それは流石にやりすぎじゃ… | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

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兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・35才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

きっかけは、ある方からのご相談でした。

学校のフェンスに掲げている「挨拶をしましょう!」という趣旨の横断幕。
地域ですごく大切にしてきたのに、市に「景観を損なうから撤去しろ!」と言われてる…と。

なんやそれ。。。

ということで、この件、調査してまいりました。

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この対応の根拠となっているのは昨年に策定された「公共サインデザインマニュアル」。
市が掲出するサイン(看板類)についての方針をまとめたものです。




内容を確認すると、例えば以下のようなサインが問題視されています。

・近くに複数の看板が乱立している
・古くなって情報が読み取れない
・デザインに統一感が無い

こうしたものを集約したり、新しいデザインに統一したりしましょう、と。
身近なとこでは「ゴミ収集日」「犬のフン持ち帰り」とか、数年前から新しいデザインになってますよね。
これだけであれば趣旨は理解できるし、別に反対するようなものでもないと思います。

…しかし、このマニュアルの中に「道徳を説く啓発サインは効果が不明」という文言が有るんです。

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だから、挨拶をしましょう!の横断幕は取り外すべきだ、という議論が生まれたのだと考えられます。
…確かに「横断幕によって挨拶をする子供が〇〇%増えた!」なんて根拠は出せませんよ。
でも、地域の方々がこの活動を大事に守ってきたことも、大きな事実なわけです。

その想いを無視してまで、取り外すことに意味があるのか?
そもそもこのマニュアルの目的は良好な景観を保つことなのでは?
その横断幕がどれだけ景観に悪影響を与えているというのか?

考えれば考えるほど、納得がいきません。

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さらに確認を進めていくと、どうやら事態は学校の横断幕だけではないようでして。
先輩議員の方々から、同じような話が複数あると耳にしました。

私たち議員は、日常的に地域の方々から色んなご相談を頂きます。
そんな中、例えば「危ない交差点があるから、看板を設置してほしい」「市作成のポイ捨て禁止ポスターを家に貼りたい」といったお話もよくあるんですよね。
しかし、そうした内容を市役所の担当課と協議すると「でも、景観のルールが厳しいんで…」と断られることが最近多くなったとのこと。

うーん…何でもかんでも看板を付けりゃいいってもんじゃないけど。
地域で愛されているものや、住民が困っているものまで、取り付けない!ってのはちゃうんちゃうかなぁ。

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ということで先日、先輩議員と一緒に市の担当部署へ申し入れを行いました。
意見交換もさせていただき、建設的な議論ができたと思っています。

横断幕については、そうした方針があることは事実だけど、すぐに強制的に撤去しようというようなものではない。
地元の方々としっかり協議し、他の手法でメッセージを伝える案なども含めて、納得のいく形を探っていきたいとの意向が確認できました。
これまでの話の進め方、地元への説明に丁寧さを欠く部分があったのは事実なので、今後の対応には留意いただけるものと期待しています。

また、その他の看板類についても、一律で禁止する趣旨のものではないとのこと。
景観担当部署が打ち出している方針が、現場の各部署に異なる(強めの)ニュアンスで伝わっているのではないか?と問題提起したところ、関係部署で改めて方針の共有を行うことをお約束いただきました。

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議員のお仕事は、公式な議会で発言することだけでなく、こうした市役所との協議も含めて、課題を解決していくことだと思っています。

日頃お仕事やご家庭で忙しい皆様が、市の担当者へ直接話をするのはなかなかハードルが高いですよね。
私たちはこれが本業なので、皆様に代わって十分に議論し、折衝する時間を与えていただいてます。
その時間を持った議員というツール(?)は、是非ご活用いただきたいんです。
給料、税金から頂いてるんですし。

皆様も何かお困りごとがあれば、ご遠慮なくご連絡くださいね。
改善できること、できないことは有りますが、フットワーク軽く動くことだけはお約束いたします!!

それでは今日はこのへんで。