<2022.3.21記事/最新記事リンク挿入>
「3.11」から満11年の2022年3月11日に関連した長渕剛最新記事
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<2020.3.20記事>
東京オリンピックの聖火到着式が(2020年)3月20日、宮城・航空自衛隊松島基地で行われた。その後、最初の「復興の火」の展示会場となる石巻南浜津波復興祈念公園に到着した。強風のためか聖火皿に着火せず、種火が消えてしまうアクシデントはあったが、ともあれ復興オリンピックの意義を込めた「復興の火」は宮城県に到着し、この後岩手県、福島県の順で展示される。
2012年8月15日、長渕剛ツアー「RUN FOR TOMMOROW HALL TOUR 2012 Unplugged Live」の宮城・仙台サンプラザホール公演は国内では162か所の映画館で同時中継された。私も最寄りの映画館に駆けつけた。
その公演の翌日、長渕剛は仙台から石巻に入った。
この時のことは、その年の秋からのギター一本、センターステージでのツアー2012『Stay Alive』の最終公演の大阪城ホールで自ら語っている(以下/LIVE映像『THE TRUTH』収録)。
ちなみにこの『Stay Alive』ツアーは10月12日、日本武道館に行った。それまで参加した長渕剛のツアーの中ではもっとも楽しみなツアーだった。センターステージ、ギター一本(一部リズムが入ったり、カラオケで歌った曲あり)で歌う姿を今でもよく覚えている。全編にわたり復興への願いが溢れる見事なライブだった。
(大阪城ホールでのトーク 「六月の鯉のぼり」を歌った後、「ガーベラ」に入る前)
この前の夏、仙台、「Run for Tomorrow」ツアーが最終日だった。次の日にね、四駆を借りて石巻に行きました。そして門脇小学校の校庭に行った。今日みたいに晴れ渡る真っ青な空だった。
そしてその校庭にはね、なんとひまわりが咲いてたよ。ひまわりの近くに行って触りたくなった。真夏の灼熱の太陽に挑むかのごとくね、でっかいでっかいひまわりが天に向かって咲いてた。
そこに少女がいたんだ。そばに行って「この校舎、焼け焦げてこわれちゃったんだけど、残って欲しい?」って聞いたら「うん。ずっと残っていて欲しい」って言ってた。
この門脇小学校、あの3.11の日、我が子を心配した多くの保護者が車で学校に駆けつけた。津波は校庭に停めていたその車や関係者の車を押し流し、校舎にぶつかりガソリンが引火した。震災の中、消火活動はできず校舎は三日三晩燃え続けた。
あの時門脇小学校では長年の訓練がいき、生徒、教職員などは全員裏山に避難した。その後学校は廃校となるものの(2015年)、日ごろの訓練と適切な避難が評価された。
書くまでもないが、震災の2011年NHK紅白歌合戦で長渕剛が中継で「ひとつ」を歌ったのがこの門脇小学校の校庭だった。直前まで中継会場は伏せられていた。
2017年8月11日、プライベートで石巻市を回った時にここも訪れた(以下筆者撮影)。
上記の『Stay Alive』ツアーでは「何故」(1996年1月リリースのアルバム『家族』収録)も歌っている。この曲もツアーの趣旨から見れば、東北応援、未曽有の大震災の中で見えた「絆」を歌い讃えている。
絶望や挫折、孤独の中でこそ見えてくる本当の人の心があり、その時こそはっきりと現れ出る本当の人と人の絆がある。その時結んだ絆はそう簡単にはちぎれたりしない。
怒りが悲しみに変わる時
人間(ひと)を愛せるのは何故!
老いさらばえた人たちの丸い背中が
弱き者たちの心を打ち震わすのは何故!
貴方のようになりたいと願わず
貴方のようになればいいだけだ
絶望を力に変える時
明日を待たず明日へ立ち向かわせるのは何故!
孤独を優しさに変える時
絆とは決してちぎれたりしないものだ
憎しみが憂いに変わる時
自分(わたし)を愛せるのは何故!
夜を疑わず月の満ち欠けに涙すれば
生きる事に凛々しさを感じるのは何故!
無言の子供の瞳から目をそらさず
無言の子供の瞳になればいいだけだ
絶望を力に変える時
明日を待たず明日へ立ち向かわせるのは何故!
孤独を優しさに変える時
絆とは決してちぎれたりしないものだ