また観光協会かよ、、、 | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・35才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

先日からご報告してきた通り、私は前回の議会で観光協会職員の兼業問題を追及しました。
この観光協会には過去から色んな問題があって、会派としても複数回の指摘を行っているんですが。
今回また、新しい事態が明らかになりました…ほんまにもう…
フレンテのお話は一旦お休みして、今日はこちらのお話をお届けします。

■□■□■□■□■□■□

本日の一般質問で、同じ会派の菅野議員が「観光事業の見直し」を訴えました。
コロナの影響で財政に大きな影響が出る。だからこそ市が行う事業を見直して、中止・延期・変更等の判断を行わなければならない。
この問題意識は市当局も持っていて、既に一部の投資的事業の見直し方針を発表していますが、従来から徹底的な行政改革を掲げている我が会派的には、当然まだまだ不十分だと考えています。
市が「令和3年度に見直す」といっている内容も前倒して検討すべきだし、投資的事業だけでなく全ての事業に対して必要性や緊急度を洗い出すべき。
そのくらい抜本的に踏み込まないと、今回の危機は乗り越えられないと認識しています。
そもそもコロナがなくたって、あと数年で貯金を使い果たすような財政状況ですから…

そんな文脈の中で、菅野議員は本日の質疑で「危機に立ち向かう財政力を培う」というテーマを取り上げました。
そこで特に問題視したのが、観光協会が実施する事業だったのです。

■□■□■□■□■□■□

観光協会の代表的な事業である「まちたびにしのみや」は、半年間にわたって各種イベントや体験型のプログラムを提供する企画です。
昨年度は外部業者に運営委託料として約900万円を支出しています。
ちなみに大前提として、以前から再三申し上げている通り、観光協会の財源の大半は市の補助金です。

今年度はコロナの影響により、まちたびの中止が決定しました。
人に「来てもらう」ことを目指す事業ですから、現在の情勢下では当然の判断と思います。
となれば、その分の900万円は使わない・市に返還する、となるのが自然ですよね。
…それがなんと、「webによるプロモーション事業(動画配信)」に変更して、900万円をそのまま使うというのです。。。まじかよ。。。

この措置には複数の問題が内在しています。
まずは危機的な財政状況にもかかわらず、900万円もの大金を新しい観光事業につぎ込むということ。
先に述べた通り市役所内では現在、あらゆる部署で「少しでも事業を縮小・先送りできないか」と、血のにじむような努力をされています。
なのに、補助金支出団体というだけで、全く見直しの対処にならないというのは、理解に苦しみます。
他の部署の人が聞いたらブチ切れまっせこんなん、、、

次に、補助金の交付決定時と用途が大きく変わっているのに、それをそのまま別の用途に流用している点。
手続の正当性・透明性という観点から、大きな疑問があります。
議会で予算を承認して補助金出してんのに、あとから使い道変えられるんやったら何でもありじゃないっすか、、、
市は「事業方法を変更するもので、別の内容の事業への転用ではない」と答弁していましたが、苦し紛れすぎるでしょ。
「イベント来てね!お菓子作り体験できるよ!自然を散策しよう!」が「ネットで動画流します!」に変わってるんですよ?
どう考えても、別の内容の事業への転用だと思うんですが。

さらに、動画配信という手法そのものにも強い違和感を覚えています。
今どきyoutubeを開けば無限に動画見れるじゃないですか。
その中で、行政(的な団体)が作った動画なんて、わざわざ見ます??
すでに観光協会が作ってる「みやたんチャンネル」はどの動画も視聴回数2ケタですよ…市が作ってるイベント情報の動画も18回とか49回とか…




あぁ、900万円も使って視聴回数2ケタの動画が何本もアップされていく未来が目に浮かぶ。。。
こういう分野は、民間にお任せしましょうよ。
行政自らの手でやらなくたって、ありがたいことに多くの方が良いイメージを持ってくださってる街なんですから。

仮に動画配信を行うとしても、金額の設定が無茶苦茶ですね。
900万って。
どんなハイクオリティな動画を作るつもりでしょう、、、
会社員時代、販売部門の仕事をしていたのでプロモーション動画とかには一定の馴染みがありますが、金額のケタが1つ違いますよ。
どんな会社に、どんな内容で発注するのかなぁ。
この点も菅野議員が追及しましたが「動画制作委託費が400万円、サイトの管理委託やプロモーション関係費用等が約500万円となっております」という答弁にとどまり、具体的な積算根拠は示されませんでした。

■□■□■□■□■□■□

ほんまに有り得ない事態です。
もう組織としてどうかと思います、この団体は。

前回からの流れで憤っていた私に、SNSやブログで取り上げることを快諾してくださった菅野議員に感謝です。
会派一丸となって、継続して追いかけていきますよ。

それでは今日はこのへんで。