松山千春が持つレギュラーラジオ番組「松山千春 ON THE RADIO」、3月24日の放送の中で、ASKAやCHAGE and ASKAの経歴などについて語った。
ASKAの誕生日が「2月24日」のところ、松山千春の元に「3月24日」との情報が入っていたため、この流れになった。
そのコーナーの最後に「ASKAとは公私ともに付き合いがあり、仲がいい。これからもシンガーソングライターとして一生懸命歌っていってもらいたいと思う」(要旨)と語り、ASKAの「はじまりはいつも雨」(1991年)をかけた。
ともあれ、松山千春が再びASKAについて触れたのは嬉しい限り。松山千春はこれまで何回か同番組の中でASKAについて語っている。
また、ASKAの楽曲「伝わりますか」を大変気に入っていて「じーんと来るんですよ」(松山千春)と言いつつ、ASKAのことを語る際には「伝わりますか」をかけてきた。
近年の同番組でASKAについて語った内容は以下。
2018年11月18日の「松山千春 ON THE RADIO」
『友だちと言えば、私の弟みたいなASKA。ASKAがNHKの「ニュースウォッチ9」のインタビューを受けて、“コンサートを始めたり、いろいろしてます”。たまたま俺はそのインタビューの最後の方をちょこっと聴くことができて。
ASKAに「ASKA、お前よかったじゃん。お前はいいもの持っているんだから、これからもそのいいところを伸ばしていくんだぞ」とメール入れておいたら、「兄貴、ありがとうございます。頑張ります」みたいな返事がきた。
あいつがなぜそっちの方へ行ってしまったか。ちょっと理解に苦しむんだけど。ASKAは好きなやつですよ。憎めない。それは、罪は罪として償って、(罪自体は)憎まなきゃいけないんだけど。ASKAはかわいい弟。これを機会に全国に羽ばたいていく。
ぜひとももっといい曲をASKAが綴れるよう、頑張ってもらいたいなと思って。
これはASKAにも言ってないんだよ。ASKAの曲で「伝わりますか」って曲、大好きなんだよ。じーんと来るんですよ。
ASKA、お前の声は他にはない。俺はいつも言うけど、小田(和正)、あいつの声は天性のものだろう。あとチューリップの財津(和夫)、そして(井上)陽水。
(ASKAの)声の魅力、これは天性だぞ。与えられたものだぞ。ますます努力してASKAがみんなに”やっぱり違うよなぁ、こいつ”ちょっと、やっぱり飛びぬけているよなぁ”って言われる日を俺は待ち望んでいる』
2020年10月11日の「松山千春 ON THE RADIO」
10月11日にASKAから電話があったことを伝えて
驚いたのは今日、昼1時ぐらいにチャゲアスのASKAから電話があって
「千春さん、コロナは大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。それよりお前、どこにいるんだ?」
「実は今支笏湖にいるんですよ。ビデオ撮ってるんですよ。新曲のプロモーションビデオなんですよ」
「支笏と言えば札幌から近いから、俺が顔出しにいこうか?」
「(映像に)出てくれたら最高ですけど、千春さん、来る気ないでしょ」
「ないよ」(笑)
芸能人っていうのは意外と心にもないことを言ってしまう(笑)。
「じゃあ、支笏で頑張って新しいプロモーションビデオ(作って)。そりゃあファンは楽しみにしてるんだから」ということで電話を切った。
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ASKAは音楽シーンの中で様々な新たな試みに挑戦している一人だと認識している。
2023年に開催した全国ツアーでは、実験的に公演中に「撮影タイム」が設けられた。
8月4日の東京国際フォーラムホールで開催された「ASKA Premium Concert Tour Wonderful World 2023 グラントファイナル公演」でのMCコーナーに「撮影タイム」を設け、その中でASKAの発案で急きょ「ボヘミアン」を歌っていた。
下の映像は参加した方が撮影されたもの。
昨年7月15日~17日、茨城・国営ひたち海浜公園で開催された音楽フェスティバル「LuckyFes2023」では主催者のポリシーとして、ステージの撮影およびSNS発信を原則OKとする旨を発表していた。このフェスにはASKAも出演した。
公演中の撮影はアメリカやイギリスなどではある程度定着している。
現状ではアーティストそれぞれの考え方があるが、公演開始前や公演終了後の演者やバンドがいない会場やステージの様子さえも「撮影禁止」の現状から、日本でも徐々にこうした流れに向かっていくといい。
ファンサービスのひとつとして公式に撮影可能なコーナーを設ける。基本的には撮影とSNS投稿はセットで許可しているだろうから、撮影した参加者は自身のSNSなどにアップすることでそれもまたひとつのPRにつながる。
さらにASKAは9月から始まる全国ツアーで、[学生キャッシュバック](S席/A席を購入した中学生・高校生は公演当日、学生証提示で5,000円/4,000円のキャッシュバックを行う)と[ファミリーチケット販売](お子様連れのお客様のために指定席内に設ける着席指定のチケット/ファンクラブ、ローソンチケット先行予約限定)を行う。いずれもお客さんの状況を考慮した、お客さん目線の制度。
他にもお客さんの心の動きを想像しながらセットリストを組んだり、お客さんが気持ちの上でゆとりを持って歌を聴けるように、自分の気持ちにこだわることなく歌うキーを下げるなど、これまたお客さん目線のソフト面での工夫も行っている。
9月から始まるASKAの全国ツアー、楽しみにしている。
来年の2月24日は月曜日。前日の「松山千春 ON THE RADIO」でぜひASKAについて「明日はASKAの誕生日なんだけど…」と切り出してのリカバリートーク、期待している。
「いろんな人が歌ってきたように」