急に暑くなりましたね…6月上旬ながら「熱中症になった」という話も周囲で耳にします。
特に今年はマスクを着用している時間が長く、よりリスクが高まっている状況です。
皆さまもお気を付けくださいませm(_ _)m
■□■□■□■□■□■□
さて、観光協会に関するご報告の最終回。
前回までは、職員の兼業実態についてお伝えしてきましたが、観光協会をめぐる課題はそれだけではありません。
一般質問の最後に、以下の趣旨で意見・要望を述べてきました。
まずは、市と外部団体との関わり方について。
公益性の高い活動を担う民間の団体に対し、市が補助金を出すことは多々あります。
市が直接実施するより民間の団体で行っていただいた方が機動性は高く、地域の自主的な活動を行政が補助するという考え方には私も肯定的です。
一方で、観光協会のように運営に充てる財源の大半が補助金なら、それはもはや市役所業務の一部なのでは?という気がします。
特に人件費まで負担するのであれば、職員は実質的には公務員と呼ぶべき存在です。
この状況の問題点は、チェックの目が行き届きにくいことです。
市職員の給与は条例で定められていますし、市が行う事業は予算によって規定されます。
条例も予算も市議会の議決事項ですから、議会、つまりは市民によって監視される仕組みとなっています。
しかし、補助金の場合には「〇〇団体に△△の目的で××円の補助金を支出します」という項目が羅列されているだけ。
具体的な使い道や団体の運営状況はなかなか把握できません。
もちろん私たち議員には市政に関する調査権があるので、各種資料の提示を求めましたが、中には「団体内部のことなので…」と要求に応えてもらえない項目も有りました。
例えば「完全に市と切り離された団体が1,000万円の事業を行います!そのうち50万円を補助しました!」というなら、その団体の運営に関する情報は開示できなくて、市は50万円の補助金の使い道についてしかお答えできません、という姿勢も理解できますよ。
でもね、4,470万円の収入のうち補助金が約3,820万円。そこから約1,450万円の人件費を支出している。事務所も市役所の中にある。
そんな団体に「外部団体だから…」という理屈が成り立つのでしょうか。
ただただ、実態が見えにくくなっているだけとしか思えません。
現市長は「OPEN!西宮」と掲げて当選しましたが、何がどうオープンになったのか…
こうしたところこそ、透明化してほしいんですけどね。
極端な話、この仕組みを使えば「外部団体を作って職員を高い賃金で雇用する⇒そこに市の業務を発注する」ことも可能になってしまいます。
この構造は観光協会に限ったことではないので、同様の事態が発生していないか、市の補助金支出団体に対する調査を鋭意進めているところです。
■□■□■□■□■□■□
協会が外部団体だという建付けで運営するなら、補助金に頼らない、自主財源確保の取り組みが不可欠です。
観光協会は市内の事業者や個人が会員となっており、その会費収入が貴重な自主財源となっています。
その観点で確認してみたところ、まちたびのプログラムに参加していながら、観光協会の会員となっていない事業者・団体が存在しているんですよね。
まずはそうした事業者・団体さんに、協会の会員となっていただくよう促していくべきだと思っています。
観光関連以外の業務を市から受託しようという動きもあるようですが、それは結局、税金による支出ですしね。
他の受託業者に対する、民業圧迫的な構図ともなりかねません。
こうした総合的な指摘を行っていることの背景には、観光協会をめぐるこれまでの経緯があります。
私が議員になる前の話ですが、西宮北口駅構内の観光ブース「にしのみ屋」で使途不明金が発生するという事件が発生しました。
その際、市と観光協会は、無関係な理由を並べ立て、違約金を払ってまでブースを閉鎖して事態の幕引きを図ったのです。
この問題は当時、会派の先輩である澁谷議員・菅野議員が厳しく追及を行っています。
≪2017/12/6澁谷議員のブログ≫※お二人の許可を得て引用
https://blog.goo.ne.jp/shibuya1973/e/8881894a9429aeb3ef310f254f806637
こんな経緯のある観光協会に、自浄作用は到底期待できない…
組織風土も含めた問題なのでは?という思いが有り、今回の兼業問題を取り上げるとともに、他の課題についても提起を行いました。
しかしまぁ、何回読んでもこの一件はひどいな。。。
■□■□■□■□■□■□
観光協会に関する一般質問のご報告はここまで!
次回以降は「フレンテ西宮の商業床について」をお届けする予定です!