スキー指導用語86「指導体系」「体系図」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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山とスキーのいろいろ

「指導体系」とは
個々の指導事例を集め、
全体を通した一つの基準によって順列を付け、
かつ関連する項目を紐付けてまとめたものです

別名 指導システム 指導すごろく


初心者から始めたとして、上級者に至るまで
一貫した系として繋いでいきます

日本のスキー指導の歴史は100年近くあるので
またゼロから作る必要は無く、
既存の物をその都度改良して利用出来ます

一応 全国平均を取ったSAJ製のものが
教程に載っていますが、各スクールにも
伝統のシステムがあります

一度出来てしまうと崩しにくくもありますが
完成は無いものとして
その土地や生徒さんに合わせて
柔軟に考えて行きたいですね


「体系図」とは
その体系を視覚的、感覚的に
分かりやすくなるよう 図に表したものです

別名 体系表


①フローチャート
個々の要素を並べ、順々に矢印で繋いだものです
※流れ・図表 を意味する英語

シンプルで、今どこに居て
次に何をすれば良いかが分かりやすい
特徴があります

縦、横、放射状などで描き表します


②ガントチャート
個々の要素を横棒で描き、
棒の長さで所要時間を表現します
※アメリカ人ガント氏が考案

習得にどのくらい時間が掛かるかは
人それぞれですが、大雑把に
算出したり計画を立てる事ができます


③トーナメント
全ては一点から始まる
あるいは諸々の技術は一つに集約される
と言う理論の場合、図にすると
一つの木のような姿になります

向きと集約点により 上から、下から、
右から、左から と4パターンが作れます


④一覧表
升目を描き、上から順に
発達段階に合わせた技術を羅列します

番号を振るなどすると目次としても
使えますね


これらは地図のような役割もあるので
現在の技術レベルが分からなくなった時
当てはめてみると自分の位置が確認できます


次回は87「学」「学校」です

スキー指導員 高波太一