<2023.3.16記事>
 

2023年3月12日放送の「松山千春 ON THE RADIO」
 

番組の最後に「これお互いな、家庭、地域、社会、世の中に対してどんなことができるか?これから日本が考えていかなきゃならない重要な問題だと思っています」と、一人ひとりが自分を取り巻く環境に対して何ができるか?どう働きかけられるのか?とメッセージを送り、「LaLaLa」をかけた。

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<2023.1.7 ILで公式音源挿入>

<2022.3.9記事>

 

 

  2022年3月6日
「松山千春
 ON THE RADIO」

 

ウクライナ情勢について、番組の冒頭と最後に以下のとおり語っていた。

 

「こうしてラジオで話していても、心配なウクライナの情勢。ん~、どうなってるんだろうか?停戦合意できるんだろうか?果たしてプーチン大統領は自分で何をやっているかをちゃんと分かっているんだろうか?また、大統領の周りにいる側近、誰も何も伝えてないんだろうか?
 

そういうふうに考えるとなぁ、まぁ、なかなか難しい。だってプーチンが何を考えてるんだか分かんないんだから、落としどころが分かんないもんなぁ。難しいなぁ。
(…)
みなさんもですね、これからは寒暖差が、一日の寒暖差が結構大きいですからね、体調に気を付けられて。そしてまたウクライナの方々のことを祈るしかないですけど、まずは自分たち、その家が、その街が、その地域が穏やかな毎日であってもらいたいと思います」

 

前週の2月27日の放送では

「もし俺がウクライナで歌っていたら、きっとギターから銃に持ち替えて、戦っているのかもしれません。あの、口では何でも言えます…“どんな時でも俺は歌う”とかな。けど、親、きょうだい、親戚、また、愛する人たちが命の危機に遭っている時にやはり自分は、銃を選んでしまうのかもしれない」

 

と語っていた。

 

”ギターを銃に持ち替えてでも戦いたい”

 

「LaLaLa」では「ひざまづいて祈る」「銃をかついで戦う」「背中を向けて逃げる」か…「このまま歌を歌う」…歌うことを前提に、その手段を探っているようにも聞こえる。

 

表現の違いではなく、愛する人々や愛するものを守るために、あなたは何をするか、どうするか…根本的なその問いの投げかけ。

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<2019.5.20記事.>

 

 

歌詞の最後に「LaLaLa LaLaLa LaLaLa…」と入るからこの曲のタイトルは「LaLaLa」と付けたのか。

 

長渕剛にも「RUN」という歌があって、歌詞本編の最後に「Run Run Run …~」と続く。それと同じことなのか。

 

時にそんなタイトルのつけ方もあるかもしれない。

 

松山千春「LaLaLa」

2000年5月リリースのアルバム『LaLaLa』の10曲目、実質ラストに収録。

 

何回かライブで聴いているはずだが、全く思い出せない。明確に覚えているのは2001年5月12日、デビュー25周年記念ツアー初日、埼玉スーパーアリーナで弾き語りで聴いた「LaLaLa」。

 

今回(2019年春)のツアー、いくつかの会場で歌っているので、参加する5月17日の東京国際フォーラムでもぜひとも歌って欲しいと願っていたところ、歌った。

 

オリジナルとほぼ同じアレンジだったと思う。

 

 

歌詞に落とし込む際に良くも悪くも、全部「愛」という言葉に詰め込んでしまっている感があるが、他の曲ほどそのことへの違和感はない。

 

その愛を守るために自分が何を為すか―「ひざまづいて祈る」「銃をかついで戦う」「背中を向けて逃げる」「ただひたすら待ち続ける」「やられる前にやっつける」「泣き叫びすがりつく」「このまま歌を歌う」

 

世界ではいまだ紛争や飢餓によって命を落とす人々が絶えない。九州方面では南海トラフ地震発生の危険性が叫ばれている(2019年当時)。身近では、普通に歩道を歩いているだけで小さな命が犠牲になる悲しく痛ましい事故が起こり、親による我が子への虐待や、学校などでのいじめは日常的にニュースとなって流れてくる。

 

自分に何ができるのか。そんなことをシリアスに考えたってどうしようもないと思う時もあるし、でもやっぱり何かできないかと思う。
 

世界各地で、日本各地で起こることに自分なりに思いを巡らせ、それを変えていくには、やっぱり足元から、自分自身の日常からでしかない。

 

「Think globally, act locally 」という有名な言葉がある。言うまでもなく「グローバルに考え、ローカルに行動する」「視線は世界に、行動は足元から」…スコットランドの社会活動家であるパトリック・ゲデス氏が最初に提唱したと言われている。

 

もちろん、世界が平和で安穏であるよう祈ることを前提として。


松山千春はこの歌の中で、その行動を幾つも挙げつつ、最終的に出来ることは「歌い続けること」と、自分自身に歌い聞かせているように思う。

 

ともあれ今回のライブで聴けてよかった。

 

 

    

「LaLaLa」

 

君に伝えたい事 口に出せずにいると
やがてこの世が終り 告げてしまいそうだね

愛を守る為に 何をしようか

ひざまづいて祈る事 銃をかついで戦う
背中を向けて逃げる事 このまま歌を歌うの

LaLaLa LaLaLa LaLaLa


君を愛しているよ たとえどんな時でも
愛は永遠のもの 星のはるかかなたで

愛を守る為に 何をしようか

だひたすら待ち続ける やられる前にやっつける
泣き叫びすがりつく事 このまま歌を歌うの

LaLaLa LaLaLa LaLaLa
LaLaLa LaLaLa