先ほど、予算特別委員会のうち、教育こども分科会で採決が行われました。
私の所属する会派・ぜんしんは、熟慮の結果、令和8年度予算案に賛成しました。
他の分科会での採決も経て、最終的に全体会・本会議で可否が決定するのは来週18日ですが、私たちが賛成に至った理由を以下ご報告申し上げます。
■□■□■□■□■□■□
会派・ぜんしんは昨年の3月定例会で、令和7年度予算案に反対しました。
同じく保守系会派である維新の会・啓誠会なども反対にまわり、100年にわたる市政史上初めて、新年度予算案が否決されました。
今回、私たちの議決態度に対して最も多くいただくであろうご質問、そして説明責任を果たさなければならないのが「なんで去年は反対したのに、今年は賛成なの?」という点かと思います。
今回、昨年と大きく事情が異なるのは、
①年度内の臨時会開催が困難であること
②市長選挙を目前に控えた「骨格予算」であること
です。
基本的な考え方として、3月中に予算案が承認されなければ、新年度の4月から市役所の業務はストップします。
もちろん、「市役所が閉鎖される!」「ごみが収集されない!」なんて事態を招かないために、「暫定予算」という仕組みがあり、義務的経費について、一定期間のつなぎ予算で対応できるようになってはいます。
とはいえ、市の業務執行が大きく制限され、市民生活に影響が出ることは避けられません。
■□■□■□■□■□■□
①について、昨年は3月定例会の最終日である3/21(金)の本会議で予算案を否決。
反対の意向が当局に伝わってから、水面下で協議を繰り返した結果、3/26(水)に臨時会が招集され、修正された当初予算が上程されました。
その修正内容を一定評価し、行政改革に取り組む姿勢を当局が改めて明言したこともふまえて、修正後の当初予算には賛成。
無事に、年度内の予算成立が果たせたのでした。
このあたりの経緯は当時のブログでご覧いただけます。
2025/3/26「修正後の予算案に賛成し、可決されました」
https://ameblo.jp/takanostyle/entry-12891416151.html
しかし、今年度は3/18(水)が定例会の最終日で、3/22(日)~3/29(日)の期間で市長選挙が実施されます。
平日としては3/19(木)、30(月)、31(火)しかない中で、臨時会を開催するのは極めて難しい。
そもそも、どなたが市長になられるかで予算編成の考え方は大きく変わるわけですから、市長選挙に突入した後で、修正した予算案を策定・上程することは、事実上不可能です。
昨年、私たちが予算案に反対した際は、当局との折衝の中で、年度内の成立が見通せる=市民に迷惑をかけない、ということが担保できていました。
その前提が無ければ、さすがに予算案に反対することはありませんでした。
つまり、今年とは条件が明確に異なっていたわけです。
■□■□■□■□■□■□
②の「骨格予算」とは、市長選挙を控えた時期に当初予算案が上程される際、新規・拡充事業をできる限り抑え、ベースとなる部分(骨格)のみの編成とすることです。
この場合、市長選挙の後で、当選した方の意向を踏まえた補正予算(肉付け)を編成することが一般的です。
現市長が新規事業を予算に盛り込む! → 別の人が市長に! → 方針転換! という混乱を避けるための措置で、今回の当初予算もこれにあたります。
市民生活のために必要な予算は、政治的な状況と切り離して可決させるべし、という考え方とも言えますね。
令和8年度当初予算は、骨格というわりに規模でかすぎひんか!? 新規・拡充施策が多く含まれてへんか!? という見方もあります。
しかし、よくよく一つずつの項目を確認すると、今回盛り込まれている新規・拡充施策は妥当性があるものばかりなんですよね。
例えば、市立中央病院が閉院することに伴う退職金の支払いは、必ずかかってくるもの。
西宮浜義務教育学校の給食室の一元化は、工事費用がかかるものの、2つある給食室を統合して効率化を図る、「コスト削減のための投資」です。
昨年の予算否決を受けて、市は「この項目は認めていただけそうですか?」とかなり早い段階から協議を持ちかけてきており、どうしても止めたい事業があれば、そのタイミングで予算案に盛り込まないよう求めることもできました。
中には、所管事務報告という形で事前に議会への公式な報告が行われていた施策もあり、その際に反対していないのに、予算案の段階に至ってこれらの新規・拡充施策を理由に反対することは、私の信義に反します。
■□■□■□■□■□■□
予算案への賛成=現市政の信任、と受け取られる面があることは承知しています。
市長選挙に対立候補を擁立している政党・会派が、予算案に反対することは、政治的には当然の判断であるとも思います。
なので、今回の予算案に反対した方々の決断を、否定するつもりは一切ありません。
ただ、ここで明確にしておきたいのは、私たちにとって予算案への賛成は、決して石井市政の承認ではないということです。
あくまでも、市民の生活に悪影響を及ばさないために、という理由での判断であることはご理解いただきたいと思います。
本日の分科会でも確認したのは、予算案の否決が市民に与える影響の深刻さです。
例えば、不登校児童・生徒の居場所である「校内サポートルーム」を拡充するという事業、これは学校現場や当事者から待ち望まれていた施策ですが、このタイミングで予算を承認しても、人員確保の都合で週5日の実施が可能となるのは約2か月後とのこと。
不登校が増加するゴールデンウィーク明けの時期に間に合わせようと思えば、今でもギリギリのタイミングと言えます。
補正予算の成立が5月臨時会や6月定例会となれば、実施は2学期からとなる可能性が高く、不登校の傾向が生じた児童・生徒へ早期にアプローチすることは難しくなります。
そもそも私が所属する会派は、石井市政を終わらせるために市長選挙への立候補を表明したしぶや議員の仲間です。
結果的には、保守系候補を統一するために市長選挙から撤退しましたが、昨年9月から11月の期間、どれだけの時間とお金と体力を、活動に注いだことか。
今まさに選挙に臨もうとされている田中 まさたけ さんご本人を除けば、しぶや議員は間違いなく、石井市政に最も強い危機感を抱き、覚悟を持って行動した人と言えます。
そんなしぶや議員を支えた私たちが、石井市政を信任するわけがありません。
■□■□■□■□■□■□
政治家は、その意思表示によって称賛も非難もされるもの。
だから、「ぜんしんは結局びびったんやろ」とか「当局に丸め込まれたんやろ」といった声があるなら、それは逃げずに受け止めます。
しかし、市民のために、という最も大切な価値観に基づいて決断した今回の行動に、私は自信と誇りを持っています。
現市政への評価は、市長選挙で、市民に審判していただく。
そのために、予算案への態度は他の会派と分かれたけれど、私は引き続き、田中 まさたけ さんの応援に取り組んでいきます。
ここまで長文にお付き合いいただき、誠に有難うございます。
それでは今日はこのへんで!











