<2023.1.1更新>

 

2022年12月31日、NHK第73回紅白歌合戦に桑田佳祐・野口五郎・世良公則・Char・佐野元春の5人組、”時代遅れのRock’n’Roll Band”が5人揃ってテレビ初出演を果たした。

 

「時代遅れのRock’n’Roll Band」を歌う前に、まずは桑田佳祐・野口五郎・世良公則・Charの4人で、この日の紅白のステージで歌手活動を引退する加山雄三へのリスペクトを込め、加山雄三の「夜空の星」を4人、4本のギターだけで熱唱していた。

 

Char、野口五郎は言うまでもなく、世良公則のギターテクニックも素晴らしかった。桑田佳祐はMartin、Charはヤマハ幻の名器L-51、野口五郎は多分ヤイリ(?)、世良公則はGibsonのアコースティックギターをそれぞれ使っていた。

 

 

その後、桑田佳祐が

 

 

「今年もいろんなことがありましたけど、みなさん、本当にお疲れ様でございました。来年も我々おじさんたちは、明るく楽しく遊び心を忘れずに時代遅れのメッセージを発信したいと思っておりますので、宜しくお願い申し上げます」とメッセージを入れ、「時代遅れのRock’n’Roll Band」を披露した。

 

👇画像Clickで公式NHK MUSICから公開の歌唱シーンにリンク

【桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎】

「時代遅れのRock’n ‘Roll Band」TV初ステージ【紅白】

 

これはまったく余談だけど、紅白の中でお互いデビュー50周年を迎えた松任谷由実と郷ひろみの微笑ましいワンシーンがあった。

 

「卒業写真」を歌い終えた松任谷由実のところに郷ひろみが歩み寄った際、松任谷由実が

「ねぇ、郷さん。60周年もここでお会いしたいですね」と語りかけ、郷ひろみも「そうですね!もうぜひ宜しくお願いします」と応えていた。

 

__

(2022.6.23記事/2022.12.31再掲)

いま音楽にできること 

桑田佳祐66歳“同級生”と平和を歌う

「クローズアップ現代」 

NHK 2022年6月21日放送

 

 

桑田佳祐さんと同級生の大物ミュージシャンたちによるチャリティソング「時代遅れのRock’n’Roll Band」が大きな話題を呼んでいる。桑田さんと世良公則さんの親交をきっかけに始まったプロジェクト。ウクライナ情勢や長引くコロナ禍の中で、音楽に何ができるのか。桑田さんと同級生たちへの独占インタビューで迫る。さらにボブ・ディランの名曲「風に吹かれて」の弾き語りも。桑田さんが自ら訳した歌詞にも注目。

 

____

 

5人それぞれの思いと仲の良さ、「時代遅れのRock’n’Roll Band」に込めたメッセージ、未来の人たちへの期待などが詰まったいい番組だった。その中の5人それぞれの「いい言葉」を抜粋。

 

桑田佳祐

 

「コロナのこととか、ウクライナのこととか、安全保障に対する危機感みたいなものは、高まってるっていうのは、これはみなさんの、今の、空気感だと思うんですけ。今、音楽界で、そういう動きが目立ったあんまりなかったり、まぁ、あるんでしょうけど、あんまり聞こえてこなかったり。(こういう時ってみなさん、静かになりがちかもしれません)そうなんです。私もそうなんです。だけど、なんかやっぱり音楽人としてね、意思表明しないと…音楽でね…いけないタイミングかなぁ、っていうのは音楽人としての本能的なものだと思うんですけど。直感的な(…)

とにかくこういうご時世の中で、即時性って言いますか、早く形にしたい、という思いがあったので。同じようなことをみなさん(他の四人も)考えられていられたと思うんですね。Charさんも言ってらっしゃいましたけど、ひとりじゃできないけど、みんながいればできる(…)

われわれ66歳が集まってできたこともよかったんですけど、やっぱり実際あのMVを作ったり、仕切ってくれているのは若い人たちなんですよね。うちのスタッフや映像のみなさんとか。それをやっぱり形にするってことは、われわれだけではもちろんできないので、若い、若者たちが宝物だっていう、そういう意識でいると思いますね、われわれ同級生は」

 

世良公則


「今、ずっとコロナ禍で、日本中が不自由な部分もあったし、遠くの国ではやはり争いが絶えないし、こう気持ちがふさぐような圧力みたいなものをみんな感じてるときなので(桑田君と何か動きを起こそうということになった)」



野口五郎


 

「(桑田さんから)手紙を頂いていると聞きまして、え?手紙?とにかくすぐ会いたいと思ったんです(…)僕達ってギターと、歌ってきた同級生っていうだけでこれだけ一瞬のうちにできてしまう」


Char


 

「(手紙をもらったあと)桑田君がわざわざうちまで来てくれて、“こういう企画で、こういう詞で、こういう曲なんだ”と聞いたときは、もう“やった”と思って。“よく桑田君、立ち上がってくれたな”と思って。やっぱり同じこと考えてるなって。今の世の中を音楽で何か変えたいというよりも、“伝えたい”。それにはひとりじゃできないって桑田君も思ったと思うし、俺もそう思ってたし、他の三人もそう思ってたからこそ“わっ”と(集まることができた)」

 


佐野元春


「同じ時代に生きて、同じ景色を見ているミュージシャン同士っていうのは、言葉で交わさなくても音楽だけで通じ合える。(…)今回のこの曲は桑田佳祐ソングライティングだよね。メインストームの表現だと思う。誰からも愛される良い曲だと僕は思いますね」

___

大友康平(MVにドラムで参加)


「どっこい、“おじさんたちも、なめんじゃねんぞ”みたいなところの気迫を感じましたね」
 

 

桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎 - 時代遅れのRock’n’Roll Band(Full ver.)

 

(クローズアップ現代ホームページ)

__