浜田省吾公式ファンクラブの名称は「ROAD&SKY」。浜田省吾が敬愛するアメリカのシンガーソングライター、ジャクソン・ブラウンの楽曲「The Road and the Sky」に由来する。▶浜田省吾のアリーナツアーが2024年1月20日の有明アリーナ公演でファイナルを迎えた。筆者も参加したが、この時間がずっと続いて欲しいと思った見事なステージだった。筆者の中でこの日最も心揺さぶられたのが「この道の彼方 約束されたはずの 場所があると 信じて行きたい もう一度 孤独に火をつけて♪」と歌う「ON THE ROAD」。ステージでは定番の曲。そして「家路」。「どんなに遠くて もたどり着いてみせる 石のような孤独を道連れに 空とこの道出会う場所へ♪」。とくにこの2曲から浜田省吾の思い、再びの決意を筆者なりに確かに感じた。▶望むと望まざるとを問わず、生きる途上で多くに人に出逢い、多くの人の中で、多くの人と共に生きていく。しかし自分の道を歩むのは自分一人。その意味でこの2曲で使われている「孤独」を捉えている。「この道」を歩き続けたその先にたどりつく「約束された場所」「空とこの道が出会う場所」…。▶筆者が思うに「空」は「夢」のことか。「この道」は「今」「現実」のことか。石のような孤独に火をつけて、自身を鼓舞して、自分が叶えたい夢のためにひたすら今を歩き続ける。浜田省吾はよくライブで「自分のツアーを”ソングライターの旅”として、自分で作った歌と一緒に全国を旅している。その旅はどこにたどりつくのかはわからないけれど、今こうやって旅をしていること自体が自分の道だと思っている」(趣意)と語る。▶どこかにゴールがあるわけではない。浜田省吾10歳の頃の「初恋」のままに、歌を創り歌と共に旅を続けることそのものが、「約束された場所」であり「空とこの道が出会う場所」「ROAD&SKY」なのだろう…有明アリーナで浜田省吾の歌を聴きながらそう思った。そうそう、拙ブログのコラムタイトルは「家路」。このタイトルを付けてよかったと自己満足ながらそう思った有明アリーナ。(虹)2024.01.23-

 

(会場で販売された浜田省吾Tシャツ)