2023年6月25日
「松山千春 ON THE RADIO」(1)

 

先週大成功のうちに終了した茨城・水戸公演と東京・府中公演を振り返り、参加された方々に感謝を伝えていた。

 

また、大きく言えばステージに臨む自分の気持ちやステージでの様子、また、ホールの特性などについて語っていた。

 

これらの内容を以下に書き起こした。

 

松山千春の発言内容への言及は避け、ここではあくまで記録にとどめた。

 


(00:36~)

コンサートの方はザ・ヒロサワ・シティ会館、これ、茨城県は水戸でしたね。そして府中の森芸術劇場どりーむホール、これは東京都下、ですけどね。これ、水戸も府中もね、まぁ、7~8年ぶりだったんだけど。すごい盛り上がりで、堪りませんねぇ。

私とくに感じるのはですね、お客さんの層ですよね。俺が67だから、やっぱりお客さんも比較的高い年齢の方々がいらしてるんだけど。その方々がアンコールになっていきなり立ち上がって、拍手してくれんだけどさ。もう、何て言うか、有り難い、って言うかな、ああ、嬉しいなぁ~、っていう気持ちと同時に、お前たちほんとにそんなに立ってて大丈夫か?腰が痛いやつは座った方がいいんじゃないか?と思うぐらいね、頑張ってくれましたけどね。(…)あの盛り上がりと一体感ってやつがなぁ、あれが堪りませんもんね。


(08:06~)
(府中で)いいコンサートを、それこそ本州最後にやれたなとは思ってますしねぇ。府中の森の場合はですね、二階席か?みんな立ち上がってくれてな。ほんとに、ひょっとしたら落ちて来ないだろうか?って心配になるぐらい、みんな盛り上げてくれてね。つくづく有り難いとは思うわな。



(09:09~)
残るは明後日(27日)、明々後日(28日)の札幌、カナモトホール2日間のコンサートになるわけでありますけど。なんか調子もいいし、いけそうな雰囲気が…。


(カナモトホール/2022年10月1日筆者撮影)

ま、俺の場合、体調がいいとか体調が悪いとか、そういう問題じゃないんだな。やっぱりどっちかって言ったら心の方だろ?やっぱりいつでもコンサート、幕が上がる前、どんどんテンションが上がってくる…たとえ、風邪ひいてようが何しようが、やっぱり同じようにテンションが上がってくるわけだ。

で、1曲目、2曲目でだいたいその日の声の調子、具合、そういうのが分かってくるわけだろ?だから水戸とか府中の場合は歌った瞬間に、“ああ、これは声が通るな”とかね“ああ、結構(声を)張ったらお客さんも”うるさい“って言うぐらい聞こえちゃうんじゃないかなと思いながらね、歌ってきましたけどね。

会館によって音の感じ方、これは正直違うんですよ。我々ステージにいる人間としてはね、ん~、みんな分かってくれるかな?例えば俺が歌うとするじゃん。そしたらエコーみたいに返ってくる会館もあるし、まったく返ってこないって会館もあるんだ。どちらかと言うと我々は、その返り過ぎても困るんだけど、ある程度エコーな感じがいいんだ。これ全部吸われる会館ってほんとにあるからな。これはまたな意外と苦しいっちゃ苦しいんだ。

で、俺ががぁ~っと、わぁ~っと唸ったりなんかしてもな、”ん~、ちゃんとみんなに届いているんだろうか?“何せ返りがないからさ。じゃ、これはもっと小さく歌ったり、大きく歌ったりしなきゃならないだろうか?とかな。

あれね、ただステージに立って歌ってるだけじゃないんだよ。いろんなことを見ながら、メンバー、スタッフはもちろんだけどな、お客さんの顔色を見ながらね、しかも二階席、三階席があったらそっちの方まで、なるべく見ながらね、歌ったりして。(…)できれば二階席、三階席にも向かって、しっかりと歌わなくてはなぁ…ついついそういう気持ちになったりなんかして。で、それをやり過ぎると、今度詞を忘れちゃうわけだ。で、何度かつまずいたり、抜かしてしまったりってことがあったりするんですけどね。

残る札幌カナモトホール2日間。それこそ全力を尽くして歌いたいと思ってますんでね。

 

松山千春―「生きております」
(※筆者挿入/ラジオ番組内容とは無関係)