スキー指導用語64-2「ジュニアテストの種目」続き | スキーと登山 髙波太一ブログ

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山とスキーのいろいろ

「ジュニア3級」

大回りターンの連続/中斜面・整地

・4級よりも斜度が増します
・同じく、外足でもって制動をかけたり
左右にターンできるかを評価します
・連続とありますので、4ターンほど出来れば
良いでしょう
・多少の足首の捻りを入れて
弧を深くにも描けるようにさせます
・外足で圧がかけられて制動が出来ていれば
プルークを維持する必要は無く、
なんちゃってパラレルくらいに発展しても可です
・大人の検定と違い、型の良さや理論よりも
力の与え方やタイミング、雪面とのやり取りが
上手く行っているかに着目します

・60点が及第点です

・初めは親に連れられたり遠足で
何となく滑っていたスキーと言うものが
バッジや合格証などの形になる事で実を結ぶ
成功体験の1つとして役立てましょう


「ジュニア2級」
①大回りターンの連続/中〜中急斜面・整地
②小回りターンの連続/中斜面・整地

・ここで小回りが登場します
10ターンほど出来れば良いでしょう
・回旋操作と早いリズムでのターンが
求められます
・スタンスは問いませんが、先を考えると
外足荷重を強めると共に内足の返しや
ストックワークがそろそろ必要な時期です

・65点が及第点で、
2種目の合計130点で合格です

・現状維持では無く より難しい課題に挑戦し、
その克服が自分を上達させる事を
身に付けさせましょう
・ショートポールやパイロン、浅いコブなどで
視覚的に分かりやすくし、ゲーム感覚で
滑らせるのもアリですね


「ジュニア1級」
①基礎パラレルターン大回り/中急斜面・整地
②基礎パラレルターン小回り/中急斜面・整地
③フリー滑降/中級コース

・昔はこれに受かれば大人の1級を受けれる
と言う関門でしたので、難易度もそれなりです
・種目だけ見れば大人の2級と
ほぼ同じ要求となります

大人の2級については47を参照下さい

・ずらしのパラレルや大人の1級を見据えて
種目にはありませんがシュテムや横滑りも
併せて指導して行きます

・県連からのお達しが教程の改訂に追いついて
いなく、フリーとの表記がありますが、
総滑の事です
・中級コースとありますが、
中斜面ナチュラルと捉えて良いでしょう

・70点が及第点で、
3種目の合計210点で合格です
・検定会検定であり、一般的に3審制で
ジャッジされます
・5点を年齢的なハンデと考え、
実質大人の65点として見ると良いでしょう

・技術に年齢は関係なく、「大人顔負け」が
実現できるのがスキーの良さでもあります
・不合格であればその経験を
バネにするように言い、
合格したら目一杯褒めてあげましょう
・どちらであっても行動に無駄は無かったと
思えると また次に繋がりますねヽ(´▽`)/


・年齢制限が撤廃され、ジュニアを受ける意味も
薄れていますが バッジが大人のよりも
デザインが良いので、コレクションする
楽しみもあります
・大きくなってから引出しの奥で
見つけたりすると その頃がんばった記憶が
思い出され、気持ちが前向きになります
・楽しさと厳しさのバランスを取り、
細かい所は忘れるでしょうが
最終的にスキーは何となく面白いで
終わると良いですね♪( ´θ`)ノ


次回は65「正指」です

スキー指導員 高波太一