「氷艶」行ってきました。 | 氷上の語り部 ~高橋大輔さんを応援中~  

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高橋大輔さんに魅せられて…熱烈応援中!
大ちゃんへの思いを書いています。
日常感じた事もたまに書くかも♪

歌舞伎とのコラボレーション、どんなショーになるのか想像も出来ず、でも見逃してはいけない、そんな気がして足を運んだ。

 

大輔氏はいつもファンが思っているより更に斜め上を歩いている人である。

だが、さすがに歌舞伎とスケートってどうなの?という思いがあったのも事実。

どちらにとっても中途半端になってしまうのでないかとの危惧もあったし、内容としても全く交わるはずのない人物達が繰り広げるファンタジーだと言う、う~ん・・楽しみではあったが不安もかなり大きかった。

 

初回公演、席に着いてから先ずは会場内を見回してみる。

最初の感想、「良かった、結構席が埋まっている」だった。

興行である以上、大切な要素である。

けれど、問題は内容だ。

子供の初めての学芸会を観るような心持ちで開演を待っていた。

 

ところがどうだろう。

開演して女神が登場する頃には抱いていた不安や心配はどこへやら、のめり込んでいく自分がいたのである。

広い舞台と化したリンクの上のみならず、空中~客席と会場全てを使い次々と繰り広げられる演技や演出、どこを見れば良いのか?目がいくつあっても足りない状況に陥っていく。

 

歌舞伎の方々の浪々とした声は心地良く、音楽、プロジェクションマッピングは観客にその場の情景を伝え物語へ誘ってくれる。

スケーターは普段のアイスショーで観る時とは別人で、それぞれが役を演じていて、スケートのスピード感が気持ちを高揚させてくれる。

 

誰がどうこうではない、誰が欠けても成り立たない。

一人一人が持つ才能を惜しみなく出し合い、融合し、結実した舞台、それが「氷艶」だったと思う。

 

ライトが当たっていない場所にいる時でさえ、役になり切り演じ続けていたのだ。

瓊瓊杵尊、木花咲耶姫、猿田彦、倒されてリンクで横たわる場面では、既に暗転しているにも関わらず、黒子の方々にひきづられるように退場していく、「ここまで拘るのか」と感動さえ覚えた。

誰一人、ただの一つも手を抜かない、細部まで拘りを貫いているからこそ観客を魅了するのだろう。

 

一人一人について思うこと、感じたことは本当に多くて書き切れない。

いつかどこかで機会があったら是非、語り尽くしたいものである。

 

というわけで、先ずは歌舞伎界の面々について。

天晴れ!天晴れ!拍手喝采を送りたい。

スケート靴を履いての殺陣、六方、毛振り、宙乗り、などなどなど。

どれほどの努力をされたのかと想像を遥かに上回るものであっただろう。

伝統芸能を受け継ぎ繋げている方々の誇りを垣間見た気がする。

 

歌舞伎を観に行ったのは2回のみだが、初めて拝見した時に実はハマってしまっていた。

それが今回で完全に落ちた気がする。

ご一緒したお仲間と歌舞伎観劇の約束をした事を報告しておこう。笑

 

スケーター陣について。

これまた天晴れ!である。

各自がそれぞれの役柄を台詞もなく演じ切っていた。

お見事!である。

特に、荒川女史は女神役に関しては通常運転的な役柄だったけれど、蛇髪姫に至っては圧倒的な存在感を魅せつけ、近くにいらした時には思わず仰け反ってしまったほど、意外性が新たな魅力をもたらしたのではなかろうか。

あと一人あげるなら村上女史だろう。

引退されてプロとしての初舞台が氷艶だったのは、今後に繋がる大きな一歩だったように思う。

天鈿女命の心情を舞いでしっかり伝えていたのには驚かされた。

 

DRUM TAOについて。

初めて拝見したのだが、心を揺さぶり昂らせる、音の渦が見えるような演奏に感服。

太鼓の奥深さを知る機会にもなった。

 

チームラボについて。

プロジェクションマッピングは今や多くの場所で演出には欠かせない存在になってきていると思う。

計算しつくされた映像技術、その鮮やかさ優雅さ、それでいて豪快、舞台装置はこれのみと言っても過言ではなかった今回の公演、素晴らしいの一言である。

 

さてさて長くなってしまった(汗)

肝心の大輔氏について何も語っていないのに・・・。

大輔氏について語ると更に長~く長~くなってしまいそうなので、また後日にしようと思う。

 

そうそう、最後に。

今回、初日の2公演のチケットが届いてみると席が1番違いでほぼ同じ場所から観る羽目になるところだったが、有難い事に反対側のチケットと交換して下さるという方に声をかけて頂いた。

初回公演後にお会いする機会にも恵まれ、短時間ではあったけれどお話させて頂き、楽しい時間を過ごすことが出来たのである。

大輔氏のお陰でまた縁が繋がり新たな出会いが生まれた、とても嬉しく思う。

いつかどこかで再会出来る事を願っている。

 

大輔氏のあれやこれや語れるのはいつになるかな~笑