<2024.04.18>公式映像挿入

 

長渕、鹿児島に帰る

2024.04.18公開

__

<2023.01.09>起稿

 

<物語の舞台2023(1)>

 

鹿児島 桜島・叫びの肖像

「命懸け」長渕ライブ、後世に
九州・沖縄県紙交換企画  2023/1/7佐賀新聞

 

 

 

 鹿児島市桜島赤水町の赤水展望広場は、地元出身のシンガー・ソングライター長渕剛さん(66)が2004年夏、約7万人もの観客を集めてオールナイトコンサートを開いた場所だ。ここに06年、記念モニュメント「叫びの肖像」ができた。
 桜島山に向かって叫ぶ男の巨大な頭部。噴き上がるマグマを表現した「火口」からギターのネックが突き出す。
 眼下に鹿児島湾が広がる同広場は採石場跡地。現地に立ち、跡地を埋め尽くす観客を想像してみた。パワーに圧倒されそうだ。
 長渕さんは9時間かけて約40曲を熱唱し、伝説となった。「前例のないことを命懸けでやった」と振り返る。

 「後世に伝える碑を」と活動する全国のファンの声をきっかけに建立委員会が発足し、モニュメントを建てた。以降ファンらが訪れる「聖地」に。鹿児島市が09年、新たな観光スポットとして一帯を整備し同広場ができた。
 モニュメントを制作したのは東京の彫刻家大成浩さん(83)。長渕さんの「熱い情熱」を受け、活火山桜島の昭和火口、南岳火口に次ぐ「火口」をつくろうと本人に提案した。現地で溶岩を見て回り、長渕さんの顔を連想。雄たけびを上げる像の制作を決めた。
 運んだ溶岩は大き過ぎてアトリエに入らず、屋外で弟子約30人と延々彫り続けた。半年後、高さ3・4メートル、約38トンの巨大な作品が完成。大成さんは「長渕さんとファンのマグマのような情熱に応えようと、エネルギーをぶつけた」と振り返る。
 全国のファンと連携し制作を呼びかけた鹿児島県姶良市の団体職員安留孝さん(49)は、「コンサートの感動を思い出す場所。今後も何らかの発信の場であり続けてほしい」と願う。(南日本新聞・中野あずさ)
   ◇    ◇
 九州・沖縄県紙交換企画「物語の舞台 2023」では、小説やアニメ、歌などに登場する各地のエピソードや関わってきた人たちの思いを紹介する。全9回。

【メモ】


 叫びの肖像 ファンと鹿児島市、鹿児島県などが建立委員会を設立し、募金3千万円を集めるなどして2006年に完成した。同市は09年、桜島の新たな観光スポットとして一帯を整備した。桜島へは対岸からフェリーで15分。

 

かごしま市観光ナビ

赤水展望広場・桜島オールナイトコンサート記念モニュメント「叫びの肖像」

 

__

 

Captain of the Ship 

(「長渕 剛 ALL NIGHT LIVE IN 桜島 04.8.21」より)