寧に進めなければなりません。
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愚痴ばっかり言っていても仕方ないので、今後は事業者の適切な選定や、成果の厳密な判定が行われるように、展開を注視してきます。
そして、そのノウハウを全庁的に展開していくこと、今回の見直し対象外の業務でもコスト削減することを求めていきます!
それでは今日はこのへんで。