東大生が日本を100人の島に例えたら

面白いほど経済がわかった!


ムギタロー(著)/井上智洋、望月慎(監修)

2022年8月16日(刊)/サンクチュアリ出版

 

 

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この本は、「日本がもしも100人の島だったら?」
と例えることによって、難しい経済の仕組みを、超シンプルに理解していただくための本です。
金利? 国債? 為替? インフレ?今まで経済ニュースを見てもチンプンカンプンだった人も、
この一冊を読めば「わかる! 」というレベルに達し、しかも「私はこう思う」という意見まで持てるようになることをお約束します。
経済がわかりにくいのはなぜか?それは話のスケールが大きすぎて全体像が見えにくいからだと考えます。
そこで日本を「100人が住む島」と想定することで経済の仕組みを解説してみました。
さあ、100人の島とその住人たちと、一緒に経済の世界を楽しみましょう。

 

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(章目次) ☜Clickで詳細へリンク
<1>ケイザイ以前の話
<2>国家とお金
<3>国の役割と政府のお仕事
<4>景気と物価
<5>投機と債券
<6>貿易と為替
<7>課題と未来

 

(著者、監修者について)  ☜Clickで詳細へリンク
【著者】ムギタロー

1994年生まれ。経済評論家。2017年東京大学工学部卒。2022年東京大学工学系研究科博士後期課程修了。博士(工学)取得。YouTuberとして、現代貨幣理論を中心とした最新経済学を一般向けにわかりやすく解説することに定評がある。

 

【監修者】井上智洋(いのうえともひろ)、望月慎(もちづきしん)

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本書はMMT(Modern Monetary Theory=現代貨幣理論)をベースに主張が展開されている。

 

紹介欄や、ネット上のブックレビューに多数見られるとおり、”分かり易く”経済とそれに関連する事項を伝えている。その目的は「みんなが経済の仕組みを理解していないため、一人一人は頑張っているのに全体が見当違いの方向に向かってしまっている」(同書294㌻)ため、「国やお金の仕組みを把握する人が増えることを願って」(同295㌻)いるから。それにより「みんなの理解がある程度進めば、社会が間違った方向に進むことも減り、世界はもう少し良くなると信じて」(同)いるから。

 

その動機から、人を責めたり人同士が攻撃し合う社会ではなく、結果的に不平等や不正を生み出している法制度、政治制度、経済制度、つまり「社会システム」全体に目を向け、それを「持続可能なもの」に常に変革し続けることが重要であると主張する。一読の価値ある一冊である。

 

本書の一番の目的は、経済を分かり易く伝えること。そのため、体裁においても、各章末には数ページずつ文字だけの「解説」が述べられているものの、全体としては下の写真のとおり、分かり易い言葉と表現を駆使し、極力少ない文字数で、図(絵)を多用し、読みやすいレイアウトで編集されている。