第14話「古都で思い出を」 | ガールフレンド(非公式)

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明音「ほら、着いたよ」
友輝「ん?あぁ、ありがと」
彼らが着いたのはJR京都駅だった。
陽子「ほら、点呼とるから並んで」
武流「楽しみだな~」
友輝「そうだな」
佐野武流は友輝と1、2年共に同じクラスで友輝の親友とも言えるクラスメートである。
陽子「みんないるわね。それじゃああっちにバスが待ってるから着いてきて」

陽子「ガイドは自由行動でみんなに自主的に学んで欲しいとかどうとか言っていないんだけどうちのクラスは特別にガイドがいるわ」
明音「バスガイドの櫻井明音です!…なんちゃって。京都についての知識は調べたものしかないけどみんながびっくりするような情報を提供できたらなと思ってます!」
陽子「櫻井さんならみんなも質問とかしやすいでしょ」
明音「えっ、質問…ですか…」
友輝「頑張ってね~」
明音「う、うん」
明音「じゃ、じゃあ…。あ、左手に見えるのがかの有名な京都タワーです。1964年に完成した131メートルの高さを誇る京都府全体でも一番高い建造物です。ろうそくおばけと呼ばれている京都タワーですがモチーフはろうそくではなく灯台だそうです」
友輝「へぇ、ろうそくおばけって呼ばれてるんだ」
由紀恵「大事なのはそこじゃないでしょ」
明音「こちらは東本願寺と呼ばれる真宗本廟です。本願寺、いわゆる西本願寺の東に位置しているからそう呼ばれています。江戸時代に4度の火災に遭っており、『火出し本願寺』と揶揄されることもあります」
典子「なかなか面白い情報ね」
美知留「これいいじゃないか~」
明音「ありがとう!あ、で今から通る橋が源義経と弁慶が出会ったと言われている五条大橋です」
つぐみ「急に普通の情報になったね」
由紀恵「じゃあ私が豆知識を。通常は脛を弁慶の泣きどころって言うんだけど弁慶の泣きどころはもう一つあってそれが中指の第一関節の先。第二関節を曲げると力が入らなくなるでしょ」
レイ「ほんとだ」
一葉「すげー!」
由紀恵「弁慶でも鍛えられないからそう呼ばれていたそうよ」
明音「由紀恵ちゃん、ありがとう」
由紀恵「私のもただの受け売りよ」
明音「えっと次は…」

明音「はい、ここが本日の最初の目的地、清水焼のお店です」
陽子「私たちC組は最初は清水焼の模様付け体験です」
モノクローム「清水焼(きよみずやき)は京都府で焼かれる陶磁器。清水寺への参道である五条坂界隈(大和大路以東の五条沿い)に清水六兵衛・高橋道八を初めとする多くの窯元があったのが由来とされる。京都を代表する焼物である。引用、Wikipedia」
友輝「どうやったらその括弧をセリフに付けられるようになるんですか?」
モノクローム「機密情報です」
武流「おら友輝!先に行くぞ!」
友輝「あ、待て」

奈央「世界に一枚の皿って大げさな…」
園美いろいろ描きたいことがありすぎて悩みます~」
つぐみ「モノクロームさん早いねー」
モノクローム「計算によって導き出した設計図に沿って正確に描いています」
詩織「なんか凄いですね…」
明音「どうしようかな…」
美知留「悩みすぎだよ、櫻井さん。頭の中に浮かんだものを描けばいいのができてるものなんだよ」
七星「私は壮大な宇宙をこのお皿に描きます!」
英子「皿を全てサッカーボールにしよう」
郁歩「清水焼らしからぬ絵だな…」
由紀恵「あっちにも頭を痛めてる人が一人いるわよ」
友輝「どうすればいいんだー!」
武流「騒ぐな騒ぐな」
優月「なんか思い出とかどうですか?」
友輝「まだ初日の最初じゃん」
武流「まあ確かにスケジュールはおかしいな」
陽子「なんか言った?」
武流「いえ、何も…」
木乃子「別にただ単に綺麗な模様とかでもいいんじゃないか?」
友輝「なるほど…」
そこに明音がやってきた。
明音「友輝くん…」
友輝「ん?」

美知留「次は京菓子だー!」
つぐみ「待ってましたー!」
由紀恵「あんまり騒がないの」
陽子「今回は上生菓子の製作体験ね」
美知留「ありきたりだがそれがいい。さあ行こうー!」
由紀恵「もう…」

七星「天体を!」
英子「サッカーボールを!」
典子「はいはい」
明音「うーん…」
友輝「あー…」
美知留「またやってるし」
優月「さっきも同じ光景を見ましたね」
木乃子「やっぱきのこ型に…!」
モノクローム「あなたの技量ではそれを達成できる可能性は1パーセント以下です」
木乃子「なんだとー!」
レイ「暴れるなばか」
木乃子「ばかとはなんだー!」
由紀恵「もうほんとに頭が痛くなるわ…」
陽子「八束さんも大変ね」
由紀恵「ほんとですよ…」
一葉「見吉さんうまいじゃん」
奈央「そう?なんか色んな衣装を想像してそれに合うようにって」
詩織「私にも教えてください!」
奈央「いや、さすがに教えられるほどではないよ」
武流「やりづらいなー」
郁歩「どうしてだ?」
武流「これだけ女子が多いとみんな器用だから失敗できないというか」
つぐみ「失敗しろー、失敗しろー」
武流「なんでだよ」
明音「友輝くん、助けて~」
友輝「こっちが助けてほしいくらいだよ…」陽子「じゃあ私がいいアイデアをあげちゃおうかしら」
明音「ほんとですか?」
友輝「ぜひ!」

つぐみ「で、夫婦京菓子になったわけか」
友輝「夫婦ていうな」
美知留「お似合いだよ~」
七星「清水焼もおそろいでしたしね」
武流「これで付き合ってないっていうのが謎だよな」
美知留「もう告白しちゃいなよ」
明音「…」
七星「そうですよ。もはや告白したほうが頭を悩まさなくていいレベルですよ」
明音「…」
由紀恵「どうしたの?」
明音「あっ、ごめん。ちょっとぼーっとしちゃって。なんだっけ?」
つぐみ「ごまかすなよー」
明音「え?ほんとにわからないんだけど…」
典子「どうせ大事な話じゃなかったから大丈夫よ」
友輝「聞いてなくて良かったよ」
明音「え?なに、聞きたい」
朱里「櫻井さんも意外とおっちょこちょいタイプなんだね」
つぐみ「意外でもないでしょ」
明音「教えてよぉ」
一美「早く食べましょ」
未涼「モノクロームさんってどうやって食べてるの?」
モノクローム「機密情報です」
明音「無視しないで~」

美知留「いやー、大満足だよー」
明音「ぶー」
つぐみ「そんなに怒るなってー」
陽子「あとは宿に行って終わりね」
奈央「疲れたー」
優月「早く寝たいですねー」
由紀恵「就寝はまだまだ先よ」
友輝「就寝時間を待たずとも寝れる」
武流「寝させん」
優月「男の子は一つ4人部屋でいいですよね~」
友輝「人数的に仕方ないでしょ。なんなら男部屋くる?」
レイ「何言ってんだ変態」
友輝「さすがに冗談だって」
美知留「来てほしい人がいるんじゃないの~」
友輝「え?」
七星「素でこれだから困りますよね」
モノクローム「二人とも恋愛経験0の可能性が高いです」
友輝「恋愛?あー、そういうこと。それは違うって」
典子「嘘はなさそうね…」
つぐみ「ほんともどかしい…」

武流「えーっ!!」
友輝「ばか、あんま大きい声出すな」
武流「まじで櫻井のことが好きなわけじゃないの?」
友輝「まじだって」
武流「じゃあ誰が好きなん?」
友輝「前にも言っただろ」
武流「え、それって例の新体操の大会の話?まだそんなこと言ってんの?」
友輝「うるさいばか」
武流「恋愛小説じゃあるまいしそんな運命の再会なんてないよ」
友輝「それがあるんだなー」
武流「え、まじ?」
友輝「まじまじ。うちの新体操部にいたんだよ」
武流「まじかよ」
友輝「椎名心実さんっていって結構実績もあるすごい子らしい」
武流「その言い方だとあまり進展はなさそうだな」
友輝「まあねー」
武流「でも…」
友輝「どした?」
武流「もしほんとにそうなら櫻井に早く打ち明けてあげたほうがいいぞ」
友輝「なんでよ」
武流「あいつ本気だぞ」
友輝「まさかぁ。普通に仲のいい友達でしょ」
武流「お前はほんとバカだな。このままじゃ櫻井がかわいそうだぞ」
友輝「なんだよそれ」
武流「お前がどうかは知らないけど傍目から見たらただ弄ばれてるだけだぞ」
友輝「俺は別にそんなつもり…」
武流「だからお前がどうとか関係ないんだよ」
友輝「…」
武流「今日の夜にでも打ち明けるんだな」
友輝「今日の夜って…」
武流「どうせみんなめちゃくちゃに動き回るんだからそれに乗じて行っちゃえ」
友輝「わかったよ…」

その夜、案の定フロアは混乱していた。
友輝「入っていいかな?」
七星「高野さんですか?」
美知留「おぉ、ちょっと待って」
少しして美知留と七星が出てきた。
美知留「はいはい、入ってー」
そう言うと美知留は友輝を部屋に押し入れ、戸を閉めた。
明音「ど、どうしたの?」
友輝「あ、いや、その…」
明音「今日は楽しかったよね」
友輝「そうだね」
明音「…」
友輝「…」
明音「も、もう!言うなら早くしてよ!」
友輝「え?」
明音「え?」
明音が顔を真っ赤にして尋ねる。
明音「こ…告白じゃないの?」
友輝「あ、いや、そうじゃなくて…」
明音「うそー!やだ、もう、恥ずかしい!」
友輝「なんかごめん」
場の緊張感が一気に取り払われた。
明音「…で、なに?」
友輝「いや…。明日の嵐山散策のことなんだけど」
明音「なんだ、そんなことかぁ」
友輝「はは…」
友輝なりの優しさから本当のことは言えなかった。


登場ガール(☆は主役、○は初登場)
☆櫻井明音
月白陽子
八束由紀恵
霧生典子
戸村美知留
春宮つぐみ
東雲レイ
熊田一葉
ミス・モノクローム
見吉奈央
掛井園美
白鳥詩織
南田七星
早見英子
伊勢崎郁歩
桐山優月
姫島木乃子
古谷朱里
川淵一美
遠山未涼

あとがき
この文の量に対しこの参考文献の量。疲れました。
終わり方が中途半端な感じですが、いい感じに繋がってるように見えそうでしょ?ただ単に思いつかなかっただけですが。
時間は5/13ですね。3泊4日です。この日を初日にしたのはちゃんと理由があって2013年の修学旅行イベントが水曜日に始まってたからです。で、終わるとちょうど日曜日になるようにしました。
次は嵐山散策です。ネタバレですがその次は京都市内散策です。私立なのでこのくらいやった方がいいのかなと。
あ、今回もメタ発言ありましたよ。わかりやすいですが。

参考リンクURL
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