同期入社の友人から誘いを受けて、彼とランチした。年齢も同じ。入社以来、一番時間を共有してきた彼である。「最近体調はどう?」「まだ頭の中に靄がかかったような状態にあるんだ。あとは体力がもう少し戻れば」▶筆者が緊急搬送され、職場内でその情報が錯そうした時も彼がコントロールしてくれた。とくに筆者が退院してからはいつも筆者と妻と子どもたちのことを気にかけ、筆者を食事に誘ってくれたり、自宅まで様子を見に来てくれたこともあった。▶「職場に戻ったら戻ったで、元気だったころの自分自身とのギャップに戸惑うこともあるよ。できることはだいぶ増えて来たけど」「仕方ないよ。焦らずゆっくりやるしかないよ」「でも元気そうでよかった」「救急車の中で一度死んだようなものだったからね」「ほんとだよ。今度、同期入社のみなで集まって、お前の快気祝いをやろうと思っている。倒れてから9月1日でちょうど一年だからね」「ありがとう。いつでも大丈夫なので、みなの都合最優先でいいよ」「分かった。また連絡する」▶ 別の同期入社の友人からも「最近全然お前の顔を見ていないので、今度行くよ!」と連絡が入った。▶同期は有り難いもので、あってはいけないが、今後もし彼らに何かあった時にはいの一番で駆けつけて力になりたいと思っている。 (虹)2025.08.02-