【自転車×音楽】

なぜかふと思い出してしまう自転車が登場する楽曲4選
2023.10.06  バイクのニュース 史(ちかし@自転車屋)

 

 

※記事文中の音源は筆者挿入

 

身近な乗り物である自転車は、さまざまなイメージを想起させてくれるので映画や音楽、アニメ、漫画といったエンタメにも多数登場します。今回は音楽の分野で、自転車が登場する気になる楽曲をいくつか紹介します。

 

音楽を聴くだけで、自転車が脳内で走り出す!?
 日常生活の足としても活躍する自転車は、映画や音楽、アニメ、漫画といったさまざまなエンタメにも登場します。身近な乗り物だからこそ生まれる親近感や風情など、さまざまな情景を生み出す自転車について、今回は音楽の分野で気になる楽曲をいくつか紹介します。

 

 

 日常の何気ない風景の中に溶け込んだ、自転車ののんびりした雰囲気を感じさせてくれるのは、1970年代のフォークムーブメントの中心人物として知られる高田渡さんが、1971年にリリースした『自転車にのって』です。
 高田渡さんの素朴な歌声で描写されるシンプルだけど美しい情景は、ノスタルジックな雰囲気を持ちつつ、いつの時代でも心に染みる味わいを持っています。

 


 落ち着いた雰囲気とは対照的に、恋愛のワクワクと自転車に乗って遠出する高揚感を上手くミックスさせた楽曲として忘れてはいけないのは、JUDY AND MARYが1994年にリリースした、その名も『自転車』でしょう。
 キラキラした青春の1ページを切り取った景色のなかで、自転車が太陽の光を浴びてどこまでも走っていく情景が思い浮かびます。一時代を築きあげたTVバラエティ番組『めちゃ×2モテたいッ!』(フジテレビ系)の主題歌としても使われていたので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

 


 ユニークなところでは、1985年にリリースされた、とんねるずの1枚目のオリジナル・アルバム『成増』に収録された、木梨憲武さんが歌う『振り向けば自転車屋』はどうでしょう。松山千春さんのパロディ調で歌われる楽曲なのですが、木梨憲武さんの歌唱力と淡い青春時代の思い出を感じさせる歌詞に、意外とグッときます。自転車店で働く人にはぜひ聴いてほしい、隠れた名曲です。

 


 そして、自転車が登場する楽曲として世界的に存在感を放つのは、1978年にリリースされたでしょう。世界で一番有名な自転車の歌と言っても過言ではありません。

 

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松山千春のパロディ調で歌われていると言う、木梨憲武が歌う『振り向けば自転車屋』。作詞は秋元康、作曲は見岳章。確かに歌詞とメロディは松山千春楽曲に似た世界であり、木梨憲武の歌い方は松山千春っぽい。

 

下にリンクした記事にもそのことが書かれているので、抜粋した。

 

「振り向けば自転車屋」は間違いなく松山千春のパロディーで、最近で言えばマキタスポーツの芸風に近いクオリティーの高さ。メロディーもさることながら、松山千春の「長い夜」よろしくサビで必要以上にサビを伸ばすところや、こぶしの強弱がそれっぽい。

 

 

松山千春のファンでない限り絶対に知らない松山千春の自転車ソング。ファンのみなさんは、少なくとも私は「ふと思い出す」というよりも、強烈に刻まれている、滅することなき自転車そのまんまの2曲。愛おしくはあるが、今となれば聴く方がなんか戸惑うし、照れる。

 

サイクリングしているところを歌っているから「サイクリング」。画期的な五段変速付きの僕の自転車だから「MY自転車」、しかも英日混合タイトル。

 

日本武道館でのデビュー40周年記念ライブ(2016年8月8日)

 

 

オープニングが「MY自転車」。歌い終わって松山千春が言っていた。

 

「(これほどの日本武道館の雰囲気に松山千春自身が)感動している割にはなんで1曲目が「MY自転車」なんだ?(笑)なぁ~。いやぁ、ご不満な方もいらっしゃると思いますよ(笑)」

 

”自転車にまつわる曲”、上の4曲に加えてぜひこの2曲も…まぁ~無理だな(笑)

 

松山千春―「サイクリング」

松山千春―「MY自転車」