<2022.1.20公式音源挿入>
Winter Leaf 〜君はもういない
【公式】玉置浩二 Koji Tamaki SALTMODERATE
<2022.1.13再掲>
<2021.12.29記事>
ここに来て寒さが一段と厳しくなり、本格的な冬に入った感がある。
強い寒気が流れ込み、大雪に見舞われている地域のみなさんがご無事でありますように。
私の中で冬を象徴する歌(歌詞)は何と言ってもオフコース(小田和正/作詞作曲)の「さよなら」(1979年)。
「僕がてれるから 誰も見ていない道を
寄りそい歩ける寒い日が 君は好きだった」
(オフコース「さよなら」)
短い歌詞ながら冬の寒さと白さ、そこを歩く二人の姿と心の動きを見事に表現していると思う。
もう1曲、玉置浩二の「Winter Leaf~君はもういない」
作詞は玉置浩二と須藤晃、作曲は玉置浩二
玉置浩二がRyuに提供した楽曲で、2014年10月1日発売のRyuデビュー10周年記念アルバム『静かに恋をして』に収録されている。
強く記憶に残っているところでは、2015年2月22日に新神戸オリエンタル劇場で開催された「玉置浩二 Precious Live in 神戸」で歌っている。さらに2020年11月25日に東京セルリアンタワー能楽堂で開催されたライブでも本編ラストで歌っている。
歌詞をぱっと読めば、男女の別れの歌のように聞こえる。一方で玉置浩二と須藤晃が生み出した歌詞の世界は「僕」の深い悲しみと孤独、冬の情景を見事に表現している。そこからは、愛する家族や大切な人との別れ、死別…そんなもっと深い部分での別れを歌っているようにも思う。
玉置浩二のボーカルの力と相まって、孤独の世界を歌いつつも、聴く人を優しさで包み込むような、ずっと聴いていたくなる名曲だと思っている。
「Winter Leaf~君はもういない」、玉置浩二のアルバムでは2020年12月23日に発売されたアルバム『Chocolate cosmos』の1曲目に収録されている。このアルバムはこれまで玉置浩二が他のアーティストに提供してきた楽曲をセルフカバーしたもの。
玉置浩二、昨年のコロナ禍にあって
「究極は“もう悔いはないな”っていうところまで一回いった。“このまま、音楽をやめようかな”というところまでいった。自分と向き合ってたかなぁ」
と言う。
その葛藤の末
「”一体何がやりたいんだろう“…たどり着いたのはアルバムを作ろう。そこが最初かな。『Chocolate cosmos』っていうタイトルを付けて。いろんなアーティストに提供した曲を、もう一回自分のオリジナルアルバムとして歌おう、一から全部、シンプルなアレンジでやろう」
と思い至り、このアルバムを作った。
玉置浩二アルバム『Chocolate cosmos』MUSIC VIDEO
(日本コロムビア 公式YouTubeチャンネル)
アルバム『Chocolate cosmos』 収録曲
1.Winter Leaf〜君はもういない (Ryu 提供曲)
2.むくのはね (KinKi Kids 提供曲)
3.泣きたいよ (鈴木雅之 提供曲)
4.ホームレス (研ナオコ 提供曲)
5.ママとカントリービール (竹中直人 提供曲)
6.マスカット (平原綾香 提供曲)
7.花束 (中島美嘉 提供曲)
8.ティンクル (高橋みなみ 提供曲)
9.スコール (TUBE 提供曲)
10.忘れない (高橋真梨子 提供曲)
去年のリリース以来何十回となく聴いている。やっぱりアルバム全体から伝わる優しさ。一日の終わりに聴きたくなる名盤だと思っている。
玉置浩二「Winter Leaf 〜君はもういない」
(2020 能楽堂 LIVE)
「Winter Leaf~君はもういない」
作詞:玉置浩二・須藤晃/作曲:玉置浩二
街ゆく人影は 夕暮れに吸いこまれ
ベンチで肩寄せあってる 恋人たちを見てる
遠くに光る星が 僕をずっと見てるように
夜の灯り淋しく にじんでいた
あの日 僕に何か足りなくて
何があればよかったのか
もう少しだけ あと少しだけ
北風が 僕を叩いて
舞い散る この落ち葉たちが
今でも 僕を なぐさめる
愛されることより 愛したいといわれた
夏のまぶしさより君は 静かな冬が好きと
たじろぎもしないで 君は そばにいてくれたよ
そっと手を伸ばしてみた 君はもういない
あの日 僕に何が足りなくて
何があればよかったのか
もう少しだけ あと少しだけ
北風が 僕を叱って
舞い散る この落ち葉たちが
今でも 僕を なぐさめる
愛しているよと