※感覚が残っているうちに書き残す意味で、現在展開中の松山千春コンサート・ツアー2024「友よ」の内容の一部を記載しています。
松山千春コンサート・ツアー2024「友よ」、4月10日福生市民会館(東京都)、4月12日YCC県民文化ホール(山梨県)、5月24日東京国際フォーラムに参加した。
そのうちのYCC県民文化ホールと東京国際フォーラムでは長年待ち続けた「君って何だろう」が聴けた。
(YCC県民文化ホールとツアートラック
4月12日筆者撮影)
YCC県民文化ホールでは「恋」を歌い終えた6曲目で。
「今回のツアーでは『恋』はやっていないが、5年ぶりの甲府というこで急遽、歌った。(…)だからみんな、今日『恋』を歌ったことは他のやつには言わないでくれ。それよりも、この曲こそ、今回のツアー、初めてじゃないかな?『君って何だろう』」
その後、
「ほんとに愛ってなんだろうな。みんな、人を愛してくれ。故郷を愛してくれ。山を、川を、友だちを愛してくれ。俺の昔の友だちも何人も亡くなった。葬儀に参列するけど、ただ頭を垂れるしかない。みんな、出会った人たちのことを祈ってあげてくれ」
と語り「祈り」を歌った。
上の青字のトークと2曲でひとつのブロック、メッセージの流れなんだろうとその場で感じた。
(東京国際フォーラム/5月24日筆者撮影)
東京国際フォーラムでは、曲としては「銀の雨」「祈り」「君って何だろう」と続けた。「君って何だろう」を歌い終えて、「重い愛の歌を3曲続けた。過ぎ去った日々は帰らない」と語り「愛した日々」に繋いだ。
この日は青字の3曲とトークでひとつの流れを感じた。
松山千春「君って何だろう」
「君って何だろう」、丁寧に丁寧、心を込めて歌っていた。松山千春本来の、感情をしっかり乗せた高い歌唱力が存分に発揮され、それによってこちらの心の底に沁みわたったと言うか、底の部分から心を震わされたと言うか、そんな深い感動だった。
山梨での「君って何だろう」の感動は終演後数日続いたが、東京国際フォーラムのそれは甲府以上にマインドフルで歌っていた。
重複するが、松山千春が歌に強く感情を乗せた時の、聴いている人を気持ちの底から突き動かすようなあの歌唱が久しぶりに発揮されていて本当に嬉しかった。まだまだ歌える。歌の世界に入り込んだ。
バック演奏は古川昌義氏のアコースティックギターがメインだった。
松山千春が「今、アコースティックギターの世界では日本一」と称えるあのギターの音色は、歌の世界を何倍にも生かし、ぶれない松山千春の歌唱とともに、歌詞の世界に類似した私のあの頃のシーンとそこで一緒に過ごした女性を強く引き出してくれた。
彼女は今、元気だろうか?幸せに暮らしているだろうか?…そう思うと、「神様がいるのなら ひとつだけ 祈りたい できるだけ おだやかな 人生を あの人に」(松山千春「祈り」)と祈った。
松山千春「祈り」
今ツアー、私自身の参加はこの3公演で終わった。6月9日現在で残り6公演。
「無事完走を」と祈りつつ、参加されるみなさまが松山千春とのステキな時間を過ごし、松山千春の歌を通して心豊かに満たされることを願っている。そんなことは私が言うまでもないけれど。