市有地を活用した保育施設整備③ | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

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兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・35才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

市有地を活用して保育所を整備すべきでは?というお話の第3弾。
今回は、私が最も注目している、「上大市5丁目」の土地についてご紹介します。
 
概略を資料にまとめているので、添付の写真を是非ご参照ください!
(画質を落としていますので、ちょっと粗いのはご容赦ください。。。)
 
 
 
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地元の方以外には、まずは「上大市5丁目ってどこ??」という話ですよね。
最寄り駅は甲東園。
武庫川に近接したエリアで、報徳学園さんのあるところです。
甲武橋の手前、と言えばイメージしていただきやすいでしょうか。
https://goo.gl/maps/Nqn8u3JAWpyzFVKA7
 
私がこの土地に注目しているのは
 
①待機児童の多いエリアであり、今後も増加が予想される
②複数の市有地が点在し、条件に優れた土地も存在する
 
という、2つの理由からです。
 
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ここは段上小学校の校区ですが、周辺の段上西・樋ノ口・甲東・高木北の各小学校区と合わせると、毎年50人近い待機児童が発生しています。
この一帯が、市内で待機児童の多いエリアであることは間違いありません。
 
また、今後の人口見通し等を示した「第5次西宮市総合計画 地域別アウトライン」という公式資料において、甲東地域は「全市と比べて年少人口の割合が高い」、瓦木地域は「年少人口及び生産年齢人口の割合が高い」という見解が示されています。
さらに、田近野町の国家公務員宿舎跡地に建設された大規模マンションや、2022年以降に宅地化が可能となる生産緑地(=農地)の存在も考慮すると、このエリアの保育需要は、今後も高い水準で推移するはずです。
 
さらに、駐車スペース等も豊富であることから、前回取り上げた送迎保育事業での活用も可能です。
甲東地域のみならず、全市的な待機児童の解消にも寄与できる土地だと考えています。
 
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上大市5丁目には、現在運転を停止している「鯨池浄水場」があります。
浄水場自体は、約10年後に再整備の上で稼働する予定になっていますが、周辺には浄水場の業務に使われてきた土地が複数存在しているんですよ。
また、以前は市営住宅だった土地も2か所あり、いずれも更地となってから長い年月が経過しています。
これらを活用した保育施設の整備プランを実現できないか?というのが、今回の私の提案です。
 
保育所整備用地としての適性については、概ね500㎡以上の広さが必要であるほか、道路とどう面しているか、いわゆる接道条件が重視されます。
雨の日の送り迎えには車が使われることも多く、広い道路に面していない場合には、渋滞の発生や周辺への影響が懸念されます。
その点、この一帯の土地の中でも、資料で「A」と示した浄水場の元・資材置場は理想的な条件だと思っています。
面積は1,400㎡以上で、甲子園段上線に面した整形地。
市内全域を見渡しても、これだけ条件の整った土地は他にありません。
 
この土地は浄水後の運転再開後、災害時の応急給水スペースとして活用する予定とのこと。
災害対応はもちろん重要ですが、給水スペースは必ずここでなければならないのか?
これだけの広さが必ず必要なのか?という検証は、改めて行うべきだと考えます。
少なくとも、「上下水道局の土地だから上下水道局が使う」という縦割りの発想ではなく、市全体の課題解消において、どの使い方が最も有効か?という視点が必要です。
 
「A」での整備がどうしても不可能という場合でも、「B」の市営住宅跡地に保育所を整備し、「A」は送迎時の待機スペース・駐車場として活用する手法が有り得ると考えています。
「B」は周辺道路の狭さから保育所用地に適さないと聞いていますが、面積は4,000㎡以上と十分。
3歳児以上の受入を前提とし、A⇔B間は保育士同行のもと徒歩で移動する形とすれば、「B」への整備も可能ではないでしょうか。
斬新すぎるアイディアかもしれないし、「何言ってんの…?(‘_’)」的な反応を受けたりもしましたが、それくらい思い切ったことを考えないと、今の待機児童の状況は改善できないと思うんですよ。
他にも「C」「D」「E」を複合的に活用するプランも有り得るでしょうし、そうした総合的な検討を進めるべきだと思うのです。
 
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こうした趣旨の質疑を行ったところ、「ご提案いただいた中でも鯨池浄水場近隣の整形地(=「A」のこと)については、土地の規模や接道状況等から保育所整備に適した土地であると考えます。」という答弁を得ました。
これまで色んな活用が模索されながら、「上下水道局で使う」という結論に至っていた土地なので、「こども支援局を含む庁内で再度検討を行ってまいります」との方針を当局が示したことは、今回の成果だととらえています。
 
一方で、時期を「鯨池浄水場の再整備工事終了後」と限定した答弁であったため、その点については異論があります。
再整備工事の完了は約10年後であり、その間にも保育所に子どもを預けられずに困るご家庭が、たくさん発生するわけで。
 
本当に、浄水場の再整備が終わるまで、保育所をつくることはできないのか。
並行して進めることはできないのか。
1年でも、前倒しすることはできないのか。
あらゆる可能性を検証するよう要望し、今回の質疑を締めくくりました。
 
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今日はここまで!
次回は、他のエリアの市有地についてピックアップしていきます!