第7号完成&ごみ焼却施設の話 | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

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兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・35才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

3か月ごとに発行している市政報告チラシ、第7号の原稿が完成いたしました!

内容は以下の通りです。

 

◇新型コロナウイルスの影響が長期化しています。

◇リゾ鳴尾浜、営業終了。市の経営責任は重大です!

◇放課後事業の全校実施を!

◇他市との交渉にリーダーシップを!

 

データを公式HPにアップしましたので、是非ご覧くださいませ。

https://takanoshin.jp/takanostyle.html

 

緊急事態宣言が発令されている状況を踏まえ、まずはWEB上での公開にとどめ、印刷・配布時期は追って判断します。

ポスティングはできるにしても、駅立ちは今回も厳しいかな…

 

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チラシの中でも触れていますが、今週、西宮市政にとって大きな出来事がありました。

それは、芦屋市とのごみ焼却施設統合に向けた協議が決裂したこと。

新聞等でも報道されていたので、ご存じの方も多いかと思います。

 

市が行う業務には、他の自治体と共同で行うことで、効率化や費用削減が図れるものがあります。

それぞれの市が小さな施設を個別で持つより、一つの大きな施設を共同で運営した方が、整備費も運営費も安くなる…というのはイメージしていただけるかと思います。

中でもごみ焼却施設については、環境負荷を低減する観点からも、国が施設の集約化・大規模化を推奨しています。

私も、この方向性には大いに賛同するところです。

 

西宮市の場合、西宮浜に位置する西部総合処理センターについて、整備時期や立地条件の似通う芦屋市との統合が検討されてきました。

最初の検討会議が開かれた2017年4月から、約4年間にわたって議論が行われてきたものの、結局は合意に至らず。

今週の検討会議をもって、協議を終了することになりました。

非常に、残念に思っています。

 

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最後まで折り合えなかったのは金額面です。

統合した場合には、両市がそれぞれ単独で整備した場合と比べ、建設費・運営費の計130億円の効果額が発生すると試算されていました。

この130億円を、両市でどう振り分けるのか?という課題があったわけです。

 

統合施設は西宮市に建設することが決まっていましたから、統合した場合には芦屋市からごみ焼却施設がなくなります。

ごみ焼却施設はどうしても周囲への悪影響が懸念される施設であり、市内に整備しなくてよいというのは、それだけで行政にとっての大きなメリットです。

一方で、施設を整備する西宮市には、芦屋市のごみ分も含めた環境負荷がかかり続けます。

 

また、広域化と呼ばれる「規模を大きくして効率化する」という取り組みは、特に規模の小さな自治体にとって有利なものです。

西宮市(人口約48万人)と芦屋市(人口約9万人)では、明らかに芦屋市に大きなメリットがあります。

実際、試算においてもそうした結果が示されていました。

 

これらをふまえれば、効果額の130億円を配分する割合(取り分)は、西宮市が多くなって当然だと思うのです。

私だけでなく、西宮市の議会サイドからはそうした意見が多く出されてきました。

しかし、芦屋市さんとは最後までこうした感覚を共有できなかったようです…

 

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ただ、この結果は「芦屋市との見解の相違」という以上に、西宮市当局の協議の進め方に大きな問題があったと思っています。

これ、お隣の市と仲良くしましょうという話ではなくて。

市民の大切な税金を巡った自治体同士のせめぎあい、交渉事なんですよね。

(別に仲良くすること自体を否定はしませんけど)

 

にもかかわらず、西宮市が進めてきた協議に「できるだけ多くの効果額を得る」という姿勢は見られません。

例えば昨年4月の第9回検討会議では、「効果額の均衡と活用」が議題に上がり、いくつかの手法が取り上げられていますが、いずれも効果額を「65億円ずつ折半する」という前提に立っています。

…いやいや、なんで折半ありきなんですか。

このことを議会に報告したら反対の声が上がり(当たり前)、そこから急に慌てだす。

その状況から芦屋市に厳しい姿勢を示すことはなかなかできず、結局は話をまとめられなかったという、なんともお粗末な経緯でした。

また、最初の検討会議から4年近く経っているものの、2017年11月~2018年11月と、2019年2月~2020年4月の計・2年間以上、検討会議が全く開催されていない時期があるんですよ。

どこまで本気で統合するつもりがあったのか…?

疑問を抱きます。

その間にも現在のごみ焼却施設はどんどん老朽化していくわけで、それを見据えると遅くとも今年度中に結論を出さないといけない。

にもかかわらず、今年度に入るまで議論を停滞させてきた市当局の責任は極めて重いものです。

 

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以前に取り上げた「丹波少年自然の家」についても、なかなか議論が進んでおらず、自治体連携の難しさ&西宮市の交渉力の弱さを痛感しています…

だからこそ、チラシにも書いた通り、市長には強いリーダーシップを求めたいと思っています。

本当に。。。

 

それでは今日はこの辺で。