<2024.01.11>

<2021.10.26>

 

2021年10月24日放送の「松山千春 ON THE RADIO」の中で、自身の曲「冬がやってきた」(2004年)をかけた。久しぶりに聴いたが、いつ聴いてもいい。この時期になるとこの歌が聞こえてくる。

 

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<2019.11.10>

 

 

晩秋。朝晩の冷え込みをこれまで以上に感じる。

 

まだ微妙に早い気もするが…松山千春アルバム『冬がやってきた』

 

2004年11月リリース。久し振りに聴いた。

 

このアルバムに対するCDジャーナルのレビュー

 

「わかりやすい言葉とシンプルなメロディを多彩なアレンジでまとめあげたアルバム。サンバ、チャールストンでも踊りたくなるようなスウィング、カントリー、そしてタイトル曲はスコットランドの行進曲風とバラエティ豊か」 

 

”スコットランドの行進曲風”アレンジの「冬がやってきた」(アルバム2曲目)。

 

ひと昔前までは、秋のツアーのアンコールとなるとよく歌っていたし、「北風」とセットで歌われることが多いイメージがある。

 

 

この曲のアレンジからすれば、2004年ツアー「冬がやってきた」の時のように、オープニングに置いた方が合っている気がする。

 

松山千春が「冬」や「雪」を歌う場合、哀愁漂うメロディーに乗せ、悲しさ、寂しさ、空しさなどを伝えることが多いように思う。

 

北海道の人にしてみれば、冬はとにかく長いのだろう。とくに松山千春にしてみれば、小さい頃の極寒の中の極貧生活の厳しさが、一層冬の厳しさや寂しさと重なるのかもしれない。

 

この曲でもアレンジの夏目一朗氏がいい仕事をしている。

 

冬の到来がよく伝わる歌詞のうえ、明るい仕上がりは、”物事に対してあまりシリアスにならず、苦境があたっとしても、カラっと明るく胸を張って行進していくような気持ちで行けばいい”―そのことをアレンジが伝えているようである。


ちなみに、6月に参加した小田和正のライブ(@さいたまSA)で、ほぼリリース当時のままと思われるあのピアノから入るアレンジで「さよなら」を歌った。これはよかった。

 

「僕が照れるから 誰も見ていない道を 

寄り添い歩ける寒い日が 君は好きだった」

 

松山千春の「冬がやってきた」とは対照的なイメージだが、端的な表現の中に冬の情景と寒さが凝縮されている見事な歌詞だと、当時からずっと感じている。

 

どうあれ2曲とも「冬」を見事に表現している。

 

 

 

いてつく風は吹きぬけ

僕の心にまで
長い冬がやって来た

町はこごえている

故郷の山はもう

白い雪おおわれた
明日あたり 町中も
雪が降るって感じがする

一面の雪が

いてつく風は吹きぬけ

僕の心にまで
長い冬がやって来た

町はこごえている

かじかんだ空見上げ

白い息吹きかけた
僕は夢を あたためる
きっといつかかなえられる

かなえてみせるさ

いてつく風は吹きぬけ 

僕の心にまで
長い冬がやって来た

町はこごえている

いてつく風は吹きぬけ

僕の心にまで
長い冬がやって来た

町はこごえている

 

 


【撮影者】@kosa_photoさん
【撮影日時】2019-02-16
【撮影場所】長野県