さだまさし

50th Anniversary コンサートツアー 2023

~なつかしい未来~

三夜 管もナイト

 

 

 放送内容

さだまさしアーティスト活動50周年を記念し開催される4公演、まったく違う内容のコンサート。第三夜はいつもの仲間たちに加え管楽器も。

 



さだまさしデビュー50周年記念コンサート「さだまさし 50th Anniversary コンサートツアー2023~なつかしい未来~」から「三夜 管もナイト」の模様をお送りする。
セットリストがまったく異なる4公演を行なう今回のコンサート。第三夜は、“さだ工務店”でピアノを担当するアレンジャーの倉田信雄が中心となってセットリストを構成。“さだ工務店”のおなじみのメンバーに、管楽器が加わった華やかな演奏のもと、通好みの楽曲が披露される。繊細さと大胆さを併せ持つさだの作品群に新たな彩りを添えるホーンセクションのきらめき。さだがブラスをバックに歌う姿は、通常ではなかなかお目にかかれないスペシャルバージョン!大ネタを交えたトークともども、ゴージャスで特別感にあふれるさだまさしのステージにご注目いただきたい。

 

 収録日・収録場所

2023年8月1日/東京国際フォーラム ホールA

 

 放送楽曲

01.夢の樹の下で
02.桜の樹の下で
03.APRIL FOOL
04.パンプキン・パイとシナモン・ティー~ローズ・パイ
05.がんばらんば
06.ハックルベリーの友達
07.ひまわり
08.上海物語
09.フレディもしくは三教街 -ロシア租界にて-
10.ドレスコード
11.君は歌うことが出来る
12.ミスター・オールディーズ

 

 

 視聴後所感

 さだまさし本人が言っていたように、セットリストはピアノ担当でアレンジャーの倉田信雄が決めたようである。それをさだまさしが一任、一切口を挟まなかったとのこと。

 実際のコンサートでは全16曲披露している。4曲除かれているが、その分、5曲分扱いと言っていいトークも随所に入っている。おちをしっかり決め面白さを引き出すトーク、基本は時系列で語るのでひとつのトークは長い。でもトークも楽曲のうち。これを楽しみに来るファンのみなさんがいるわけで、もしさだまさしのコンサートでトークがなかったとしたら、むしろそこにクレームが来るだろう。ステージ後半にはちゃんと”いい話し”を織り込む。ウクライナとロシアの紛争のことも、人間を起点とした見方から普遍的な内容でしっかり語る。

 

 

 序盤、「がんばらんば」の前、さだまさしのトーク終わりにすぐに島村英二さんのドラムから入るところ、島村英二さんがその譜面を既に外していて、まったく曲に入らない。そこに間(ま)が生じて、さだまさしが笑いながら「島村さん、大丈夫ですか?大丈夫ですか?(このライブ、放映用に)撮ってますよ。この間(ま)は僕、(放映用の映像に)絶対入れますよ(笑)。今捨てた譜面じゃないですか?これよ、これ。もうやったつもりになった?いいのよ、いいのよ、島村さん、そこがステキ」

 

(左:島村英二/右:さだまさし)

 

 07.ひまわり、09.フレディもしくは三教街 -ロシア租界にて-、10.ドレスコード、11.君は歌うことが出来る、12.ミスター・オールディーズ―後半の楽曲たちは、聴く人にさだまさしのメッセージをしっかり伝えている。「今夜はまったくマイナーな曲ばかりを歌いました。知らない曲ばかりの第三夜」とさだまさし本人が言うとおり、セットリストや全体の雰囲気はこれまでのさだまさしのライブとはまったくと言っていいほど異なっていた。長年のファン、さだまさしを研究しているようなレベルのファンにとって手ごたえのある一夜だったと思う。
 「あっという間の50年だった気がします。50年のうち30年は借金を返していた30年ですから。あなた(お客さん)が返してくださった28億ですから。その席に座ってくださったお客様がコツコツと返してくださった。そして私たちのスタッフ、バンドマン、みなの生活も守ってくださったのがお客様。本当にそういう意味では、お客様は神様です。ありがとうございました」

 

「君は歌うことが出来る」(MV フルサイズ)