今年の秋、1986年に大学に入学した同期(同学年)が卒業30年で同窓会を大学キャンパスで開催する。本来なら2020年に開催予定だったが、コロナの影響でここまで延期になった。

 

その実行委員長、取り仕切りを大学から命じられたので、仕事とプライベートの合間にその準備を鋭意進めている。

 

一緒にやってくれる同期数名と、当日の式次第や挨拶する同期の人選、映像企画などの検討を、当然その同期たちも日本各地にいるので、Zoomで行う。

 

 

(神宮外苑いちょう並木 2022年7月27日筆者撮影)

 

こういう時代なので、大学キャンパス内のホールで行うその模様を、YouTubeでライブ配信する。そうしたことが得意な同期が申し出てくれたので、大変助かっている。

 

さらに、開催までコロナの影響がどう出るか分からないので、同期のLINEグループを立ち上げ、緊急の連絡があればそれを使うつもりで、世界、全国にいる同期たちに登録を呼びかける。

 

そんな中で、必然的にいろんな同期に連絡する機会が増えた。その際自然とお互いの現状を報告し合うわけだが、20代、30代の頃の思いのまま突っ走っているやつもいれば、”同窓会なんか行かないから”と言うやつもいる。同期の子どもの自慢話しも喜んで聞いている。

 

この年齢まで来ると、いろいろある。いろいろあって当然。

 

だから、いつも高いモチベーションで頑張っている必要はなく、とにかく元気に生きていればいい。そして同期の誰かと繋がっていてさえくれれば、それでいい。そういうふうに思えるようになったのも、やはり年齢、時を重ねたからだろう。

 

参加した同期、視聴してくれた同期がまた元気になって今いる場所で頑張れるよう、いい同窓会にしたい。大成功させたい。

 

 

かく言う自分だって、この年齢になっても日々完成途上の自分との格闘が続いている。

 

 

2022年6月15日にリリースされた小田和正のアルバム『early summer 2022』

 

その4曲目の「so far so good」。アルバムに先行して4月22日にシングルとしてリリースされた。

 

浜田省吾やさだまさしなどもそうだけど、とくに小田和正が書く歌詞は、聴けば聴くほど味わい深くなっていく。

 

 

嬉しいこと 悔しいこと 繰り返しながら
相変わらずの毎日 そんな自分だけど

たとえ 選んだその道が 間違っていても
無駄な時間が 流れるわけじゃない

 

どれだけ 遠回りになったとしても
いつか 目指したその場所へ 

たどり着けるはず
(小田和正「so far so good」:歌詞一部)

嬉しいこと、悔しいこと、悲しいこと…いろんな思いを抱えて毎日が流れる。

 

今自分が立っている地点や歩いて来た道が、一見間違えたように見えても、ここまで無駄な時間が流れてきたわけじゃない。

どんなに遠回りしたとしても、必ず自分が目指したその場所へたどり着ける。

 

自分で自分を諦めて投げ出さなければ。

自分が歩き始めたその目的を放棄しなければ。

 

その意味で、どんなに”冬の時代”に置かれたとしても、実はいつでもso far so good。

 

そのうえで

 

誰かを 幸せに出来るとしたら
きっと それが いちばん 幸せなこと

(同上)

 

自分のことだけじゃなくて、自分と縁した人たちを少しでも幸せに出来るとしたら、人々の喜ぶ顔が見られれば、やっぱりそれが一番嬉しいことであり、幸せなことだろう。

 

 

起こったことの意味を自分なりに捉えて、もっと言えば、起こったことの意味を変え、そこから未来のありかたをも変えるほどの強い心で今を必死に生きて行けば、どこにあっても、幾つであっても何度でも日は昇るものである。


日はまた昇る

 (ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend")