アレルギー症状の原因となる化学物質が、ある一定以上含まれた建物内で発症
する健康障害を、「シックハウス症候群」といいます。
一見すると化学物質過敏症のような症状ですが、異なる点としては、住宅の建
設や家具の製造過程で使われている建材や接着剤および塗料などが原因となるこ
とです。
では、健康的な環境を維持するために、建築はどうあるべきか。
その答えを求めて誕生した学問を「バウビオロギー(建築生態学)」といいま
すが、建築物が人間に与える影響の大きさは、医師の立場からも見逃すことはで
きません。
多くの場合、建物や家具に使われた有機溶剤からホルムアルデヒドなどの化学
成分が揮発し、その空気を吸引することで症状が表れます。
かつての日本人にシックハウス症候群はほとんどいませんでした
それは建材に化学物質が使われていなかったことはもちろん、伝統的な木造の
日本家屋が風通しよく、室内の空気が十分に循環していたことも理由のひとつで
しょう。
夏涼しく、冬温かい。そんな高気密・高断熱の住宅が最近人気を集めています。
住宅メーカーは快適性を売りにしますが、本当にその家が快適かつ健康的な住
宅なのか、立ち止まって考えてみる必要がありそうです。
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