月別・年齢別の重症者内訳はこんな感じ

 

デルタ株の若年層への影響を重症者トレンド分析からみてみる。

まず高齢者層から見ると、ワクチンの影響だろうか感染者数に比べて重症化のリスクは落ちている。
ただ高齢者に限れば8割以上2回接種しててもそれなりの重症者は出るので、ワクチンだけで防ぎきることはできないのであろう。


若年層に関しても、第4波の頃よりは重症者数は増えているものの、

第5波の感染者数が倍近く増えていることと比較すれば割合自体は減っている。

第4波のときも同じくらいこの層の感染者は出ている。デルタで急にリスクがあがったみたいな報道は違和感がある。


あと男女別の重症者分析であるが、やはり男性の方が圧倒的に重症化率が高い。
喫煙率は男性が女性の4倍くらいなので、よく言われる喫煙による重症化率の向上はあるのだろう。

重症者の死亡者の比率を見ると、50代までは重症化してもかなりの確立で生還できる。
あと80歳以上は重症者より死亡者の方が多い感じになってるが、重症化する間もなく死亡に至っていると思われる。
となると死亡前には重症化しているはずなので、高齢層の重症者数データはほんとはもっと足す必要があるのだろう。

今後感染力が上がり、重症化リスクが下がる傾向が続くなら、
なお医療崩壊のリスクが上がり続ける。
しかもデルタ株は重症化までの速度が早いという報告もあり、

そうなると今のように保健所を通して医療提供までの時間がかかる今の体制の方が死亡リスクをあげていることにならないだろうか。
今まで出来上がってきた、地域医療から高度医療につなげていく医療ネットワークを活用する方がリスクが低いと思う。
インフルエンザは無症状者も入れた推定で年間1000万人が感染している。
新型コロナも楽観的な予測によらず、なお感染者が増える前提で病床外の治療をメインに医療体制を整備すべきである。