指導は上半身の使い方に移ります
外傾や内傾の他に 腰から上の捻り方にも
バリエーションがあります
まず「正対」(せいたい)とは
シンプルに トップの向いている方向に
胸やゼッケン番号を向けた姿勢の事です
よく 正体 と書きそうになりますが
気をつけましょう
覚え方→「正」しく板に「対」する
大回りの時の体の向きです
シンプルゆえに外からの強い力などに
耐えられる姿勢と言えます
次に「内向」(ないこう)とは
トップの向いている方向に対して
胸やゼッケン番号を ターン内側に向けた
姿勢の事です
別名 ローテーション 順ひねり
補助動作として外側の腕を大きく
ターン内側方向に回し、
外スキーを動かすように
指導する事もありますが、
一番の目的は 重さの乗った外側の腰と板を
ターン前方に移動させる事にあります
重い雪やクラスト、板の前後差を
無くしたい時などに行います
※ローテーションとは 回転 の意味の英語
前後差については41にて後述します
最後に「外向」(がいこう)とは
トップの向いている方向に対して
胸やゼッケン番号を ターン外側に向けた
姿勢の事です
別名 逆ひねり
捻り戻しの勢いを利用して
コブなどでターンスピードを上げたい時に
使います
捻った輪ゴムの手を離すと
勢い良く回転しますが、
そのイメージで体を使うのです
ちなみに
右谷足の時 右すなわち谷方向に
胴体を捻る事を 右外向
左谷足の時 左すなわち谷方向に
胴体を捻る事を 左外向
と呼んだりもします
単に“ひねり”と言った時この“胴体のひねり”と
26で出てきた“足首のひねり”と
2つの意味を持ってしまいます
これでは混乱する場合があるので
文脈から判断しかねる場合は
その都度 先生に
「今話されているのはどちらのひねりですか?」
と聞くと良いです(^O^)
話している方も接頭語を
省略してしまう場合が多々ありますのでヽ(´o`;
細かいコブなどは 逆ひねりの連続で
降りるようですから
整地で連続してできるよう
練習しておきましょう
次回は36「外向傾」「外傾正対」です
かぐらスキー場
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