プロレスラー武藤敬司の引退試合が「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE~HOLD OUT~」(プロレスリング・ノア)として2023年2月21日 (火)、東京ドームで開催された。観客は3万人超。

 

 

その模様が3月5日17時から「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で無料放送された。第一試合から放映され、最後まで観戦した。

メインの武藤敬司VS内藤哲也の試合が、同日21時からのラジオ「松山千春 ON THE RADIO」の放送とかぶり、少々困ったが、1回きりの放映なので引退試合を優先させた。

 

試合は内藤哲也が勝ったが、武藤らしさがあふれたいい試合だった。試合中、今は亡きノア創業者の故・三沢光春や、かつての盟友、故・橋本真也の必殺技を繰り出し、集まったファンを沸かせていた。

 

 

 

試合終了後、特別ゲストとして解説席にいたこれも盟友、蝶野正洋をリングに上げ、数分間のラストマッチを行った。レフェリーも、リングサイドで観戦していたかつてのタイガー服部を上げた。

この二人のサプライズ特別試合こそが本当の引退試合のようにさえ見えた。

 

 

 

 

 

武藤が退場する直前、かつて新日本プロレスで名実況として名を上げた古舘伊知郎が惜別の詩を朗読し、武藤に贈った。

 

 

古舘伊知郎は「アントニオ猪木が亡くなり、武藤敬司が引退したことにより”昭和プロレスは終焉”した」と宣言していた(以下、その時の映像/プロレスリング・ノア公式)。

 

古舘伊知郎さんが贈る借別の詩

「昭和プロレスの終焉なり。さよならムーンサルト」

 

 

3月7日に両国国技館で行われた「アントニオ猪木お別れの会」に参列した武藤敬司は蝶野正洋とともにコメントスペースに登場した。そこで武藤敬司が語っていた。

 

「猪木さんと一緒に汗を流して練習した、試合したっていうのはおそらく俺とかの時代までだと思うんですよ。今日、棚橋とかもみんな言ってたけど、彼たちは試合もしてないし、汗も一緒に流してないんだよね。ということは、多分、俺も先日引退して、おそらく猪木さんの教えを直で感じてたのは俺たちまでなんですよね。だから、俺がいつも言っているのは、もしかしたら昭和の時代のプロレスっていうのは、俺が引退したことで終焉かなって思ったりしますよね」