注意開催中のコンサートに関する詳細記載あり注意

 

 

中島みゆき  コンサート

「歌会 VOL.1」

 

東京国際フォーラム/2024年5月8日

 

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(東京国際フォーラム/2024年5月8日筆者撮影)

 

中島みゆきが2024年1月から5月まで、東京国際フォーラムと大阪フェスティバルホールの2会場を舞台に全16公演を開催する「歌会  VOL.1」

 

その13公演目の5月8日、東京国際フォーラムに参加した。まずはセットリスト

 

01.はじめまして
02.歌うことが許されなければ
03.倶に
04.病院童
05.銀の龍の背に乗って
06.店の名はライフ
07.LADY JANE
08.愛だけを残せ
09.ミラージュ・ホテル
10.百九番目の除夜の鐘
11.紅い河
12.命のリレー
13.リトル・トーキョー
14.慕情
〜バックメンバー紹介〜
15.体温
16.ひまわり"SUNWARD"
17.心音
(ENCORE1)
18.野ウサギのように
(ENCORE2)
19.地上の星

 

ツアーグッズや歴代ツアーのキーホルダーが出る500円ガチャにも興味が湧かない私は、まずは恒例の「おたよりコーナー」に行き、メッセージを認めた。

 

書いた以上はステージで紹介されて欲しいと思うのは人の常。でも残念ながら紹介されなかった。

 

紹介されたメッセージ、構成作家がチョイスしたものだが、その内容を聞けば、私のとはまったく毛色が違う。「これじゃ、紹介されるわけがないな」と自覚した。

 

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今回、一般発売で奇跡の当選。座席は2階席最後列。こんな感じ。👇

 

 

確かにステージははるかかなたにあったが、センター席、音響も文句なかった。思っていたほど悪くない。

 

中島みゆきが衣装をチェンジした時だけ持参したオペラグラスを通して観たが、それ以外は肉眼で。なかなか、この席もまんざらではなかった。

 

場内の各所には、撮影用のカメラが入るのでご協力を、と掲示され、ステージ構成はオーケストラピットを出し、そこにレールを敷いてカメラを走らせていたので、今後のライブ映像作品発売のための収録かな?

 

 

72歳とは思えない声のパワーと、衣装チェンジを含めオーディエンスを楽しませるパフォーマンスはさすが。

 

一曲目の「はじめまして」からすぐに中島みゆきの世界に引き込まれた。

 

全19曲。私がとくによかったのは「はじめまして」「病院童」「愛だけを残せ」「ミラージュ・ホテル」「慕情」「ひわまり”SUNWARD」「心音」「地上の星」の8曲。

 

さらに厳選しようと思ったができず。8曲同じレベル。でも敢えて、無理矢理絞り込めば「ひわまり”SUNWARD」「心音」「地上の星」の3曲。

 

記憶に残っている限りのトーク、ネット上で散見される記事を参照しつつ要旨で。

 

01.「はじめまして」

 

後のトーク

 

「ご無沙汰しておりました。中島みゆきです。ようやくお目にかかることができました。
 2020年の1月に”ラストツアー”と銘打ってスタートした24公演予定の『結果オーライ』。2020年2月26日、8公演目だった大阪フェスティバルホールで、コンサートがまさに始まろうとした頃に、政府から緊急事態制限のお達しが出まして。も~うお客さんが入っているので、その日のコンサートだけはどさくさに紛れてやりました(笑)。終わったらもう荷物をとっととまとめて、夜逃げのように帰った、あの日から4年。
 4年経って今度は気持ちも新たに歌会VOL.1です。ようこそいらっしゃいました。どうぞごゆっくりおくつろぎください」

 

 

03.「倶に」
04.「病院童」
05.「銀の龍の背に乗って」

 

を歌う前のトーク

 

「世の中毎日次から次へといろんなことが起きるもので、人間大丈夫か~って恐ろしくなるような気がします。とくにコロナの時、世界や日本のニュースを見ても、こんなに病院の様子が映ったことがあったでしょうか。病院なんてところは普段の生活からすれば別世界で遠い外国のようなものだったんですけどね。
 私の曲は病院関係のドラマとか映画とかに使われることが多いんです。出演するのも医療関係の役だったりするので、親しみがあります。ここから3曲は医療関係の歌です。お客様の中に医療関係の方がいらっしゃった場合、3曲もそんなもん聞かされた時には”全然くつろげないあ~”と思われるかもしれなせんが、しばらくの間我慢してください」


07.「LADY JANE」

 

を歌う前に―

 

「うちのミュージシャンにバンマスがいないんです。牧羊犬(瀬尾一三のこと)はそこにいますけど(笑)。うちのコンサートでバンマスをずっとやってくれてたのは小林信吾さん。ずいぶん長いこと一緒にやりました。2020年ツアーが途中で終わったその後10月に小林信吾さんは亡くなりました。小林信吾さんのソロ音源を引っ張り出してきました。今日は一部小林信吾さんと共に歌わせてください」

「LADY JANE」の間奏で無人のキーボードにスポットが当てられ、そのキーボードに寄り添うように中島みゆきが歌うというシーンがあった。「LADY JANE」に続けて「愛だけを残せ」を歌い終わった中島みゆきが

「うちらのバンマス小林信吾にもどうか少しだけ拍手をお願いします」

 

08.「愛だけを残せ」を歌い終えた後、

 

「普段は緞帳が降りて来たりするんですけど、今日はありません。このまま休憩に入ります(笑)」と言って、オーディエンスに見送られながら一度ステージを去った。

 

(20分間の休憩)

 

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「夜会コーナー」とも言える

 

09.「ミラージュ・ホテル」
10.「百九番目の除夜の鐘」
11.「紅い河」
12.「命のリレー」
13.「リトル・トーキョー」

 

の5曲をメドレー(と言っても30分近く1曲ごとに衣装を替えながら歌い演じていた)で歌った後、

 

「30分間ぶっ続け、夜会からの”美味しいとこ取りシリーズ”でございました。夜会というものをまだご存じないお客様は、この30分間一体何が起こったかわからなかったと思いますが。コンサートと違う芝居仕立ての”夜会”という舞台もやっているんですね。そのダイジェスト版の”夜会工場”というのもありますが、それは出演者たちが集まって代わる代わる曲から曲へ繋いでいくもの。でも今回の”歌会”では私、中島が一人でずうっと歌いました」

 

本編最後の曲、17.「心音」の前に

 

「あれから4年待ってやっとコンサートが実現できました。でも4年も待ったのに、時間が経つのは早くて、もう最後の曲です。

 中島には悪い癖があります。それは”先案じ”という癖です。明日何が起こるかなんてわからないのに、心配してなんか悲観的になってしまいます。”先案じ”なんです。一秒先に起こることさえ私たちにはわからない。それは昔からそうだったんでしょうし、これからもきっとそうなんでしょう。私だってまさかここに来てアニソンデビューするなんて思いもしませんでした~(笑)。
 思いもよらないことがいっぱいあるけど、やっぱり今です。今が大切ですね。こうしている”今がありがたい”って思っています」

 

 

ラストの19.「地上の星」

 

あれだけの迫力で歌ってこそ、この歌に込めたメッセージは伝わるんでしょう。とにかく見事だった。

 

終ってから2日間ほど「地上の星」が私の中に響きまくっていた。

 

トータルでちょうど2時間半。この空間と世界にずっと浸っていたくなる、本当にいい時間だった。

 

今回の「歌会」はVOLUME.1。今後2、3と続いていくであろう「歌会」。ぜひまた参加したいと思う。チケットが当たりさえすればだけど。ハードルはかなり高い…。

 

 

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(2024年5月8日筆者撮影@東京国際フォーラム)

 

 

「愛だけを残せ」

「地上の星」