こんにちは
9月も半ばとなり、シーズンまであと数ヶ月!!
良いですねー
スキー競技は、膝前十字靭帯や内側側副靭帯、半月板の損傷が多いです。
私も大学1年生の夏季遠征で膝前十字靭帯損傷を経験してます。
怪我からの復帰、雪上への第一歩、練習初期がと〜〜〜〜ても大切になってきます
本日は、その膝の怪我の中から半月板損傷からの競技復帰へ向けての注意点をまとめます。
特に目次の⑤〜⑦は大切です。
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目次:
①半月板の機能解剖
②発生機序
③手術方法
④術後リハビリの考え
⑤競技復帰に向けて
⑥実例
⑦まとめ
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①半月板の機能解剖
・半月板は内側半月板(MM)と外側半月板(LM)に分けられます。(下記図)
・機能は関節の荷重面積の増加、関節潤滑、衝撃吸収、安定性への寄与などがあります。
②損傷の発生機序
・膝の屈曲や回旋の動作が加わって生じると考えられています。この様な機械的なストレスは、スキーやテニスなどスポーツ活動で生じることが殆どです。
・高齢者は内側半月板(MM)の単独損傷が多く、歩行時の内反・外旋ストレス(動作)や立ち姿勢の脚の湾曲(アライメント)によって生じます。実際に結構お会いします。
③手術方法
・縫合術と切除術があります。
・縫合術か切除術の選択は、半月板の血行有無や断裂様式によって決まることが多いです。
・近年は、半月板の重要性が再確認され、水平断裂や無血行領域(White-white)でも縫合術を積極的に行う施設も増えています。
④術後リハビリの考え
ここはPT(理学療法士)が担当します。その為、深くは触れませんが、可動域訓練や筋力訓練、歩行訓練、ジョギングがメインとなります。
切除、縫合(安定・不安定)、内側半月板、外側半月板によってリハビリテーションのプログラムが変わってきます。
⑤競技復帰に向けて
・その方の膝周りの安定性や可動性がどの程度であるか確認します。応じて、リハビリから引き続き筋力・可動域訓練を実施。
・動作訓練を行う。(特に減速、ステップ、切り返し動作)
・毎回、膝の腫れや疼痛をチェックする。
・膝のみではなく全体に目を向ける。(例:胸郭周りの可動性や股関節の内外旋など)
・全身の協調性を取り戻し、環境に応じて、適切な運動を選択して遂行出来るようにする。
⑥実際の例
ここ2年間現場で一緒に仕事をすることが多い中村さん(リカバリーコーチ)といると学ぶことが多いです。アスリハ担当選手のレポートを参考に実例で考えます。
選手A
手術:夏前に内側半月板の縫合・切除の手術を実施。
復帰目安:競技復帰までの目標は5ヶ月。
特徴:腫れや疼痛が出やすい。負荷量調整が重要。可動性は良いが安定性に不安。
レポート:前日練習では、3日間腫れや疼痛の変化もないので負荷量を増やし(5分ジョグ+1分ウォークを4セット)実施。当日は患部外トレーニングや筋力訓練も実施。
いかがですか?
腫れや疼痛は練習後、翌朝は必ずチェックし、その結果に応じてトレーニングを実施していることが分かります。
⑦注意点まとめ
・負荷量や動作スピードや強度は常に把握し、腫れや疼痛に注意し段階的に負荷量を調整する。
・全身をしっかり見て、全身の協調性があるか?環境に合った適切な運動を選択遂行出来ているか?
・不安感が自然にない状態にする。
この3つ↑重要
もうすぐシーズンが始まりますが、復帰間もない選手はシーズンインの負荷の低い低速のスキー練習でも、初めは常に腫れや痛みをモニタリングしながら行えると、安全にそして効果的に復帰へ向かえます。結果、心の不安感も無くなり自信を持って競技へ復帰ではなく復活することが出来ます
怪我明けの選手は今シーズンの入りが大切です。そこへ向けて先ずは、今やれることを
一手間加えて積み上げていきましょう!!
たかね