新型コロナウイルスの自宅療養者であるが、今のように流行拡大期においては、保健所からの連絡に数日かかる、きたとしてもまず入院は絶望的、救急車呼んでも搬送先がなく自宅に取り残され、最低限の医療ケアがあれば死ぬことが無かったのに死んでしまうという事態が起きている。

 

 


連絡が来ないとどういう問題が起きるのか

宿泊施設にも病院にも行けない(結果家族にうつすまいと発熱状態で車に閉じこもる例まで起きた)
同居人も自費で避難するしかない(感染リスクを避けようとして、自費でホテルに宿泊したりする。)
・保健所から連絡あるまでの間に急変リスクがあるのに経過観察もない。
・外に出れないので食料調達できない。
・外に出れないのでオンライン診療で薬が来るまでの間、自費で薬を買わなければならない。
・そもそも保険料を払ってるにも関わらず陽性者というだけでほとんどの病院で発熱してても診察すらしてもらえない。

特に独居だと、家から出れない時点で自治体の支援(食料支援や医薬品支援)が無ければサバイバルというか詰みである。
以前も書いたが、外に出れない時点で自力で病院にいくことすらはばかられる。

 

 

外出規制をひいている以上、行政は医療が受けられない自宅療養者には自力での回復をお願いする立場である。
同様に、緊急事態宣言下においては行政はお金を出して飲食店に営業自粛をお願いしている。
同じお願いなのに、一方はお金が出て、健康保険料を払っている感染者にはサービスもせずお金も出ない。
(もちろんコロナ感染による傷病手当等は出るが、行動制限・医療サービスが受けられないことに対する補償はない)

自宅療養者への支援は自治体によって非常にレベル差がある。
それでもお金さえあれば宅配サービス等なんとかなるが、お金が無ければそもそも詰んでしまう。
法的なたてつけは、自治体が陽性者への外出規制を要請する形になるが、そういう法制度を国が作っている以上、
国から自宅療養が決まった段階で支援金を出すべきではないだろうか。
そうでなければ、自治体サービスの貧弱な地域の独居自宅療養者は家にとじこもって死んでくださいと言ってるに等しいのではないだろうか。