人間はポジティブなこととネガティブなことがあるとネガティブなことに意識を持っていかれがちです。

それは昔、狩りをする際に「ここは必ず安全だ」というポジティブ思考より、

「もしかしたら危険があるかもしれない」というネガティブ思考の方が生き残る確率が高かったからだと言われています。

どうしてもネガティブ寄りになってしまう方は不安が多い日々を過ごしています。

そしてその不安な感情をどうにか解決したいと占いや宗教にいってしまいがちです。

ネガティブなパワーを克服する方法をお教えします。

あなたがこれ以上ネガティブ感情に振り回され、悪質な占い師や怪しい宗教にのめり込むことがないように。

 

ベストセラーである『Think COMMUNITY シンク・コミュニティ 「つながり」こそ最強の生存戦略である』から抜粋し、語っていきたいと思います。

作者は、アメリカワシントンDCのジョージタウン大学准教授、クリスティーン・ポラスさん。女性の作者の著書を女性の早野依子さんが訳されているので、女性の方にもおすすめの本になります。

 

それでは、引用していきます。

 

  ポジティブな出来事よりネガティブな出来事の方が記憶に残りやすい

 ネガティブパワーを説明するのによく引用される、ロシアの古い格言があります。

 「スプーン1杯のタールは樽一杯のハチミツをダメにするが、スプーン1杯のハチミツは樽1杯のタールに何の作用も及ぼさない。」

 ネガティブな行動や思考、行動は非常に危険です。そしてそれらは、ポジティブな言葉や思考、行動で簡単に相殺できるものではありません。

 ネガティビティがいかに人間関係を破壊し、コミュニティを汚染するかを詳述しています。

 

 

  伝染するネガティビティ

 ネガティビティはウイルス性です。それは、私たちが思う以上の破壊力を思っています。人のパフォーマンスの質を大幅に下げ、コミュニティ内の人間関係を蝕むだけでなく、最悪なことにそれは周囲の人々に伝染するのです。例えばほんのわずかな量でも、ネガティビティはチームメンバーに伝染します。

 ネガティビティの恐ろしさについてまだピンとこない人たちのために付け加えますと、近年の研究では、年を取ってからネガティブ思考を繰り返すと認知機能の低下や、アルツハイマー病の原因となる2つの有害なタンパク質の脳への沈澱につながることがわかっています。

 

  ネガティビティに立ち向かうには

では、そのようなネガティビティに立ち向かうにはどうすればいいでしょうか。作者は5つの対策を挙げています。

 

①職場から排除する

 無礼で暴力的で侮辱的で侮蔑的な言葉は決して許されないことを、スタッフに周知しましょう。あなたが本気であることを示すためにも、そうした行動には何らかの処分が下されることもはっきりさせておきましょう。

 

②口に出す言葉に注意する

 ネガティブな言葉にはただ考えるよりも口に出すと、10倍の威力で気力を挫くことがわかっています。ネガティブな言葉には陰湿かつ潜在的な力があります。自分が何を考えるか、そして、特に何を言葉にするかに注意してください。

 

③ニュートラルな言い方に変える 

 「こんなひどいこと見たことない」「最悪だ」と言う代わりにもっとニュートラルな言い方に変えてみ ましょう。たとえば「挑戦しがいがある」など。24時間、ネガティブな言動を抑えるように努力してみましょう。

 

④進歩を強調する

 人々を日々突き動かすのは、進歩している実感です。優れたリーダーは惨めな志半ばの状態の時でも、その中に進歩できるポイントを見出し、コミニティを支え、鼓舞します。この志半ばの時期を、新しいスキルや能力を伸ばすための絶好の機会と部下たちに思わせ、少しずつでも前に進ませることができれば、そのマインドセットはどんどん広がっていくことでしょう。

 

⑤思い出を作り、ノスタルジアとして利用する

 チームを前進させるには、過去のポジティブな出来事や成果を思い出させると効果的です。勝利を蘇らせるのです。ノスタルジアを使って、目の前の心理的脅威に耐える力を増幅させましょう。

 

 

  大がかりなことではなく些細なことでいい

 世界最大のホテルチェーン、マリオット・インターナショナルのグローバル最高人事責任者であるデヴィット・ロドリゲスは、家族とのバカンス中にかかりつけの医師から深刻な癌が見つかったと連絡がありました。

  そこから過酷で孤独な治療が始まりますが、見舞客が制限されている中、彼は持ち前のユーモアセンスを活かし、担当医療チームとの距離を縮めました。

 病棟を練り歩くことで顔見知りも増え、徐々に孤独感から解放されるようになり気付くのです。

 必要なのはコミュニティづくりだと。

 退院してからもその経験を活かし、自社ホテルの従業員にも、一緒に働き、交流し、そこに暮らす人たち、また社会全体とのつながりを保つことが重要だと呼びかけました。

 彼は言います。

「大がかりなことではなく、些細な言動でいい」

「人生には、自分ではどうしようもないことが山ほどあります。でも、私たちはそこで重要な選択をすることができます。ポジティブでいることを選べるのです。些細なことにユーモアを見出せば、毎日笑いによって心を癒すことができます。自らの逆境を、希望の贈り物に変えて他の人に与えることができるのです。」

彼は経験から、どんな時でも他人の人生に変化をもたらすことができると学びました。それは、辛い時期に一緒に笑うといった、シンプルなことでいいのです。

 

 

 

  社会とのつながりを絶とうとするスピリチュアルには近づかないように

以上が引用になります。

少し長くなりましたが、ネガティブな気持ちは自分だけでなく他人まで巻き込んで事態を悪くさせてしまうこと。

どのようなネガティブな状況でもポジティブなことを忘れずにコミュニティを大切にすれきっと未来は明るくなる、と言うことが書いてありました。

この文献を引用しようと思ったのはスピリチュアルには、社会とのつながりを絶とうとする一面があると思ったからです。

この文献では、何度も「コミュニティを大切にしよう」「人とのつながりを大切にしよう」と説いてあります。

しかし、スピリチュアルは外の情報をシャットダウンし、信者を洗脳しようとしてきます。

そして基本的な感情のケアなどせずに、グッズや霊媒行為により金銭を奪おうとしていきます。

それは本当の救いではなく、偽物の救いだと私は思うからです。

 

このブログを読んだ方は、ネガティブな感情に負けないポジティブな関係を持ち、

自分がいて心地よいと思えるようなコミュニティに属して幸せな人生を歩んでもらいたいと思っています。

長いブログにお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

今日もあなたにとっていい日になりますように。

 

占わない占い師 小鳥遊あめ

 

 

 TODAY'S
 
BOOK 

ベストセラー『Think COMMUNITY シンク・コミュニティ 「つながり」こそ最強の生存戦略である』。

エリートの女性が書いた本ですが、不思議と私たちが普段悩んでいることと同じ、

気難しい人との付き合い方や会社での人間関係の問題を例にした話がたくさん記載されています。

人間関係の悩みは世界共通なんだと考えさせられる本です。

占いに対人関係の悩みを相談される方も多いと思います。

この本を読むとアメリカのトップクラスの企業でも同じように人間関係で悩まれている方が多いのだと気づきます。

自分だけではありません。

そしてこの本には『占い師に頼りましょう』『波動カードを買いバリアーをはり嫌な人を寄せ付けないようにしましょう』など一言も書いてありません。

賢い女性はそのようなものに頼らないのだと再確認できる良著になります。

人間関係に悩まれている全ての方へ最適な本です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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