ブログでつながっている「ビーブレイブ」さん、昨日(2月19日)発信の大変面白い記事。カセットテープについて掲載された雑誌を取り上げている。私も当時を思い出して、わくわくして来た。
(松山千春カセットテープボックス:個人所有)
小学生の頃から大学時代の頭まで、LPやラジオの録音はすべてカセットテープ。大学時代の初めにCDが世に出たが、当初はCDアルバムもカセットテープに録音していたけど。
とくに中高時代は何を録音するかによってカセットテープ選び(レベルと会社)にこだわりまくった。私は基本的にはクロムテープだった。
松山千春の名盤『起承転結』はmaxell(マクセル)のXLⅡというクロムテープ。クロームテープはノーマルテープよりワンランク上の音質が確保されると謳われていた。
高音域の再生に長けていたような気がする。とくにこのテープはそれこそ何百回再生したことか。
1980年5月に出た松山千春のLP『浪漫』はTDKのSAというクロームテープに録音した。
1980年の12月にNHK・FMで放送された松山千春ライブ「風をうけて」はSONYの「BHF 90分」に”エアチェック”(録音)した。
BHFはノーマルテープながら、音質がとてもよく(感じていて)、気に入っていた。ノーマルテープの中ではTDKのADとともに一番頻繁に使ったかな。
1984年12月23日と30日の二週にわたってNHK・FMで放送された松山千春「愛を贈る」ライブ(大倉山ジャンプ競技場/東京厚生年金会館)は、maxell(マクセル)のクロムテープ 「UDⅡ 90分」にA面、B面分けてエアチェックした。
そして、何といっても当時その登場(1979年)にカセットテープ業界や音楽ファンに激震が走った(と思う)カセットテープの最高峰、最高級のメタルテープ。
その筆頭 TDK「MA-R」
私は一本だけ持っていた。
ダイキャストにアクリル板を組み合わせたシースルー構造。カッコよかった。一番衝撃だったのはその重量。ずっしり来る重さ。
しかも上部の重複録音防止の爪は、折れば終わる通常のものと違って、方向を変えるだけで何回でも録音できる。
確か当時120分で1本2,000円ぐらいだったかな?もっと高かったかな??なので、とても頻繁には買えない。
そもそも当時のラジカセがメタルテープ対応かどうかで機能分けされていて、本体の金額も違っていた。私が持っていたVictorのラジカセはメタルテープ対応ではなかった。
友だちの家にあったメタルテープ対応デッキを搭載したコンポーネントステレオで録音してもらった。
「じゃ、なぜ再生機器がないのにそんな高いテープを買ったんだ??お金もない中学生が」
YES! おっしゃるとおり。
理由は松山千春初のライブアルバム『STAGE』(1982年の札幌真駒内5万人ライブ/1982年11月発売2枚組LP)を、記録として残しておきたかったんだよね。
この記事を書くため、あらためてカセットテープボックスを出して、メタルテープを持ってみたけど、やっぱりいいねぇ。
このページのファースト写真のとおり、当時、全アルバムを録音し、エアチェックした松山千春のカセットテープだけ別のボックスに入れていた。
このボックスは今でも大切にとってある。むしろ今だからこそ再生機器がないけど。
松山千春―「長い夜」(1982年札幌・真駒内野外LIVE)