折々のことば:2992 鷲田清一
2024年2月7日 朝日新聞
音楽にはほんの僅(わず)か、人の心を揺らすくらいの働きはあるのかもしれない。 (さだまさし)
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東北での大震災時、「音楽家は無力です」と指揮者の佐渡裕が電話口で嗚咽(おえつ)したとシンガー・ソングライターは言う。50日ほどしてさだは被災地で気持ちをふりしぼり、歌った。音楽で心が揺れると躰(からだ)が動きだし、働くと夜はぐっすり眠れまた元気が湧くと、人々の顔から学んだ。でも、あくまでじんわりと。戦時のように魂を煽(あお)るのでなく。自伝的随想『さだの辞書』から。
折々のことば:2993 鷲田清一
2024年2月8日 朝日新聞
「私たち高校生に出来ることはありませんか? 自宅待機はもう嫌です」
(岡山県総社市の高校一年生)
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シンガー・ソングライターのさだまさしは大災害があると、支援物資を積んで現地に歌いに行く。揶揄(やゆ)されても「偽善活動」だと笑って。2018年の西日本豪雨災害の時、総社市長宛(あて)にこんなツイートが届いたと知る。市長は即刻「市役所に手伝いに来て下さい」と返した。翌朝千人の中高生が集結し、「市政が悪くてデモが起きたか」と市長が慌てたとか。『さだの辞書』から。
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【復興イベント】さだまさし 石巻市の日和山で歌う
(約48分)
2011年9月23日
石巻市日和山公園で開催された復興イベントで