西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・34才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

例年、この時期の週末は屋外イベント続き。
すでに日焼けしまくってるんですが、9月には真っ黒になってる予感…笑
色んな役割を頂いていることに感謝しつつ、もちろん仕事も手を抜くことなく、この夏も熱く過ごしてまいります!

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さて、市の集会施設と聞いて、皆さんはどの施設を思い浮かべるでしょうか。
公民館や市民館、共同利用施設。
地域の団体に所属している方なら、男女共同参画センター、大学交流センター、勤労会館などをよく利用されているかもしれません。
添付資料に示した通り、これだけ多岐にわたる西宮市の集会施設は、それぞれの担当部署で管理・運営されてきました。

 



もともと、それぞれの施設には、それぞれの整備目的がありました。
公民館なら社会教育ですし、男女共同参画センターや大学交流センターは施設名称の通り。
でも、実態としては、男女共同参画の取り組みと無関係な会合も男女共同参画センターで行われていますし、大学生や大学との交流と無関係の団体が大学交流センターを利用していることも多いのが実態です。
それなら、これらは「集会施設」として一元的に管理するべきだと思うのです。
※あくまで施設管理のお話で、男女共同参画や大学交流といった施策が不要と言っているわけではありません。

施策目的や担当部署が分かれているために、同じ建物内に存在する集会施設でありながら、窓口が分かれている事例も複数存在しています。
なんて非効率な。。。
また、コロナ禍では、緊急事態宣言に伴う開館・閉館の判断や周知のタイミングが施設によって異なり、大きな混乱を招きました。
私も楽器関係の友人から多く問い合わせを受けたなぁ…
前回、集会施設の地域偏在について記しましたが、特定の地域に施設が集中しているのも、それぞれの部署が個別に整備を行ってきた結果と言えます。

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そこで、今回の一般質問では以下の質問を行いました!

(たかの)
集会施設の集約・廃止による適正配置について、集会機能を有する施設を全て網羅したうえで所管部署を超えて一元的に対応し、施設総量を削減するべきと考えるが、市の見解は。

(市当局)
本庁舎周辺に所在する市民会館や勤労会館は、本庁舎周辺公共施設の再整備の中で施設の統合を進める方針としている。
公民館、市民館、共同利用施設といった市民集会施設は、コミュニティ施設として一元的な管理運営を目指すこととしている。
西宮北口周辺に所在する生涯学習関連をはじめとした施設については、体制を整備した上で一体的な管理に取り組む。
なお、各取組を進めるにあたり、市民集会施設以外で集会機能を有している施設の状況も踏まえながら、行政経営改革、財政構造改善の観点からも効率的かつ効果的な配置となるよう検討していく。
施設総量の縮減については、各取組内容における施設総量の縮減効果を検証しながら、更なる総量縮減につながるよう取組みを進める。

⇒ポイントは4文目の「市民集会施設以外で集会機能を有している施設の状況も踏まえながら~効率的かつ効果的な配置となるよう検討」ですね、この答弁を得られたことは一歩前進。
ただ、本庁舎周辺や西宮北口周辺をピックアップした答弁だったことには違和感があり、一元管理は特定の地域ではなく全市的に進めなければならない課題であることを、意見として強く申し述べてきました。

それでは今日はこのへんで!
次回は、今後求められる集会施設の方向性についてご報告いたします!

夏休み期間の平日、教育委員会の神祇官分室で中高生対象の自習室が開設されることになりました!
3年前の一般質問で自習室の拡充を提言していたので、一歩前進したことを嬉しく受け止めています。
多くの方にご利用いただければ嬉しく思います♪

https://www.nishi.or.jp/kosodate/kyoiku/seishonenkyoiku/20240708_jisyushitsu.html



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一般質問のご報告、今回からは「集会施設のあり方」について!
本市には公民館・市民館など、たくさんの集会施設が存在しており、私自身も地域活動に携わる中でその重要性を強く実感しています。
ただ、多くの施設で老朽化が本当に深刻なんですよね…
また、配置状況には偏りがあり、集会施設が不足している地域も存在します。

一方で厳しい財政状況の中、新規の整備はもちろん、建替えや大規模修繕も難しくなりつつあるのが現状です。
市全体で公共施設の総量を縮減していく方針もあり、集会施設については持続可能なあり方を検討するべき時期に来ています。

まず私が課題と考えているのは、共同利用施設の位置付けです。
○○センターと名付けられているこれらの施設は、大阪国際空港の航空機騒音対策として整備されたという経緯があります。
だから○○センターは市の東側に集中しているんですけど、すでにこの地域は騒音対策区域から除外され、大半の施設が築50年を迎えようとしています。

2015年に西宮市公共施設適正配置審議会から「西宮市の公民館、市民館及び共同利用施設の適正配置について」の答申が行われ、市は2017年に「地域における施設の総合的有効活用方針」を発表しました。
ここでは同一建物内に存在する施設の統合や共同利用施設の市民館への用途変更が示されましたが、今に至るまで具体的な取り組みはほぼ行われていません。
行政にありがちな、方針だけ打ち出して実際の取り組みは進んでいないというやつですね。
もう答申から9年経ってまっせ…
そもそも、この方針の内容自体、ほぼ全ての施設が存続とされていますし、用途変更や有料化といった小手先の対策では不十分だと考えています。

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そこで行った最初の質問&答弁はこちら!

(たかの)
「地域における施設の総合的有効活用方針」で示された取り組みを早急に進めるとともに、共同利用施設については抜本的な検討が必要と考えるが市の見解は。

(市当局)
お示しした方針のうち「建替え時のスケールダウン」は建替を行った市民館で実施したが、その後の建替が進んでおらず方針の実現に至っていない。
共同利用施設は市民館と同様の施設に転換する方針を示していたが、施設使用料の有料化と、地域が指定管理業務を地区市民館と同様に担えるかといった課題があり、具体的な検討は進んでいないのが現状。
地域力の向上のために集会施設を存続するという方針だが、厳しい財政状況や、全市的な施設面積の縮減方針があり、共同利用施設が既に航空機騒音対策の役割を終えたことも踏まえ、あり方については引き続き検討が必要だと考えている。
集会施設については、財政構造改善の取組の中で地域力の向上やコミュニティ拠点施設としての一体的な利活用に関して検討することとしており、地域コミュニティのあり方とあわせて、適正配置や施設面積の縮減、受益者負担の適正化について検討していく。

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具体的な検討は進んでないのが現状、とはっきり認める答弁でした。
ほんまにこれ、猛省してもらわなあきませんよ…明らかとなっている課題から目をそらし、先送りしてきたわけですから。
現在進行中の財政構造改善の項目にもあげられてるんですけど、別に今に始まった話じゃないわけで。。。
当時から着実に取り組んでいれば…と思えてしかたありません。

今日はここまで!
次回、2点目以降の論点に移ります!
 

6月議会も残すところは議運&本会議のみ。
本日は、先週の教育こども常任委員会でも取り上げた標題の件についてご報告します。

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学校のトイレについては、建物全体が古くなっていくのに伴い、老朽化が深刻な課題となっています。
5K(臭い・汚い・暗い・怖い・壊れている)なんて揶揄されることもあり、和式の比率も高いまま。
私たちが通っていた20年前でも相当古くなっていた印象ですから、今となっては…という感じですよね。
実際、保護者の方からも「何とかしてほしい」というご要望を多く頂戴しています。

市は現在、築50年程度で実施する学校全体の長寿命化改修時にトイレを全面改修しているほか、今後10年程度、校舎の改修が行われない学校については、トイレの部分改修を進めています。
部分改修は床の乾式化や便器の一部洋式化を行うものの、配管はそのままで和式も残ることから、臭いなどの根本的な解決には至りません。
学校でトイレに行くのが嫌で家に走って帰るこどもがいる、というリアルな話も耳にしています。

まずは何とかこうした施設の更新を急いでほしい。
一方で、予算の制約がある中では、ハード面以外の対策も重要になってきます。

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現在、学校トイレでは月2回、清掃業者による清掃が行われています。
日常の掃除は、こども自身や、学校によっては保護者の方の協力で行われていますが、臭いの原因などをしっかり取り除くには、やはり専門の事業者さんによる清掃が欠かせません。
老朽化が進んでいる学校だけでも、この回数を月3回に増やせませんかね…

トイレの清掃を含め、学校の施設管理は来年度から「包括管理業務委託」となることが決まっています。
これまで市が清掃業者や点検業者と個別に契約していたところ、来年度からは包括委託先を定めて、その委託先が各事業者と契約する形となります。
各校からの補修要望等も包括委託先が受け付け、市としてはこれまでそれらの業務に携わってきた技術系の職員を、改修事業等に配置転換できるというメリットがあります。

これから委託先の選定・契約が進められるため、今回の議会に債務負担行為(今後○年間で最大○億円使いますよ、という設定)が示されました。
業務内容については、今年度までと同じ回数・頻度が想定されているように感じたので、これまでを超える水準の提案も受け付けるように要望しました。
せっかく民間事業者に委託するのだから、行政が直営でやっている今より、サービスの向上を目指さないと!
今は高校・中学校・小学校それぞれで清掃業者と契約しているので、これを一括にしたり、校種ではなくエリアで分けたりすることで、単価を下げる・回数を増やす余地があるように思うんですよね。
また、5年間の契約期間の中でも、途中で見直しができるという旨の答弁を得ることができました。



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財政難でも、優先してやらなきゃいけない施策がある。
学校施設の更新や環境改善は、その代表的なものだと思うのです。
引き続き、取り組みの強化を求めてまいります!

この度、プロフィール写真を撮り直しました!

20号を超えたことを機に、チラシも大幅にリニューアル作業中♪

今後ともご愛顧いただければ幸いです(^ω^)

 

 

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さて、アレルギー対応について、西宮市は除去食対応の種類が少ない!という課題をお伝えしていました。

ただ、これには別の見方もあって、そもそも献立でアレルゲンを使う頻度が少なければ、除去食対応を行う必要性が低くなるんですよね。

つまり、除去食対応の食材数のみをもって一概に対応が不十分ということはできず、本市では8大アレルゲンを使わない「米粉カレー」が導入されるなど、これまでに一定の取り組みが重ねられています。

 

とはいえ、全てのアレルゲンを献立から省くことは現実的でなく、食育の観点や、子ども自身が食べられない食材を把握する機会を持つことも大事なわけで。

一定のアレルゲンは今後も献立の中に含まれるものと考えれば、やはり除去食対応の種類を増やすことは重要だと思うのです。

 

そこで私が行った質問&答弁は以下の通りです!(答弁は一部抜粋)

 

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(たかの)

全校で共通した除去食対応の基準について、卵以外の食材も加えるべきと考えるが、市の見解は。

 

(市当局)

本市では安全性が最優先されることを前提に、リスクマネジメントの観点からもシンプルな対応が重要と考えており、施設設備や人員体制を鑑み除去食対応の範囲は卵としている。また、施設設備等の課題や除去食対応のリスクを踏まえた上で、国の対応指針に基づき完全除去対応を基本としている。主なアレルギーの原因となる食材を使用している献立については、他の食材へ変更することや、献立そのものを廃止することで、食べることができる献立回数を増やすことに重点を置き、取り組んでいる。

 

その結果、直ちに除去食対応できる献立はほとんどなく、さらに種類を増やす場合には、既存の献立に対して調理工程から見直し、安全性を検証する必要がある。加えて、除去食の種類が増えることで、保護者や教職員等は今より多くの対応が求められることから、事故発生の危険性やチェックの負担が増加することが懸念される。

 

しかしながら、議員ご指摘のとおり、除去食対応はアレルギーを有する児童生徒も同じ献立を食べることができるため、有効な方法のひとつである。そのため、アレルギー対応を推進するための、あらゆる方法の可能性を排除することなく、それぞれの特性を比較した上で、学校や調理場の能力や環境において最も安全で効果的な対応を検討していく。

 

(たかの)

各校において、調理室の構造や人員体制などを精査し、全校共通の食材以外についても除去食対応の可否を検証するべきと考えるが、市の見解は。

 

(市当局)

以前の除去食対応については、学校間での格差のほか、児童生徒数の増減による食数変動等に伴い除去食対応の範囲が変わるなど、保護者への不公平感や不信感につながっていた。この状況を是正するために、安全性が最優先にされることを前提として、学校給食審議会において相当の期間を費やして協議し、全校統一とした。

 

現在のアレルギー対応については、除去食の種類だけでなく、調理作業工程や、保護者と学校が確認するアレルギーチェック表の様式、確認方法を全校統一とし、個々のプロセスにおける留意事項を具体的に明示することで、事故防止に努めている。

 

各学校の除去食対応が異なる場合、教職員や調理員は異動のたびに新たな対応や調理の手順が求められる。また、保護者と学校がアレルギーチェックを行う際に使用する「アレルギー献立チェック表」には、除去食対応が可能である献立に対して注意が表示されるが、システム上、学校ごとに除去食の種類を変えることができないため、手入力による対応が求められる。このような複雑な対応や手作業によって、保護者等の負担が増えるほか、人為的なミスが事故の原因となる恐れがある。

 

除去食の対応は、児童生徒の状況や施設設備等を鑑み学校長が判断するが、状況は常に変化する。各校が個別に実施する除去食対応やその変化に対して、教育委員会が常時正確に把握し続けることは困難であり、適切な指導や環境の整備を行うことができず、危険な除去食対応が行われることが懸念される。

 

このように、学校ごとに除去食対応を変えることによって、事故の危険性が高くなることが考えられるため、実施は困難であると考えるが、1人でも多くの児童生徒が給食を食べることができるよう、引き続き主なアレルゲンを使用しない献立や除去食対応など、検討を進めていく。

 

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そして答弁の内容をふまえ、以下の通り意見・要望を述べてまいりました。

当局とは見解が相違する部分も多くありましたが、この問題提起がアレルギー対応の強化につながることを切に願いますm(_ _)m

 

(たかの)

アレルギー対応における除去食の有効性はお認めいただきましたが、学校ごとに対応を変えることは困難とのことでした。各校での個別対応ができないということであれば、やはり全校統一の基準を底上げする必要があるのではないでしょうか。基本的には献立の見直しによって対応していくという教育委員会の考えも一定は理解しておりますが、除去食対応を行っていないために、エビやイカがメニューに出る度、代替食としてお弁当を作っている保護者の方々がいらっしゃいます。仕事をしながら子育てしている保護者が多い現在、日々の負担を軽減する施策は重要度を増しています。実際に、今回の質問は、保護者の方からの切実なお声を受けて取り上げたものであることを、改めて申し上げておきます。安全性にはもちろん配慮しながら、可能な限り、アレルギー対応を強化していただくよう要望します。

本日から6月議会の一般質問がスタート!

今回私は登壇しませんが、しっかり他の方々の質問に注目していきます。

そして前回分のご報告を早く完了させねば…

と、いうことで、本日からのテーマは「学校給食におけるアレルギー対応の強化」です!

 

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この件も、きっかけは市民の方から頂いたお声でした。

学校給食の除去食(アレルギーを引き起こす食材を省くこと。かきたま汁を、卵を入れる前の状態で提供する、等)について、西宮市が対応しているのは卵のみ。

他市ではもっと多くの食材で対応しているのに…という現状を、アレルギーを持つお子さんの保護者さんから教えていただきました。

正直なところ、これまでアレルギーについてしっかり取り組んだことは無かったので、「えっ、そんなことになってんの…!?」と驚き、調査を始めました。

このように、ご意見を頂いて初めて知る課題がとても多くありますし、ご連絡を頂けることに本当に感謝しております。

 

まずは近隣自治体の状況を調べたところ、確かに、多くの自治体が卵以外の除去食対応を行っていました。(添付参照)

中でも、本市と同じ自校調理方式の宝塚市において、えび・かに等も除去食対応していることは重要な参考事例となります。

 

さらに、調査を進める中で判明したのが、西宮市でも過去に卵以外の除去食対応を行っていた学校があるということ。

これは衝撃でした…なぜ、以前はやっていたのに、今はやっていないのか。

除去食対応を行っていないと、保護者の方は毎度、代替食(お弁当)を持たさなければなりません。

それが、働いている保護者の多い今、どれだけの負担になることか。。。

その状況に直面している友人が身近にいることもあり、何とかしなければ、という思いを強くしました。

 

 

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2017年、本市は全校でアレルギー対応の基準を統一しました。

それ以前は各校で対応が異なり、卵以外の食材も除去していた学校が多くあります。(添付参照)

そうした学校の保護者からすれば「去年までエビを抜いてくれていたのに、今年から抜いてもらえなくなった」というお困りを抱えることになり、大きな波紋を呼びました。

 

基準の統一は安全性を向上するためで、命にかかわるアレルギー対応においてはもちろん最も重要な観点です。

安全性の確保を大前提に、私はこの時に全校で同じ取り扱いとするのではなく、「最低限の基準として全校で卵の除去食対応は行う、その上で、可能な学校では一定の基準のもとに他の食材の除去食対応も行う」とするのが、ベストな選択だったと思います。

サービス水準を統一する際に、低い方の水準にそろえようという発想は望ましくないですよね…実際に対応できる学校だってあるのに、悪しき平等主義のように思えて仕方ありません。

 

今日はここまで!

次回は除去食対応以外の方策と、市当局への質問内容をお伝えいたします。

先月から実施しておりました市政報告第20号の駅立ちが、本日完了しました!

今回もたくさんのお受け取り、そしてお声がけをいただきありがとうございます。

3ヶ月ごとに市政報告を発行し、駅立ちとポスティングで皆様にお届けする。

この定期的な広報活動を、今後も確実に続けてまいります!!

 

5/9(木)西宮北口・北西

5/10(金)甲東園・西

5/16(木)門戸厄神・北東

5/17(金)さくら夙川

5/20(月)門戸厄神・西

5/21(火)甲東園・北東

5/22(水)夙川・北

5/29(水)夙川・南東

5/30(木)西宮北口・南東

6/3(月)西宮北口・北東

6/5(水)門戸厄神・南東

6/7(金)甲陽園

6/10(月)夙川・南西

6/11(火)甲東園・南東

6/14(金)苦楽園口

5月に行われた、市長による市政報告・広聴会の動画がアップされています。
https://www.nishi.or.jp/shisei/koho/shicyo_taiwa/R6_shiseikouchokai.html

WEB参加が可能だった5/2分の録画で、私もリアルタイムで視聴していましたが、当初は「対外的には公開しない」とされていました。
非公開には違和感があったので、取り扱いが変更されたことは良かったと思いますが、なんで最初から公開にしなかったんでしょうね。。。
ご関心がお有りの方は、是非ご覧くださいませ。

 



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さて、市営住宅駐車場の不適切な使用実態について、前回の投稿で質問&答弁をご報告しました。
本日は総括として、答弁に対する私の考えをお伝えします。

まず、両度町住宅の現状は是正指導の対象となる、と市に明言させることができました。
ここは今回の質問で最低限、獲得しなければならない成果だったので、まずは良かったかなと。

一方で、市が答弁の中で「不正駐車対策」という言葉を多用したことについては、納得していません。
ロボットゲートを設置して物理的に入居者以外の進入を防ぐことは、確かに不正駐車対策ですが、それと来客用駐車場の確保は決してセットではないはずです。
民間のマンション・アパートであれば、来客用駐車場が存在しない住宅の方が多く、来訪者は近隣の時間貸し駐車場などを使用するのが一般的です。
なぜ、市営住宅だけは、来客用駐車場を設けなければ、不正駐車対策ができないのでしょうか。
高齢者・障害者の入居も多い市営住宅では、確かに介護車両等のニーズは高いでしょうし、そのための一次使用スペースなら私も一定賛同しますが、市営住宅駐車場の中に、来客用駐車場を設けることには反対です。
ルールの明文化を検討するとのことでしたので、早急に進めるよう要望しておきました。

また、私は今回のような事案が、両度町住宅だけでなく他の住宅でも発生しているのではないか?と強く疑念を抱いています。
実際、本件について記載した市政報告チラシを配布する中で、気になる情報もお寄せいただいていますし。
アンケート調査を行うということで、一歩前進ではありますが、不適正な運用を行っている管理運営委員会は、正直に回答しない可能性も十分にあります。
この点、今後の進捗を厳しく見守り、指摘・提言を続けていく考えです。

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そして、今回の問題を招いた大きな背景の一つに、駐車場の空き区画の多さがあります。
両度町の場合、全84区画のうち30区画以上が契約されておらず、これらを時間貸し駐車場等として運用することが、歳入確保の観点からも最も有効な手法だと考えています。
市営住宅駐車場の外部貸しについては、啓誠会の坂本議員が以前の一般質問で取り上げていらっしゃり、そのご主張に私も強く賛同しています。

☆ご参考☆坂本議員のブログ 
https://sakamotoryusuke.com/2023/02/05/chusyajo/

市営住宅の駐車場のあり方を抜本的に見直すよう要望して、今回の質問を終えました。

お寄せいただいた情報をもとに調査し、現状を是正し、全市的な問題提起へつなげていく。
こうした流れは、政策提言の理想的な形の一つだと思っています。
今後も多くの課題を解決できるよう、力を尽くしてまいります!

市営住宅の駐車場が長年、本来は禁止されている来客用駐車場として使用されてきた問題。
前回の投稿に続きまして、今回は議場で行った質問⇒答弁のやりとりをお伝えします!
※文字数の関係で、答弁は一部抜粋しています。



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(たかの)
両度町住宅の駐車場について、市の規定に基づく運用に改めるよう是正指導を行うべきと考えるが、市の見解は。

(市当局)
市営住宅には、物理的に駐車スペースを設けられない住宅があることや、一時使用駐車場を整備することが不正駐車の温床となり、管理運営委員会の管理負担の増加につながることもあることから、これまで一時使用駐車場の整備を行っていない。そのため、入居者用駐車場を来客用駐車場として使用している場合、規定に基づく運用としては是正指導の対象となる。議員ご指摘の両度町住宅の駐車場については、阪急・西宮北口駅に近いという立地条件もあり、竣工当初より入居者以外の方と思われる不正駐車が多くみられた。

市営住宅は、西宮市営住宅条例第30条の規定に基づき、入居者で組織された管理運営委員会により自主管理を行うこととしており、特に空き駐車スペースの多い当該駐車場施設においては管理運営委員会で不正駐車対策を行っていただいた経緯がある。その一方で、不正駐車対策の一環として、当時駐車場管理を行っていた(財)西宮市都市整備公社がロボットゲートの設置を行ったが、その際、「管理運営委員会によって適正管理ができるのであれば、来客者用駐車場としての運用を一定認める」とした経緯があることを、市としても今回、議員のご指摘を受けて初めて認識したところである。両度町住宅においては、来客者用駐車場として自主管理の範疇で利用されていることから、入居者が契約する駐車場としての是正指導を行う必要があるが、その反面、是正指導を徹底することにより周辺路上駐車が増える等の懸念もあることから、その対応に苦慮しているところである。

(たかの)
市営住宅の駐車場について、一次使用等のルールを整理し明文化するべきと考えるが、市の見解は。

(市当局)
入居者用駐車場の空き区画を、来客用などのために一時使用駐車場とする場合、本来の目的から逸脱した形となるが、そのルールについては市として定めていない。今回ご指摘いただいた両度町住宅の来客者用駐車場については、管理運営委員会で決められたルールに則り管理されており、住宅内での不正駐車対策に一定の効果がある。同様に、他の市営住宅に対して市が新たに一時使用駐車場を整備することにより、不正駐車対策や使用及び管理を即時かつ適正に行うことは、入居者の協力や理解がなければ成り立たないものと考えている。両度町住宅のケースなどを参考にしつつ、今後一定の時間をかけて、一時使用駐車場が不正駐車の温床とならないようなルールを定め、明文化の検討を進めたい。

(たかの)
市営住宅の駐車場について、来客用・一次使用の状況や不適正な運用の有無を、全市的に調査するとともに、必要な対応を取るべきと考えるが、市の見解は。

(市当局)
両度町住宅では、今回議員からご指摘いただき、お示しいただいた調査結果を基に管理運営委員会にもヒアリングを行い、運用実態が判明した。駐車場管理に関しては、現行の指定管理業務の中で、定期的な巡回を行い現状確認に努めているが、不正駐車の多くは夜間に発生している傾向があり、また巡回時にすべての車が契約通り駐車中であることもないため、契約状況と駐車実態を確認する作業にも膨大な労力がかかり、苦慮しているのも事実。

しかし、議員ご指摘の通り市として一時使用駐車場のルールを定めるため、まずは現状把握をする必要があると考え、来年度を目途に、各駐車場管理運営委員会に対してアンケート調査を行う。その結果を基に、単に現状把握の調査をするだけではなく、仮に来客用や一時使用としての運用が既にされている場合には、今回のケースを参考にしながら、是正指導をすると共に、駐車場の適正管理ができる新たな方策を提示できるよう検討を重ねる。その際には、高齢化に伴い自主管理が困難となり、共益費一括徴収制度へ移行する住宅が急速に増加している実態があることからも、入居者に過度の負担がかからないよう、民間活力の導入なども含め、今後のルール作りを進めていきたい。

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動かぬ証拠を突き付けているので、事実関係については市も完全に認めていて、この現状をふまえた今後の対応が争点となりました。
次回、一連の答弁に対する私の意見をお伝えしようと思います!

昨年の9月議会で問題提起した、風致地区条例違反の是正。
答弁の内容に基づいて、リーフレットが完成&ホームページが更新されました!
悪意ある違反は論外ですが、知らないうちに違反してしまっていた…といったことを防ぐ一助にもなればと思います。

https://www.nishi.or.jp/jigyoshajoho/kaihatsujigyo/fuchichiku/index.html

 



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さて、一般質問のご報告、本日からは「市営住宅における駐車場使用の適正化」についてお伝えしてまいります。
ことの発端は「市営住宅の駐車場に、毎日違う車が停められてるんだけど…」という情報でした。
場所は西宮北口駅の南西に位置する市営両度町住宅の駐車場。
そこで私が数か月間にわたって調査したところ、確かに、日によって違う車が停められている区画を複数発見しました。
また、同じ車が、日によって違う区画に停められているというケースも。
なんなんだ、この不可解な状況は。。。

市営住宅の駐車場は当然、一般的なマンションの駐車場と同じように、居住者等が申込をして、市の許可を得て使用しています。
だから、本来こんな状況は発生しないはず。
と、いうことは、不正駐車や不適正な使用を疑わざるを得ないのです。。。

駐車を確認した具体的な日付や区画番号を市当局に提供し、駐車場の管理運営委員会にヒアリングしたところ、これらの区画は来客用駐車場であるとの回答を得ました。
…いやいや、それは禁止なのですが。
市の要綱に基づけば、市営住宅駐車場を来客用駐車場として運用できないことは明らかです。

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当該住宅は1998年に竣工しましたが、外部からの不正駐車が目立つようになり、2008年にロボットゲート(外から入ってこれなくするチェーン)を取り付けました。
管理運営委員会の説明では、その際に、住宅への来訪者が敷地内に駐車できなくなることから、当時駐車場管理を担っていた西宮市都市整備公社との約束で、5台分を来客用の区画として定めた。
そして、許可証を提示するなど一定のルールのもとで来客用駐車場として運用するようになったとのことです。
今回私が疑念を抱いた8区画は、この5区画と、介護・工事車両等が一次使用する3区画の合計であるということです。
また、年末年始等の来訪者が多い時期には、この一次使用区画も来客用駐車場として運用しているようです。

管理運営委員会が主張する「2008年に都市整備公社が来客用駐車場としての使用を認めた」という経緯について、市が保管する公式な文書では確認できませんでした。
当時どのような取り決めがなされていたのか、今となっては事実関係を知ることが困難ですし、責任の所在についても判然としません。
ただ間違いなく言えるのは、15年間にもわたり、市の規定に基づかない形で、市の財産である市営住宅駐車場の一部が無償で使用されており、それは極めて不適切な状態であるということです。
また、許可証を掲示するというルールについても、私の見る限りでは守られていませんでした

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私がこの状態を問題視しているのは、規定に違反している・使用料を徴収していない・他の住宅との公平性を欠く、といった観点にとどまりません。
曖昧なルールや不透明な運用が、来客用や空き区画を常態的に使用する、といった不適正な駐車場使用につながることを強く危惧しています。

こうした状況をふまえ、私が行った質問&答弁のやり取りを、次回の投稿でお伝えします!
引き続き、お付き合いいただければ幸いですm(_ _)m

本日、今年度の議会役職を決める5月臨時会が終了。
私は前年度に引き続き教育こども常任委員会&議会運営委員会に所属し、3年ぶりに都市計画審議会の委員も務めることになりました。
いずれも職責をしっかりと果たせるよう、尽力してまいります!

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さて「私立幼稚園の人材確保に対する支援」についてのご報告、最終回です!
市長・市当局と行った質問&答弁のやり取りをお届けします。

(たかの)
本市の子育て・教育環境において、私立幼稚園の役割は重要と考えるが、市長のご認識は。

(市長)
 幼稚園・保育所は、公立・私立ともに、本市における子育て・教育環境において重要な役割を果たしているものと考えている。また、本市の幼稚園在園児数の約9割は私立幼稚園に通園するなど、私立幼稚園については、長年、本市の幼児教育・保育を支えてきた存在であると認識している。こうした中で、本市の幼児教育・保育の方向性を示す「西宮市幼児教育・保育ビジョン」を公立・私立、幼稚園・保育所の各団体とともに策定したほか、令和5年3月に策定した「西宮市幼児教育・保育のあり方」では、今後の幼児教育・保育施策を推進するため、公立、私立の連携・協力を図りながら、本市の幼児教育・保育の質の向上を目指す方針を掲げている。

(たかの)
私立幼稚園の人材確保に対する支援として、市として就職フェアの共催をはじめ、採用に関する情報の周知・広報に協力するべきと考えるが、市の見解は。

(市当局)
現に市が有している市政ニュースなどの広報媒体を用いることで、新たな財政出動を伴うことなく、就職フェアをはじめとした広報に一定の協力ができるのではと考えている。広報媒体の活用にも一定のルールはあるが、今後、関係団体に幼稚園教諭の確保を取り巻く実情を伺いながら、市が有する広報媒体を用いた効果的な支援の手法について検討していく。

(たかの)
私立幼稚園で勤務する幼稚園教諭を、保育所入所選考時の加点措置の対象に加えるべきと考えるが、市の見解は。

(市当局)
本来、事業の実施に必要な人員については、各法人において確保いただくものだが、法令上、保育の実施義務は市町村にあり、保育所の入所要件を満たす全ての希望者に入所いただける体制を整備することが市町村の責務とされている。そこで本市では、重要行政課題の一つでもある待機児童の解消を図るため、特に重点的に保育士確保に向けた各種対策を講じている。保育士加点については、幼稚園教諭のお子様をはじめ、一人でも多くの子どもを市内の認可保育施設で受け入れるためには、そこに勤務している又は勤務予定の保育士や保育教諭に限定して加点することがより効果的との考えに基づき、待機児童対策における保育士確保策の一環として特例的に実施しているもの。一方で、職種によって加点することは本来望ましいものではなく、将来的に待機児童という喫緊の課題が解消した場合には、加点の取扱いについても改めて検討すべきものと考えている。こうしたことから、幼稚園教諭を含め、職種による加点の対象を拡大する見通しは持っていない。

(たかの)
私立幼稚園で勤務する幼稚園教諭に対しても、保育士と同様の各種経済的支援を実施するべきと考えるが、市の見解は。

(市当局)
これらの取組についても、喫緊の課題である待機児童対策の一環として取り組んでいるもの。議員ご案内のとおり、保育士確保事業の一部について、幼稚園教諭もその対象に含めている自治体があることは承知しているが、先に申し上げた通り、法令上、保育の実施義務は市町村にあることや財政的な観点から、本市では、待機児童対策の主たる部分を担っている保育士に限定して実施せざるを得ず、その対象を拡大することは困難と考えている。

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私立幼稚園の重要性を認める、広報には一定の協力を行う(⇒すでに先日の市政ニュースに掲載済)と前向きな姿勢が示されたものの、加点と経済的支援については実施の約束を取り付けられず。。。
一般質問以外の場も含めて、引き続き求めていきたいと思います。
最後に、議場で申し述べた意見・要望を一部抜粋して、報告を終えますm(_ _)m

(たかの)
冒頭、市長より、私立幼稚園の重要性を述べていただきました。そうであるなら、どうかその想いを、具体的な施策で示していただきたい。私が訴えたいのは、この一言に尽きます。…(略)…

例に挙げた東京都足立区は、昨年、教育こども常任委員会で管外視察に訪れた自治体ですが、区役所のご担当者様は「保育士さんに実施しているんだから、幼稚園の先生にも実施するのが当然」といった趣旨のご発言を、ごく自然にされておりました。ぜひ、この感覚を本市でも持っていただきたい…(略)…

経済的支援のメニューは、認定こども園であれば、一定の条件のもとで対象となります。一連の調査や折衝を通じて感じたのは、市としては、各幼稚園に認定こども園へ移行していただきたいのだろうな、ということです。その方向性には一定の妥当性があると思いますが、一方でそれぞれの園からは、面積や定員の関係で、なかなか容易に認定こども園へは移行できないというお声もお聞きしています。それぞれの基準には、国や県が定めているものもありますが、どうか現場の実情に即した対応を取ってくださいますようお願いします。また、認定こども園では、幼稚園に比べて多様な役割の先生が必要であり、人数も大幅に増加します。移行する年に突然、それだけの人数を確保するのは困難で、数年後の移行を見据えて徐々に人員体制を充実させることが一般的です。だからこそ、私立幼稚園の人材確保に対する支援が欠かせないのではないでしょうか。

最後に、人材確保には長期的な視点が重要であることを指摘しておきます。幼児教育・保育の現場で働くことの魅力、あるいは西宮市の幼稚園や保育所の魅力を、早い段階、例えば中高生などの世代に対して訴求していくことも検討してください。すでに現場ではそうした動きも始まりつつあると耳にしておりますので、市としてぜひ後押ししていただければと思います。