<2024.03.24>公式音源挿入
<2021.10.21>記事

 

(2021年10月20日 友人撮影)

 

2021年10月20日は見事な満月だった。月光に包まれ月に見守られている、大げさでなくそう思った。

 

ネイティブアメリカンによる満月の呼称では「ハンターズムーン」と言うらしいが、月の名称を説明するものでもないので省く。

 

( 同 )

 

満月を見ると、ここ1年半では松山千春の楽曲で言えば「空と月」(2020年)が浮かぶ。

 

それまでは同じく松山千春の「In the Moonlight」(1984年)だったし、昨晩もつい口ずさみたくなった。こういう歌、メロディは沁みる。

 

 

ちなみに中島みゆきやASKA、長渕剛にも月を歌った素晴らしい曲がある。

 

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<2018.10.11>記事

 

 

松山千春

アルバム『愛を贈る』(1984年5月)

 

 

A面1曲目の「In the Moonlight」

 

静かな夜。月光のもとたたずむ二人。

 

曲全体から透明感と美しさが漂う。切なさ、哀しさは言うまでもない。曲全体から醸し出される雰囲気としては、松山千春楽曲の中ではトップレベルと言ってもいいぐらい。

 

静かなサビながら、ドラムのアレンジのせいか、どこか力強さも感じる。

 

松山千春の楽曲の中で英語を用いているタイトルの中では、

 

「タイニー・メモリー」「Sing a Song」「ムーン・ライト」「LONELY HEART」「Tonight」などと並ぶ好きな楽曲のひとつ。

 

理由は語らない。涙を浮かべて、寂しそうに、どこかを見ている貴方。

 

「貴方」と表記しているので、言葉の意味からすれば厳密には男性か女性かは分からない。ただ歌詞全体の流れからすると、「貴方」は男性で、「私」は女性なのだろう。

 

自分に心を向けてくれている女性がすぐ隣にいつもいるのに、それに気づかないのか、むしろ気づいているからなのか、寂しそうに涙を浮かべ、思い悩んでいる。

 

これほど思ってくれている女性がいるのだから、少しだけでも心を開いて、思い悩んでいることを話してあげて欲しいと、聴いていて思う。

 

そんな二人は「In the Moonlight」、月明かりに照らされている。

 

でも、男性は何を思い悩んでいるのか。涙まで浮かべて。

 

私の勝手な関連付けに過ぎないが、この男性が悩んでいる理由は、この後9曲目に聞こえてくる、松山千春最大の暗歌、哀歌、悲歌とも言える「人と生まれて」の中にあるのかもしれないと、勝手に関連づけている。

 

人生の、人の命の、空しさ、儚さ…。

 

「In the Moonlight」と「人と生まれて」がセットのような気がしている。