「ハマショー」ゆかりのバス停再現 浜田省吾さんが少年期過ごした江田島市 ファン憧れの地整備へ
2023年9月19日 中國新聞デジタル
シンガー・ソングライター浜田省吾さんが、少年時代の一時期を過ごした広島県江田島市。訪れるファンに喜んでもらおうと、ゆかりの地を整備する事業に市が乗り出した。約30年前のファンクラブ会報に写真が掲載され、ファンの間で有名な浜田さんがベンチに座ったバス停を、市立江田島図書館(江田島町)の敷地内に再現する。12月の完成を目指す。
広島県竹原市出身の浜田さんは、警察官だった父親の転勤で小4から中1までを江田島で暮らした。本人はビートルズを初めて聴いて音楽に夢中になった時期と回想している。
同図書館は浜田さんが通っていた鷲部小跡地に立つ。中庭には、呉市の中学に通うために利用していたバス停のベンチや掲示板が残る。2012年の廃止後に移設され、ファンの交流スペースとなっている。全国から幅広い年代のファンが訪れ、書き込みノートは9冊目になった。「ここへ来ることができて、もう泣きそう」などと感動がつづられている。
市の計画では、会報の写真を元に、当時の停留所の姿をそのまま再現。旧山田バス停の標識や看板類、屋根などを復元し、さびや汚れ具合、配置などの細部にもこだわるという。ファンが掲示している会報や新聞の切り抜き、似顔絵などの資料は、一部を館内ロビーにも展示する。
同図書館では現在、浜田さんゆかりの地を紹介するリーフレットをファンに配っている。今後、さらに幅広いスポット巡りの資料や案内看板作りも進める。担当する市交流観光課は「ファンにより楽しんでもらえるよう工夫し、地域一体で盛り上げたい」としている。(楠信一)
「初恋 」LIVE音源 浜田省吾