大学時代2年間ルームシェアをしていたある県に住む友人からLINEが入った。「ご無沙汰しています。体調はいかがでしょうか。今、東京に来ています。都合が合えばぜひ会えたらと思い、連絡しました」。彼の二人のお子さんが東京で就職しているそうで、お子さんたちに会いに今回上京したそうである。彼の長男とは一度会ったことがある。▶彼と会うのは何年ぶりだろうか。数年前に同窓会があったが、その時は一席設けていなかったので、それこそ10年以上会っていなかったと記憶する。昔から行きつけの人気の焼鳥屋にまず行ったが、早い時間ながらすでに満席だったので、その向かいにある居酒屋に入った。▶大学時代の仲間伝いに彼の所にも私が倒れた件は連絡が入ったそうで、そんな流れから、当時の仲間たちの近況も話題になった。変わらず元気に頑張っている友人もいれば、体調を崩した友人もいた。当時就職した時からはまったく違う仕事に就いている友人もいた。▶大学卒業時から三十数年が経ち、彼も筆者もあと数年で定年。ものごとの価値観も当時とはまったく別のものになった感があり、時の流れの速さを実感している。みな状況は様々に変化したと思うが、当時「こうありたい」と願った思いはあの時のままと信じているし、筆者もそうありたいと思っている。(虹)2025.08.15―