こんにちは。
都内はすっかり春模様ですね
先日、オープンジュニア・マスターズ技術選の前走をしました
初めての前走ということもありド緊張状態
ただ、周りの先輩方に「大会と同じつもりでやりなさい」と言われ、大会気分で滑れてとても良い経験になりました
さてさて題名の件ですが、日本アスレチックトレーニング学会が主催するウェビナーに参加。
テーマが「スポーツにおける頭頸部外傷の予防に向けて」ということで、最新の障害予防機器や知見など知れました。
そこで、実際アルペンスキー競技ではどれ程の頭頸部外傷が報告されているのか調べてみました
最新のものでは以下の報告がありました。
第66回全国高等学校スキー大会(アルペン種目)における 頭頸部外傷に関する調査
― 第2報 競技力の影響について ―
スキー研究 Journal of Ski Science Vol.16,No1,23-28,2019
→こちらで一般公開されています。
歯科関連の外傷もさることながら、脳震盪もなかなかの数いるなーと!
皆、外傷後はどの様に過ごしていたのかも気になりますが!!
脳震盪による影響としては、
脳震盪後症候群(Postconcussion Syndrome)があがります。
→頭痛や睡眠障害、記憶障害などの脳震盪関連の症状が一ヶ月以上続く※1
その他にも重度の後遺症が残ったり、最悪死に至るケースもあります。
そんな脳震盪について学会のウェビナー内で特に興味深い内容が、
『脳震盪が臨床的に回復して競技復帰した際に下肢の怪我のリスクが男女ともに2倍高い状態が続く』
というものです。
原因は脳震盪受傷患者は、眼球運動効率が下がるのに、姿勢制御時は視覚機能への依存度が高まってしまうということらしいのですが、、
実際に私の身の回りでスキー滑走中に転倒し脳震盪を受傷し、その数日後に前十字靭帯を損傷した方がいたので、どこまで関係したいるかはわかりませんが、
そいうこともあるのか!!と頷けます
現場で結構起きてそうな気もしますが、
ここら辺はもう少し現場での観察とリサーチが必要ですね。
やはりどの様にリスクを減らし、
もし脳震盪になったとしても上手に回復させることが大切だなあと感じました
一番良くないのは、放っておくことですね。
リスクを減らす環境整備などの工夫
そして受傷時は脳震盪を軽んぜずにしっかり専門家に診てもらいましょう!
今週末は、浅間2000スキー場に行ってきます
雪が良いことを祈りながら寝ましょう
※1Anna Nordström 1, Peter Nordström 2, Jan Ekstrand Sports-related concussion increases the risk of subsequent injury by about 50% in elite male football players.2014 Oct;48(19):1447-50.
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