1月30日は「3分間電話の日」だったらしい。こうした記事は過去にも時折あった記憶があるが、1月30日付のCDJournalがそれにちなんだコラムで、歌詞に「公衆電話」が出て来る歌を挙げていた(以下抜粋+全文リンク)。

 

長渕剛の「恋人時代」(1983年)、「勇次」(1985年)は掲載されていたが、松山千春の「ふるさと」(1981年)は掲載されていない。

 

長渕剛ー「恋人時代」

長渕剛―「勇次」

松山千春―「ふるさと」

 

浜田省吾の歌詞に「公衆電話」が出て来るものはなかったと思う。基本的には”家電”。さだまさしは「加速度」(1978年)、「君が帰ってくる」(1992年)、にそれと分かる表現もしくはその単語が出てくる。

 

馬場俊英の「平凡」(2012年)にも。ただし「平凡」は2012年発表ながら、公衆電話があったあの頃を歌っている。

 

馬場俊英ー「平凡」

 

私が大学入学のため東京のアパートで暮らし始めたのが1986年。あの当時は自分の部屋に電話がある学生はそれほど多くなく、私がふるさとの両親に電話する時は、近くの公衆電話(電話ボックス)まで行き、100円玉でかけていた。

 

だいたい母、妹、父の順番で電話口に出たが、母が「元気にやってる?ちゃんとご飯食べてるの?」と嬉しそうだったのを覚えている。その年の夏頃だったか?自分の部屋に電話が入った。

 

歌(歌詞)も世相や社会状況を反映するもの。現代では、電話と言えば「スマホ」ということになるのだろうけど、LINE通話、Messenger通話など”電話系”ツールは多種多様。そもそも話すことよりも”打つ”ことので交信の方が多いかもしれない。

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3分間電話の日 “公衆電話”ソングあれこれ

2023/01/30 CD Journal

 

 

(抜粋)

 

Q.歌詞に公衆電話や電話ボックスが出てくる曲が知りたいです。

A.1月30日は「3分間電話の日」。日本電信電話公社(現・NTT)の公衆電話からの市内電話の料金が時間無制限で1通話10円だったものが、1970(昭和45)年に3分で10円になったことを記念して制定されました。当時リアルに街中に公衆電話を見かけ、使用していた人には懐かしい光景かもしれませんが、通称“黒電話”の固定電話や公衆電話が日常ではなく、スマートフォンが当然の時代の世代の人たちにとっては、「はて?」といったところでしょうか。
 歌は世相を反映するとも言われ、もちろん電話をテーマにした楽曲は今もなお世界中で数限りなく歌われていますが、“公衆電話”となると現代では絶滅危惧種に近いのかもしれません。ということで、70年代~90年代頃には頻繁に登場したであろう「公衆電話」に関するシーンが出てくる楽曲をいくつか挙げていきたいと思います。

 

 80年代や90年代は特に「公衆電話」や「電話ボックス」というワードが使われ、長渕剛の「恋人時代」「勇次」や小泉今日子「キスを止めないで」、山崎まさよし「Rough Rock'n Roll Boogie」で“公衆電話”が、田原俊彦「ハッとして! Good」、吉川晃司「モニカ」、徳永英明「レイニーブルー」、渡辺美里「恋したっていいじゃない」で“電話ボックス(BOX)”や“telephone box”といった歌詞が登場するなど、枚挙にいとまがありません。2000年代になるとその数も次第に減少していきますが、「公衆電話BOX飛び出して」と歌った氣志團「甘い眩暈」など、完全に消えたわけではありません。

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