#中山七里


#ハーメルンの誘拐魔 

子宮頸がんワクチンの副反応で障害を患った少女が集団誘拐され、犬養刑事が事件捜査にあたる。方法、犯人、目的は…?途中の伏線で何となく真犯人がわかってしまった。警察があまりにも不甲斐なさ過ぎ、特に犬養の上司達の無能さが目立つ。



 


#カインの傲慢 

貧困家庭の少年が連続して殺され肝臓が一部摘出されていた。違法な臓器移植に失敗した揚げ句の犯罪として捜査する犬養刑事だったが…

臓器移植に関する小説は何度か読んだ事があるが、中国や日本の貧困家庭の描写が生々しく、臓器売買の実情が凄まじい。



 

 




#ラスプーチンの庭 

大学病院を退院した患者が、自由診療を受けた後、立て続けに死んだ。事件性はないものの何か怪しいと感じる犬養刑事…自由診療と新興宗教の闇を描いた本作。標準診療で回復の見込みがないと怪しげな宗教まがいの自由診療にすがりたくなるものなのか…



 

 




#ドクターデスの再臨 

最後の方でどんでん返したつもりなら、本作は失敗。安楽死をテーマにしたのは飽きてきたし、最後のくだりも誰が企んだのかわかりきっていまっていた。もう少し、ひねりの効いたラストにできなかったのかな…



#真保裕一

#正義をふりかざす君へ 
元妻の不倫現場の写真を撮った者を探るため地元に戻る主人公。不倫相手は市長選挙への立候補をしている元官僚であり、選挙の事も調べることになるのだが…新聞社と地元政治家との癒着、不法な調査報道など読みがいはあるが、登場人物が多すぎて…