<2022.3.17記事>
3月16日、23時36分に発生した地震には驚いた。とくにその揺れている時間の長さは、あの「3.11」を思い出した。
瞬間的に停電が頭をよぎり、いつも備えてある所から懐中電灯を持ってリビングに行ったら、妻も二人の子どもも驚きながら集まってきた。
山形に住む妻の両親と弟家族は、妻が無事であることを確認した。
私は福島市と仙台市に住む学生時代の後輩の安否を確認し、一度落ち着いた。
その仙台の後輩曰く「2回、大きな揺れが来ました。”3.11”と同じ感じでした」
気象庁の地震記録を見ても、東京なども大きな揺れを感じた11時36分の地震は記録されている。Yahoo!の災害・地震記録を見ると、11時34分に「震度6」とだけ記録がある。ただ、36分発生時と同じと捉えているような記載のされ方。
今朝、宮城の後輩に改めて確認したらやはり「大きな揺れは11時34分と36分の2回でした」と言っていたので、どうカウントするかは専門家の判断としても、2回発生したことは確かだろう。
コロナ下、ここに重ねて大きな地震が発生すれば、感染も考慮し避難所への非難などさえ検討すべき課題かもしれない。NATO諸国をも巻き込んでのソ連のウクライナ侵攻も常に気になる。
どうか、世界が平和で、無事安穏であるよう願う。
2年前の記事だが、昨晩の地震でこの「サイレント津波」を思い出した。
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<2020.3.8記事>
(2017.08.11 訪問した宮城県石巻市・日和山公園から)
昨晩(2020年3月7日)のNHKスペシャルは
東日本大震災「40m巨大津波の謎に迫る」
2011年3月11日の東日本大震災での巨大津波は、最大40メートルほどの高さまで斜面を駆け上がり、各地に壊滅的な被害をもたらした。この高さは日本の観測史上最大と言われている。
巨大地震の震源に一番近い宮城県では震度7。宮城県の津波の遡上高は15メートル以下だったのに対して、岩手県宮古市周辺には遡上高が30メートルを超えた場所が集中している。宮古市周辺の震度は5弱から5強。
「なぜ、宮城県よりも震源から遠い岩手県北部で、津波が高くなったのか。専門家の間で“謎”とされてきた」この事実に対して、津波研究の第一人者である東北大学の今村文彦教授がその”謎”を究明する。
震度3程度の揺れで10メートル以上の津波が発生した124年前の「明治三陸津波」と、発生当時沿岸の各地で地すべりが起きていたことに加え、撮影された映像に、地すべりとともに波が発生している様子が映っていた2018年インドネシアのスラウェシ島での津波も研究した。
その結果、現段階で出した結論は”サイレント津波”。
”サイレント津波”は「津波地震」と「海底地すべり」により発生する。
「津波地震」では、「プレートの比較的やわらかい部分が、ゆっくりと大きく動くことで、大きな揺れが伴わずに、大きな津波が発生するという」。
「海底地すべり」では「海底で大規模な地すべりが起きても、地震のような大きな揺れは起き」ないが、津波は発生するという。
東日本大震災での津波は、通常の地震による津波と、「サイレント津波」が重なり合って巨大化したと見る。岩手県北部沖の海底には「サイレント津波」が発生した痕跡があり、それにより岩手県北部に、特に高い津波が集中したと。
今村教授は言う。
「揺れが小さいから安心だと思ってしまうと、実はとんでもない津波が来る。非常に盲点になるわけです。今後は、このようなことをしっかりと考えて、対応していかなければいけない」
↓ NHKスペシャルテキスト版(特集記事)