<2024.01.21>再掲

<2023.12.18>

 

眠る時、スマホ(サブスク)で好きな歌をかけるのが習慣。これは遡ってはもう中学生の頃からで、当時はラジカセで主に松山千春と長渕剛のアルバムをかけながら眠ったものである。

最近仕事などの忙しさに疲れが溜まっているせいか、最初の1曲を聴き終わらないうちに眠りに落ちている。朝思い出しても2曲目以降の記憶がない。

結果的に疲れと1曲目に聴く歌が強力なララバイになっている。その反面、年齢ゆえか目覚める時刻が年々、日々、早くなっている感がある。すぐ明日になるような。





中島みゆきの「ララバイSINGER」は2006年11月22日に発表された中島みゆき34作目のオリジナルアルバム『ララバイSINGER』のタイトル曲であり、同アルバムの最後12曲目に収録されている。

 

 

デビュー曲「アザミ嬢のララバイ」の続編ともオマージュとも言われていて、サビの部分の同じメロディがそれを感じさせる。

ライブ映像作品『歌旅-中島みゆきコンサートツアー2007-』の中では「ララバイSINGER」~「アザミ嬢のララバイ」と続けて歌われている。

 

 

心には両翼がありそれぞれ特性がある。右の翼は「忘却」、つらさや悲しさを忘れさせる。左の翼は「記憶」であり「想起」。忘れたくない人をとどめ、思い出させる。両翼のバランスが安定していることが大事。

そうした心の安定を危ぶむものからは逃げるが勝ち。無理に意義付けて向かい合うよりも、避けた方がいい。自分の世界に逃げた方がいい。

自分の心なんて他人には見えやしないし分かりもしない。自分の心は自分がよく分かっている。

 


「思い出は翼に変われるだろうか つらさ悲しさも翼になるだろうか」―変われると思う。むしろつらさや悲しさこそが羽ばたくための大きな翼になる。

「思い出がなければ笑えるだろうか 怖れや憂いを笑えるだろうか」―笑えないと思う。むしろ目の前の怖れや憂いを笑い乗り越える術のひとつは過去の経験、思い出なのだろう。

どんなにひどい雨の中でも自分の声が聞こえるように、どんな騒音の中にいても自分の声だけは自分に届くように、何があっても、自分の心に正直に、自分の声で自らを慰め、褒め、励まし、鼓舞すればいい。

 

だから

 

「ララバイ ララバイ 眠れ心」

「ララバイ ララバイ すぐ明日になる」



「お月さまほしい」「重き荷を負いて」そして「ララバイSINGER」へと続くこのアルバムのクライマックスと言っていい3曲。

どれも厳しいほど自身の内面と向き合い、だからこそ人への寄り添いと励ましがひしひしと伝わってくる。

この3曲を続けて聴くと、染み入るララバイであり、その向こうから強いメッセージが聞えてくる。

 

 

歌旅-中島みゆきコンサートツアー2007

ダイジェスト・トレーラー(公式)

※「ララバイSINGER」は5分32秒~6分14秒

 

右の翼は夜 忘れさせる夜

つらさ悲しさを忘れさせる翼
左翼は海 思い出させる海

忘れたくなかった人を映す海

逃げなさい心よ 怖れの国から
闇色翼に抱き守られながら
逃げなさい心よ 憂いの国から
時も届かない夢へ逃げなさい

歌ってもらえるあてがなければ

人は自ら歌びとになる
どんなにひどい雨の中でも

自分の声は聞こえるからね

ララバイ ララバイ 眠れ心
ララバイ ララバイ すぐ明日になる
ララバイ ララバイ 眠れ心
ララバイ ララバイ すぐ明日になる

思い出は翼に変われるだろうか

つらさ悲しさも翼になるだろうか
思い出がなければ笑えるだろうか

怖れや憂いを笑えるだろうか

歌ってもらえるあてがなければ

人は自ら歌びとになる
どんなにひどい雨の中でも

自分の声は聞こえるからね

ララバイ ララバイ 眠れ心
ララバイ ララバイ すぐ明日になる
ララバイ ララバイ 眠れ心
ララバイ ララバイ すぐ明日になる

歌ってもらえるあてがなければ
人は自ら歌びとになる
どんなにひどい雨の中でも
自分の声は聞こえるからね

ララバイ ララバイ 眠れ心
ララバイ ララバイ すぐ明日になる
ララバイ ララバイ 眠れ心
ララバイ ララバイ すぐ明日になる
ララバイ ララバイ 眠れ心
ララバイ ララバイ すぐ明日になる