さだまさし

デビュー50周年を飾る44作目

オリジナルアルバム

「なつかしい未来」

6月14日発売決定!

(2023年3月1日発表)

 

 

 

先月2月15日に、47年ぶりとなるグレープ(さだまさし×吉田政美)名義のオリジナルアルバム「グレープセンセーション」をリリースしたばかりのさだまさしですが、早くもデビュー50周年を飾るべく通算44作目となる自身のオリジナルアルバムを6月14日に発売することが決定しました。アルバムタイトルは「なつかしい未来」で、初回限定盤(CD+DVD)と通常盤(CD)の2形態でリリースとなります。収録詳細は都度お知らせしますのでお楽しみに。

さだまさし
New Album「なつかしい未来」
2023年6月14日(水)リリース

・初回限定盤(CD+DVD):VIZL-2187 / ¥5,000+税(税込¥5,500)
・通常盤(CDのみ):VICL-65819 / ¥3,500+税(税込¥3,850)

収録曲詳細:後報
初回限定盤DVD内容:2022年11月3日に神田共立講堂で行われた『一夜限りのグレープ復活コンサート』をトークたっぷりとダイジェストに!また、「主人公」や「ペンギン皆きょうだい2020」アニメーションムービーなどのミュージックビデオも複数収録する50周年記念DVD。

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ニューアルバムやコンサートの準備か

スタジオワーク♫

4月1日さだまさし公式Instagram

3月31日さだまさし公式Instagram

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修二会/さだまさし(東大寺コンサート2010)


修二会、響く1272年の祈り 東大寺と縁、さだまさしさん

2023年3月2日朝日新聞

 

 

 「お水取り」と呼ばれる奈良の東大寺の修二会(しゅにえ)の本行(ほんぎょう)が1日から14日間、国宝の二月堂で行われている。人々が犯した罪を僧たちが悔い改める行で、音楽のような「声明(しょうみょう)」を唱えて祈る。1272回目を数える今年、声明が14年ぶりに寺外で特別公演される。修二会を「最高のショー」と表現する歌手のさだまさしさん(70)に魅力を聞いた。

 東大寺とご縁を頂いたのは1980年です。昭和の大修理を終えた大仏殿で、落慶法要記念コンサートをしました。翌81年だったと思いますが、初めて二月堂で修二会を拝聴しました。それから3、4年に1度は二月堂におこもりをさせて頂き、「修二会」という歌も作りました。
 修二会は戦時中もコロナ禍も休むことなく、1270年以上も続いてきたことが驚異です。最高のショーでもあり、ショーに必要な要素のすべてがつまっています。ヒントの宝庫でもあるんです。
 「走り」という行では、僧がすごい速度で内陣を走ります。途中で1人の僧がとばりから飛び出てきて、五体板という板にダーンと体を打ち付ける作法があります。五体投地と呼ばれますが、見ているだけでワクワクします。誰でも一度やってみたいと思いますよ、きっと。
 声明は、緩急がとれていてすばらしい。高揚感があり、見事なシンフォニーです。ぼくの音楽も、こうありたいと思いますね。
 二月堂で息を殺し、ジーッと行を見ていると、いろいろなものが見えてきます。現場にいる人間にしか伝わらない何かがある。コンサートでも感じることです。映像では本当の魂みたいなものは伝わりません。
 続けているすばらしさ、継続するすごみ、これは何ものにも代えがたい。一度でも滞ったら、この先、1272年も続けなければ追いつきませんからね。偉大だなあと思います。
 人間が優れていると思うのは、誰かが見ていると張りきるということ。高揚感が違います。行も1人では盛り上がりませんよね。修二会を始めた僧は、見せるということを計算に入れていますよ。老若男女が見に来たときに退屈させてはいけない、と。
 ぼくもコンサートでは普段の倍以上の力が出ます。前日の晩に足の爪がはがれても、ステージにあがれば走れますからね。それぐらい人間は誰かに見られていると、体の中から違うものを出していると思います。
 東大寺の僧がコロナ下でも修二会を続けているように、ぼくもコンサートをやめていません。「ショー・マスト・ゴー・オン」という言葉がありますが、まさにショーを止めるな、始めたら最後までやり切れ。なにがあっても続けなければならないと思います。気がつけば、コンサートは4500回を超えました。この「続ける」ということは、修二会に教わりました。
 ぼくは二月堂以外で声明を聞いたことがありません。5月にフェスティバルホールで特別公演があるので、「行かせてよ~」とスタッフに言っているところです。広い舞台に響く声明は、二月堂とは別の美しさとすごみが出ると思います。(構成・岡田匠)

 ■人々に代わり、罪を悔いる
 修二会は、旧暦2月に行われる悔過(けか)法要。悔過とは、人々の犯した罪を、練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる11人の僧が人々に代わって悔い改め、国家安寧や五穀豊穣(ほうじょう)、世界平和を祈ること。二月堂の本尊の十一面観音に祈ることから、十一面悔過法要といわれる。
 修二会が始まったのは、奈良時代の752年の旧暦2月。この年の4月に大仏が開眼した。それ以来、コロナ禍のいままで一度も途絶えることなく続き、「不退(ふたい)の行法」と呼ばれる。
 声明は、節のついたお経のこと。練行衆が抑揚をつけて唱え、鐘や鈴、法螺貝(ほらがい)の音も加わって、一つの仏教音楽を成している。なかでも「南無観(なむかん)、南無観……」と、本尊の名をコーラスのように繰り返す「宝号(ほうごう)」が知られる。
 コロナ下、練行衆らは自坊などで10日間の隔離生活を経て修二会に臨んだ。感染予防のため、2021年から3年続けて参拝者は二月堂へ入れない。修二会は3月15日未明まで続けられる。

 ■良弁(ろうべん)僧正1250年御遠忌(ごおんき)記念「東大寺 修二会の声明」
 ◆5月13日午後2時、大阪・中之島のフェスティバルホール(06・6231・2221)◆5月20日午前11時と午後3時、東京都千代田区の国立劇場。予約は4月18日から国立劇場チケットセンター(0570・07・9900)など。

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