<2022.1.1記事>

 

2021年のNHK紅白歌合戦。歌い手が誰だか名前も顔も分からないし歌も知らない、出演しているベテラン歌手たちは40年一日のように同じ歌ばかりを歌い…。

 

鈴木雅之さだまさし布袋寅泰福山雅治だけを楽しみに観た。この4人はよかった。

(☝それぞれ氏名ClickでNHK紅白ハイライト動画にリンク)

 

布袋寅泰は「さらば青春の光」を歌った。できれば完全フルコーラスで歌って欲しいところだったし、ギターを弾く右手の動きが意識的過ぎて不自然さを感じたが、久しぶりに生で歌う布袋を見られてよかった。

 

 

私だけかも知れないが、布袋寅泰、同性の私から見て何とも言えない男くささとカッコよさが漂う。

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<2021.5.11記事>

 

布袋寅泰の「さらば青春の光」。1993年7月リリースのシングル。

TBS系ドラマ『課長さんの厄年』主題歌。布袋さんが充電のためロンドンに渡る予定があり、このオファーを断るつもりだったが、ファンである萩原健一さん主演のドラマということで快諾したと言われている。

 

記憶が定かではないが、当時何かのテレビ番組に出演した布袋寅泰がこの曲について「客観的に青春というものを振り返ってみた」という趣旨の発言をしていた。

 

 

1993年は私が社会に出て4年目。自分自身の価値観や正義感と現実との違いに悩み苦しんでいた頃、”座右の曲”と言えば少し言い過ぎかもしれないが、それに近い気持ちで、よく聴いた。

 

もう若い頃のような熱さとやり方で突き進むこともない。様々な目に遭い痛いほど自省し、自分の行動を自制するようになった。

 

泣いたり笑ったり悔しがったり怒ったりしながら必死に積み上げてきた多くの実績や歴史も、いい意味で過去の話し。

 

だいぶ肩の力が抜けて来た。

自分を捨てたふりして人の波に紛れることに昔ほどの拒否感はない。

 

しかし、である。

幸せだらけ、充たされた毎日をよしとは思わない。

 

いつも課題はあるし、いつだって壁はやってくるものである。

 

もう終わったかな?という気持ちや、何もしたくなくなる「無為の病」がふと襲ってくることだってある。

 

当然、職場の定年までの人生を見ても、この先残された年月は若い頃よりはるかに短いわけだが、この年齢になったからこそ今ある現実を「全ては明日の夢に導かれた物語」と冷静に見つめ、捉えられるだけの自分になってきたように思う。心から、今起こっていることに意味がある、と。

 

自分が決めた成すべきことは、何一つ変わっていない。「青春の光」は消えて消えず、今も変わらず持ち続けている。

 

 

 

さらば青春の光 あの頃俺とお前は

傷つくのも恐れずに ただ走り続けていた
 

夢見ることを夢見て 空を見上げる瞳は
気まぐれ色だったけど 誰よりも輝いてた
 
狂おしく燃える情熱の彼方に
もっと素敵な自分がいる…
二人は信じて一瞬に賭けた
 
時の流れゆくままに かき消された伝説も
全ては明日の夢に みちびかれた物語

 

 

さらば青春の光 今では俺もお前も
自分を捨てたふりして 人の波にまぎれてる
 
泣いたり笑ったりして 手に入れた思い出さえ
いつの間にか色あせて 淋しそうに眠ってる

もしも毎日が幸せだらけなら
きっと我慢できないはずサ
何かを探しに生まれてきたから

何もかも捨ててしまえ
そして生まれ変わるのサ
 
全ては明日の夢に みちびかれた物語
全ては明日の夢に みちびかれた物語
全ては明日の夢に みちびかれた物語
 
さらば青春の光…

 

 

 

 

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2019.7.27 記事

2021.5.11 映像挿入、一部加筆修正