いま音楽にできること 

桑田佳祐66歳“同級生”と平和を歌う

「クローズアップ現代」 

NHK 2022年6月21日放送

(2022.6.23記事/2022.12.31再掲)

 

 

桑田佳祐さんと同級生の大物ミュージシャンたちによるチャリティソング「時代遅れのRock’n’Roll Band」が大きな話題を呼んでいる。桑田さんと世良公則さんの親交をきっかけに始まったプロジェクト。ウクライナ情勢や長引くコロナ禍の中で、音楽に何ができるのか。桑田さんと同級生たちへの独占インタビューで迫る。さらにボブ・ディランの名曲「風に吹かれて」の弾き語りも。桑田さんが自ら訳した歌詞にも注目。

 

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5人それぞれの思いと仲の良さ、「時代遅れのRock’n’Roll Band」に込めたメッセージ、未来の人たちへの期待などが詰まったいい番組だった。その中の5人それぞれの「いい言葉」を抜粋。

 

桑田佳祐

 

「コロナのこととか、ウクライナのこととか、安全保障に対する危機感みたいなものは、高まってるっていうのは、これはみなさんの、今の、空気感だと思うんですけ。今、音楽界で、そういう動きが目立ったあんまりなかったり、まぁ、あるんでしょうけど、あんまり聞こえてこなかったり。(こういう時ってみなさん、静かになりがちかもしれません)そうなんです。私もそうなんです。だけど、なんかやっぱり音楽人としてね、意思表明しないと…音楽でね…いけないタイミングかなぁ、っていうのは音楽人としての本能的なものだと思うんですけど。直感的な(…)

とにかくこういうご時世の中で、即時性って言いますか、早く形にしたい、という思いがあったので。同じようなことをみなさん(他の四人も)考えられていられたと思うんですね。Charさんも言ってらっしゃいましたけど、ひとりじゃできないけど、みんながいればできる(…)

われわれ66歳が集まってできたこともよかったんですけど、やっぱり実際あのMVを作ったり、仕切ってくれているのは若い人たちなんですよね。うちのスタッフや映像のみなさんとか。それをやっぱり形にするってことは、われわれだけではもちろんできないので、若い、若者たちが宝物だっていう、そういう意識でいると思いますね、われわれ同級生は」

 

世良公則


「今、ずっとコロナ禍で、日本中が不自由な部分もあったし、遠くの国ではやはり争いが絶えないし、こう気持ちがふさぐような圧力みたいなものをみんな感じてるときなので(桑田君と何か動きを起こそうということになった)」



野口五郎


 

「(桑田さんから)手紙を頂いていると聞きまして、え?手紙?とにかくすぐ会いたいと思ったんです(…)僕達ってギターと、歌ってきた同級生っていうだけでこれだけ一瞬のうちにできてしまう」


Char


 

「(手紙をもらったあと)桑田君がわざわざうちまで来てくれて、“こういう企画で、こういう詞で、こういう曲なんだ”と聞いたときは、もう“やった”と思って。“よく桑田君、立ち上がってくれたな”と思って。やっぱり同じこと考えてるなって。今の世の中を音楽で何か変えたいというよりも、“伝えたい”。それにはひとりじゃできないって桑田君も思ったと思うし、俺もそう思ってたし、他の三人もそう思ってたからこそ“わっ”と(集まることができた)」

 


佐野元春


「同じ時代に生きて、同じ景色を見ているミュージシャン同士っていうのは、言葉で交わさなくても音楽だけで通じ合える。(…)今回のこの曲は桑田佳祐ソングライティングだよね。メインストームの表現だと思う。誰からも愛される良い曲だと僕は思いますね」

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大友康平(MVにドラムで参加)


「どっこい、“おじさんたちも、なめんじゃねんぞ”みたいなところの気迫を感じましたね」
 

 

桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎 - 時代遅れのRock’n’Roll Band(Full ver.)

 

(クローズアップ現代ホームページ)

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