さて、友人が営む名古屋のアコギ専門店オットリーヤ
昨日、製造から71年経ったヴィンテージギター
「Gibson J-45」
(1951年製)
を出して来た。ボディトップに71年の歳月が刻み込まれているヴィンテージギターの元締めのような一本。
長い歳月が材を乾燥させ切っているからか、この種のギターはとにかく軽い。友人が持っているGibsonのヴィンテージギターを弾いたことがあるが、驚くほど軽い。
価格は 1,100,000円
ギターを弾かない方には、この傷だらけのギターが110万円?!
ちょっとした車が買えるぞ。子どもの大学の一年間の学費だな…。私もそう思うが、好きな人にはこの傷み具体が堪らない。一方で、やっぱり新品がいい、という人もいる。どこまでいってもその人の好み、価値観。
とは言え、いつもはリリース直後すぐに売れるギターが多いが、このギターはまだJ-Guitarに掲出中。
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1951年製 激渋のヴィンテージ
『Gibson J-45』
本器は1951年製「Gibson J-45」です。
アジャスタブルブリッジが採用される前のギブソン黄金期の一つとも呼べる50年代製。
J-45は1955年からマイナーチェンジされます。ピックガードがスモールからラージへ、ブレーシングがスキャロップからノンスキャロップに変更されますが、本器はマイナーチェンジ前のヴィンテージの中でも人気がある仕様です。
仕様はトップ・スプルース、バック&サイド・マホガニー、ネック・マホガニー、指板&ブリッジはハカランダ、ワンリング、ロングサドル、スケース約628mm、片側3連クルーソンペグといった王道の仕様。
製造から70年以上の乾ききった枯れっ枯れのサウンドは、ストロークからフィンガーピッキングまで幅広くお使い頂けます。
ボリュームがかなり大きいのでご近所様にご注意ください(笑)
コンディションですが見て頂いた通り百戦錬磨、71年、かなり弾き込まれた、素晴らしく激渋のルックスです。
全体的にウェザーチェックや傷、塗装の剥がれ、木部の削れ、打痕など多数見られますが、奇跡的に木部のクラックのリペア歴はございません。
この時代のギターですとクラックがあって当然なのでノークラックの個体は稀少です。
<J-Guitarサイト>