音楽雑誌「Player」が7月5日発売「2023年Summer号」(当初6月30日発売)の発刊をもって休刊する。下の写真はその表紙。納本時の段階でほぼ完売状態、発売後のバックオーダーは受けられない状態とのこと。

 

 

詳細は下の同誌サイトから確認できるが、「広告売上の大きな落ち込み、昨今の制作コストの上昇をカバーすることが難しい状況は改善できず」という理由のようだ。

 

今後のことは「現時点では何の目処も立っていない状況でありますが、(…)あくまでも個人的な思いといたしましては、お時間はいただきますが復刊を目指して努めていきたい所存です」と編集長の北村和孝氏が下の記事の中で述べている。

 

 

「Player」と言えば、一度の縁があり感謝している。2018年9月号で松山千春が所有しているハイエンドギターたちを、製造年や使用されている材、装飾、ピックアップなどそれぞれ複数写真入りで詳細に特集していただいた。特集タイトルは「君のために作ったギター」

 

 

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音楽雑誌Player 休刊のお知らせ
2023.06.14

 

 

このたび音楽雑誌Playerは、2023年6月30日発売Player2023年Summer号をもちまして休刊することと相成りました。1968年の創刊から55年にわたりご愛顧いただき感謝の気持ちでいっぱいです。

2022年より季刊化、別冊とともに精一杯制作してまいりまして、幸いにも大幅な値上げをしても本の販売部数はさほど落ちることなかったことでここまで続けられました。最後まで読者の方々とともにミュージシャン、関係者各位、クライアントの皆様に一層の支援をいただけたこと、55年という節目まで続けられたことはとても幸いでした。

独自記事に着目した取材に邁進するとともにコスト削減や販促にも取り組んでまいりましたが、広告売上の大きな落ち込み、昨今の制作コストの上昇をカバーすることが難しい状況は改善できず、苦渋の判断ですがこのタイミングで休刊する運びとなった次第です。これまでご協力いただきました皆様のご期待を裏切ることになってしまったこと、お詫び申し上げます。

季刊のPlayer本誌(2023年Summer号)は本来6月2日に発売するはずでしたが、フェアウェル号に相応しい内容を盛り込み現在も鋭意制作中で、6月30日に発売日を延期させていただきます。内容については近々にお知らせしますので何卒もう少しお時間をください。また、今後のことなど決定次第、6月30日発売Player2023年Summer号発売後にお知らせしてまいります。

まだ細かな部分でまとまっていない部分も多く、お恥ずかしながら業務的にも手一杯で間に合っていない状態です。お問い合わせいただきましても充分なお答えができませんので、今しばらくお時間をいただければ幸いです。

現時点では何の目処も立っていない状況でありますが、すでにたくさんの叱咤激励をいただいております。あくまでも個人的な思いといたしましては、お時間はいただきますが復刊を目指して努めていきたい所存です。まずは発売が遅れておりますPlayer2023年Summer号の制作に全精力を注ぎます。

Player編集長 北村和孝