<2022.2.7CHAGE映像挿入・再掲>
<2020.8.27記事>
(チャゲ&飛鳥 熱風コンサート 2004.8.28)
昼はまだまだ30℃を超える日が続いているし、空に垂直に伸びる入道雲は盛夏を思わせる。
ただ、朝晩は涼しさが漂う。夏が終わり、夏が過ぎていく雰囲気がある。
CHAGE and ASKAの25th Anniversary Special Live「チャゲ&飛鳥 熱風コンサート」は何度見ても見事なライブ(2004年8月28日 @お台場野外特設会場)。
その中で歌われた「夏は過ぎて」。チャゲ&飛鳥のファーストアルバム『風舞』(1980年4月)に収録されている。さらに遡ると、この歌は第15回ポプコン福岡大会でChageがソロでグランプリを獲った曲である。
作詞の田北憲次さんはChageの高校時代からの友人。作曲がChage。アレンジは瀬尾一三氏が担当している。ちなみにこの『風舞』は全曲瀬尾一三氏がアレンジを担当している(5曲目の「風舞」のみメインアレンジは笛吹利明氏、ストリングスアレンジが瀬尾氏)。
今年4月にASKAとCHAGE and ASKAのライブ映像がYouTubechannelでこれでもかと言うぐらい連続して配信されたが、「夏は過ぎて」は入っていなかったのが残念だった。
( 同上 )
未練たっぷりの男心を歌っているが、それを全く感じさせない上品な言葉の数々と美しい比喩を全編に散りばめ、情景がよく伝わる見事な歌詞。
Chageが作ったメロディもまた美しい。最初から最後まで一気に湧き出てきたようによくまとまっていて、流れるようなテンポをもって哀愁を漂わせる。疾走感溢れる畳みかけるようなメロディとアレンジながら、上品な歌詞の世界をそのまま伝えているように思う。
メロディがこの曲の出来を決定づけたと感じているが、歌詞+メロディが10+10=20だとしたら、この曲の場合、詞とメロディが掛け算的に作用して50にも100にもなっているように思う。
二人が再会した夏。自分でもコントロールできないほど遠い遠い思い出と感情が湧き上がってくる。男性はその感情をひきずったままこれからも生きていくのか。夏は過ぎてゆく。
夏は過ぎて(1980年 CHAGE and ASKA)
Chage 2020年オンラインライブより
オンラインとして初めて行われた2020年10月18日(日)
「僕らのポプコンエイジ・オンライン2020 ~Forever Friends, Forever Cocky Pop~」
からChageの「夏は過ぎて」の映像をお届けいたします。
______
曲がりくねった細い道
揺れて過ぎたる紬の貴女(あのひと)
白い日傘に添えし指にも
忘れぬあの日のしぐさそのままに
あれから季節は幾度
生まれ死んでいったのでしょう
風に浮かんだ衿の白さも
知らぬ誰かのためにと思われて
思いもよらぬ二人の再会(であい)に
心は揺れて時さえまわらず
戸惑う貴女(ひと)の影を追いかけ
足を早める 虚しさ噛みしめて
あれから季節は幾度
生まれ死んでいったのでしょう
紅く汗ばみ燃ゆる爪紅(つまべに)
女になりし貴女(あのひと)息づかせ
坂道を下る二人の影は
結んだ糸もほぐれてしまって
影踏みしめる私の足は
過去の幸せ引きずったままです
あれから季節は幾度
生まれ死んでいったのでしょう
帰れとは言えず戻れとも願えぬ
遠い遠い昨日が後ろから
帰れとは言えず戻れとも願えぬ
遠い遠い昨日が後ろから
_______________
<セカンド写真>
【撮影者】@yamachan.zさん。
【撮影日時】2020-08-10 6:18pm
【撮影場所】愛知県